最近、よくお名前を出させていただくが、ドワンゴ会長の川上量生氏(KADOKAWA・DOWANGO社長)のことは、非常に興味はあるのだが、あまり好きでないと感じていた。
どこに興味があるのかといえば、面白い発想と、マッハのスピードの実行力のある事業家として、また、初音ミクさんが育った舞台であるニコニコ動画を作ってくれたことに関してだった。
一方、嫌いということはないが、少し抵抗を感じることとしては、
(1)大成功者である
ドワンゴを大企業にしただけでなく、KADOKAWAと経営統合し、会長に就任するというサクセス振りであるが、それよりも、一生使い切れない有り余る資産を持っていることが、正直、かなり羨ましいというところもある。
尚、最近、KADOKAWA・DOWANGOでは、会長と社長が役職を交代し、川上氏が会長から社長になったらしいが、理由は知らない。
(2)頭が良過ぎる
人間は自惚れが強いので、自分より少々頭が良い人でも、自分の方が頭が良いと思うものだ。
もちろん、私もそうなのだが、それでも、川上氏の頭の良さは、私とは比較にならないことは、はっきり分かるのだ。
知識や経験の差ということもあるだろうが、それよりも、頭の根本的な構造が違うと感じるのだ。

しかし、川上氏のブログや、対談などを読んでいるうちに、私は川上氏をかなり好きになった。
この人、本物の引きこもりである。
ブログで自分のことを脚色して書いているのではないと思う。
マジ引きこもり、ド・引きこもりである。
本当に、「愛しいレベル」の引きこもりである。
なぜそう思うのかというと、引きこもりの苦労を半端なく知っていると感じるからだ。

学校時代、いつも、クラスに引きこもり気質の子は、1人か2人はいたと思う。
休み時間でも、1人(あるいは、離れて2人)教室に残って、何もせず、じっと座っているような子だ。
すると、教師達は、それは不健康だといって、「休み時間に教室に残ってはいけない」なんて変な決まりを作った。
そうしたら、その子は、可哀想に、休み時間中、校舎の裏庭あたりの、殺風景な場所で1人、じっと立っている。
だが、私は、そんな子でも、本物の引きこもりと思わない。
彼女達(女の子が多かったように思う)は、いざとなれば、かなり社交的に振る舞えるし、結構頭が良いらしく、必要な処理は器用にこなしてしまう。
私は、切羽詰っても社交的に振る舞えないし、頭が悪いのか、誰でも出来ることがさっぱり出来ず、教師やクラスメイトにかなり馬鹿にされた悪い思い出が多い。
何より、彼女達は、話しかけられると、案外喜ぶ。
それは社会的な仮面かもしれないが、たとえそうでも、印象の良い笑顔が出来るのは、子供の時の私には真似できなかったスキルだ。
川上氏は、本音では、いつも、「こっち見ないで」と思っているらしい。
私は、「こっち来ないで」、「こっち見ないで」、「顔を見せないで」、「声も咳払いも呼吸の音も聴かせないで」といつも思う。

ある対談で、川上氏は、来た年賀状が7枚と言っておられたが、「一応会社やってて7枚ということはないですよね」と、こっちが疑問に思うことを先に言ってくれていた。私は、とりあえず、信じた。
私は、3枚だったか・・・実は、知らない。
来た年賀状も見ないのである。まあ、多分、自動車屋と工務店と墓石屋くらいからだろう。
ちなみに、この数年、一枚も書いていない。

2012年のことだが、川上さんは、4月の始め、ネットニュースで、ドワンゴの入社式があったことを知ったと言う。
まてまてまて、アンタ、会長でしょ・・・と思うあたり、私も結構平凡だ。
「そんなの当たり前」と思うようでないといけないなあ。
事情はこうらしい。
毎年、入社式の日程などの連絡はあったが、面倒なのですっぽかしていたらしい。
すると、とうとう、連絡もしてくれなくなったのだ。
しかし、それは仕方がない。
入社式の実行担当者は、「川上会長の席はここで」とか「ここで川上会長にスピーチをいただき」と決め、プログラムにも書いてあるかもしれないのに、その会長がいないのだから困る訳である。
ご担当者、可哀想に・・・
ちなみに、私は、社員も出席しなければいけない入社式を、全部無視した。
人事部長が、青くなった顔で(多分)、携帯に電話をかけてきて、出てくれと言ってきたが、断った。
その後、その人事部長には毛虫のように嫌われたが、仕方がない。

そして、川上会長は、新入社員の中にもきっといるはずの、引きこもり気質の人達のために、懇切丁寧なアドヴァイスを書いておられたが、これが、世間的な「優しい言葉」などではなく、真剣に考えたと思われる、現実的、実用的なものだった。
もちろん、それを読めば、引きこもり気質の人が、悠々と社会生活を送れる・・・なんてことがあるはずはないが、1/6でも楽になるだけのことを書いてくれていた(初音ミクさんの『1/6』という歌にかけたが、苦しみが1/6になるというのではなく、1/6だけ軽くなる・・・つまり、5/6になるという意味だ)。
それで、私は、ああ、この人、本当に引きこもりの辛さが分かっているなあと思ったのである。

川上量生氏のブログは以下の通り。
はてなポイント3万を使い切るまで死なない日記
続・はてなポイント3万を使い切るまで死なない日記

川上氏は、自分が経営者をやっているのは、単なる運だと述べているが、やっぱり頭も良いのだろう。
IQ130以上の人は川上氏のような経営者、あるいは、ドワンゴの技術者を目指し、IQ100程度以下の人は、私と一緒に大師を目指すというのはどうだろう?
その間の人は・・・これが大多数なのだが、私の意見としては、IQを上げるか(可能と思う)、馬鹿になりきるかすれば良い。
凡庸というのは、世間の人にまかせておけば良いのである。









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