ジャッキー・チェンは、ペンキ塗りが相当上手いらしい。
彼は、俳優になる前、俳優を志してはいたが、それが駄目だった時は、ペンキ塗りで食べていこうと思っていたようで、かなり練習もしたようである。
また、ある有名な易者の師匠は物凄く偉い人なのだが、その師匠が彼に、「もし駄目になったら、一緒に町の占い師をしよう」と言ったという。
だが、ジャッキーも、この易者とその師匠も、何十年と、ずっと成功し続けているのである。
このように、「いざとなったら、これで食べていく」というものがある人は、実力があるし、成功する可能性が高いのである。

売れているアイドルでも、「人気がなくなって、アイドルで駄目になったら、これをしよう」と、本気で考えている人は、長く人気が続く上に、さらに、アーティストや俳優の道に進んでいけるのである。
一方、「私は絶対にこの道一筋でがんばる」と思っているようなアイドルは、すぐに人気がなくなって、すっかり忘れられてしまうのだ。

贅沢な暮らしをしていた、元アイドル、元プロスポーツ選手が、引退後、安月給の仕事の面接に行く電車賃もままならぬなんて話はよくある。
本当の実力もないくせに、いい気になっていた愚か者の哀れな末路という訳だ。

まずは、「いざとなったらこれで食べていく」というものを持っておくと良い。
実は、どんな分野でも、成功した人というのは、そんなものを持っているものであり、今、やっていること以外のことをまるで考えていなかったなんて成功者はいないのだ。

私なんて、プログラマーという職業が、「いざとなったら」の保険のつもりだったのだ。
で、本当は、何になりたかったかというと・・・魔法使い。
つまりね、「いざとなったら」という程度の仕事が、実は、自分の能力に見合っているのである。
人間ってのは、自分を実際以上に高く見積もってしまうものだからだ。
今の私には、魔法使いは、過ぎた望みで、まだまだ、これから実力をつけなければならない。しかし、それが駄目でも、プログラマーで食べていこうと思うのである。

ミュージシャンになりたいとか、画家になりたいって人もいるだろうし、それはそれで良いことだ。
しかし、その道で成功する可能性を高めるためにも、「駄目だったらこれで」というものを持っておくべきだ。
ところが、多くの人が、ミュージシャンならミュージシャン一本と決め、不退転の覚悟で臨んでこそ成功するという大誤解をしているのだ。そんな心の狭い、傲慢な、身の程知らずで成功する訳がない。
成功の掟とは、徳川家康が言ったように、「身の程を知る」ことだ。
「いざとなったらこれ」を持つだけで、身の程をわきまえているということであり、成功したも同然なのだ。
また、自分を冷静に評価し、「このくらいなら必ず出来るだろう」と思うものを見つけ、その修行をすることで、地味だが、全てに通用する着実な基礎が身につき、それは大きな仕事をする時にも、大いに助けになるのである。
そして、最悪を覚悟する心構えこそ、幸運と英知とエネルギーを呼び起こす秘法中の秘法で、それが、私が時々ご紹介している、最高の成功の書『ノストラダムスの超法則死活の書』に書かれていることである。
愚かな人間というのは、格好の良くない仕事を嫌い、「どんな仕事をやりたい?」を聞くと、実力もないのに、「そうですねえ。高尚な仕事がしたいですね」と馬鹿なことを平気で言うのだ。
これは、このブログに何度か登場している、私の職場にいる「まるで駄目男君」との、実際の会話である。









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