私は台風11号が通過した近くに住んでいるので、昨日は通勤の困難は避けられなかった。
民間企業は、「台風の影響でサービスが落ちます」は許されないので、遅刻できない朝、まず考えるべきことは、「JRは捨てる」である。
JRは民間企業のはずだが、やはりいまだどこか国鉄で、「台風その他の影響でサービスがとことん落ちます」が許されるのだろう。
実際、昨日も、JRは止まっていたが、同じ場所を走るその他の電鉄は、「ほぼ平常通り。遅れても10分程度」で運行されていた。
この差は何だろう・・・ということをテーマにしたら、疲れてしまうのでやめておく。
ただ、「あなたのJRに対する否定的な考え方は偏見だ」と言うなら、そうかもしれないと反省するが、こんな事実を挙げておく。
あるJRの駅のプラットフォームの、まさに、電車の出入り口にあたる場所の汚物が、雨風で自然に消えるまで1年以上、放置されていたのだ。
民間企業では考えられないことだ・・・いや、JRも民間のはずだが。
まあ、これ以上は言うまい。
ところが、数ヶ月前、JRのプラットフォームの汚物を、駅員が清掃していた時、私は大いに驚いた。しかし、それで驚かされるようでは、やはり民間企業ではない。
だが、日本郵便のサービスは素晴らしい。
JRと日本郵便の違いは、「利用せざるを得ないJR」と「利用しなくても困らないし、ますます困らなくなる日本郵便」である。
それなら、JR路線は、他の電鉄会社に譲渡させるか、他の電鉄の支配下に置くべきである。
・・・いや、やはり書き過ぎた。

出社は、台風の中でも、JR以外を利用したこともあり、普段とほとんど変わらなかった。
しかし、問題は帰りで、朝はタクシーを呼べば、ほぼすぐ来てくれる。
私と違って、大遅刻をしても、普段通りJRを利用する人がまだ多いのだろう。
だが、帰りの電車を降り、タクシーに乗ろうとしたら、タクシー乗り場は長蛇の列で、しかも、タクシーはほとんど来ない。
歩いて帰れる距離ではなく、電話一本で迎えに来てくれる家族も友人も彼女もいない寂しい(?)私としては、まだ雨が降る中、ひたすら並んで待つしかない。
それで、結局、2時間ほども待ってしまった。
しかし、以前は、こんなことはなかった。
つまり、タクシーが少なくなったということだろう。
なぜ、タクシーが減ったかというと、タクシー業界全体が儲からなくなってしまったからだ。
タクシーの運転手は話し好きの人が多いので、昨夜のように、長い距離を乗る場合は、私も彼らの話を聴くのだが、労働環境や待遇の悪さは本当のようだ。
重労働に関わらず、給与は驚くほど低いことは間違いないだろう。
昔は、タクシーの運転手やトラック運転手、あるいは、大工といった、身体を使い、しかも、一瞬一瞬の効率が求められる、気を抜けない仕事は高収入だった。
しかし、今や、これらの職業の給与は、40代、50代でも、1年目の公務員以下だ。
逆に、昔は教師は低収入で、40代の教師がラーメン屋に入り、壁に貼られた「店員募集中。18歳以上の女性」の給与が自分よりずっと多くて落ち込んだ話を本で読んだことがある。
だが、今の教師は、ほとんど異常と言って良い高収入で、しかも、教師の質の低下振りは、皆様もお聞き及びと思う。
つまり、給料の配分が、全体として間違っているというか、狂っているのだ。
そして、これは、人々の給料の問題だけではなく、もうどうしようもないほど、日本がおかしくなっているのだ。
今はまだ、数十年前の日本人の奮闘の残光で、他の多くの国に比べれば、豊かで安全な、憧れの国である。
第二次世界大戦後、独立国家として存続出来ることすら危ぶまれた日本は、京都、広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像によって救われたのかもしれない。そう思っている人は、トップにも多い。
だが、今回は分からない。

第二次世界大戦よりずっと前に、イギリスのSF作家H.G.ウェルズは、歴史的名著『世界はこうなる』で、不思議な予言めいたことを書いている。
「日本は第二次世界大戦に参加し、2発の原爆が落とされ、国家消滅の危機に見舞われるが、奇跡の復興を果たす。しかし、やがて、周辺国との摩擦で衰退する」
私は、ウェルズは中学1年生から愛読していた。当時、私は劣等性だったのに(その後もだが)、クラス一の優等生から、「ウェルズ博士」と呼ばれていたものだ。
そして、ウェルズは面白いだけでなく、超人的なところは確かにあるように思う。

我々個人個人が、手段はいろいろあるが、自我を、無意識あるいは宇宙である真我に広げて融合し、希薄にしなければ、日本は遠くなく、事実上、滅ぶだろう。
それは、ギリシャより悲惨かもしれない。
しかし、率先して自我を真我に融合させ、希薄にした者は、ギリシャや日本の中にいても幸福なのである。
よろしければ、とりあえず、毎日、腕振り運動や、心の微かな声の呪文といった秘法、あるいは、自分の好きな行を毎日欠かさず行い、それで得た知恵と力で、慈悲深い、思考、会話、行為を行っていただければ、個人としては、とりあえずは安楽である。









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