ラジオでもテレビでも携帯電話でも、無線機器というものは、無線局から送信されている電波と同じ周波数の微弱な電波を発信して、無線局の電波と同調することで通信を行う。
これは、人間と宇宙の関係に似ている。
人間も、宇宙意識と同じ精妙な心の波動を発信することで、宇宙と同調するのである。
人間は無になりきれば、最高度の波動を発して、宇宙と完全に同調し、一体化する。
だが、人間としては、常時、それに近い波動でいることが良いのであり、そうなるためには時間がかかるのである。
そして、実は、宇宙は無意識の深奥に在るのであり、そこは、エネルギー、叡智、創造の場だ。
だから、無に近づき、意識が精妙になればなるほど、現象界への支配力が高まるのである。

だが、意識の波動の周波数を上げることが難しい。
誰でも出来る簡単なものということで、道元は座禅を薦め、法然は念仏を唱えよと言い、親鸞は信仰を持てと教えた。
しかし、それでも、ほとんどの者が上手くいかなかたった。
現代でも、様々な瞑想や自己開発法が存在するが、ほとんど誰もうまくいかない。

なぜうまくいかないのかと言うと、こんな理由がある。
どんなことも、怠惰に繰り返すだけでは効果はないが、逆に、熱心にやり過ぎると息切れする。
ほどほどに熱心に、そして、長く続けるということが大切なのである。
大相撲の白鵬は、「私は他の人より少し熱心にやった」といったことを言ったらしいが、それが最上である。
皆、熱心さが強すぎるか弱過ぎるかになってしまい、丁度良い熱心さが持てないのだ。
それで何も続けられないのである。
長く続けさえすれば、大抵、何でもうまくいく。
チームラボの猪子寿之氏が言っていたが、人間の能力に大差はなく、時間をかけたかどうかだけが鍵なのだそうだ。
イチローだって、熱狂しっぱなしでやっているのではなく、少しの熱心さを長く保っているのである。

チャップリンが、人生に必要なものは、勇気と創造力、そして、少しのお金と言ったが、本当は、長く続くいくらかの情熱が最も必要なのだ。
熱狂しない、かといって、冷淡でない。
そんなものを持てば良いのである。
以前、腕振り運動を1日で1万回やりましたと言ってきた人がいたが、それは最悪のやり方で、毎日千回を長く続けるべきなのである。
何事も、一足飛びに上達しようとしてはいけない。
時間をかけて良いが、たゆまず前に進むことだ。
そのためには好きなことをしなければならないが、忍耐強く続けることは、どんなことも、やがて好きになるのである。
むしろ、色々試してみて、自分に合ったものを選ぶことが大切で、そうであれば、ただの趣味ではなく、世の中に貢献できるような大きな力を得て成功するだろう。

また、宇宙と同調するためには、心の中で、微かな声で呪文を唱えることだ。
その呪文が、例えば、「愛」とか「神」であれば、その言葉を、本当に心の微かな声で一度唱えると波動がすっと上がる。その意識の波が宇宙の中に広がっていく。
十分な間を置き、また、唱えると、さらに波動が上がる。
思い出す度・・・実は、思い出させられる度にこれをやれば、心は無意識の中に溶け込み、透明になり、輝く精妙な波動を発している。
そうなれば、手のひらの上に金貨をイメージすると、それが物質化して現れもするだろう。









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