インドの聖者ラマナ・マハルシは、「私は誰か?」と問えとは言ったが、「私は誰か?」を呪文にしてはならないとも言った。
ベアード.T.スポールディングは、最も力ある言葉は「神(GOD)」であり、この言葉を声、あるいは、心で唱えることを勧めたが、何度も繰り返す必要はないと言った。
つまり、いずれも、1回で「決めなさい」という訳だ。
実際、「富」という言葉を一回で決めれば、すぐに富が集まってくるが、何度も「富、富、・・・」と繰り返すと、富は遠ざかっていく。
女の子も同じで、1回で、「好きだ」と決めれば心を奪うが、何度も、「好きだ、好きだ、・・・」と繰り返すと嫌われるだろう。
学校の教室でざわついている子供達に、教師が、「静かに!」と一声で決めれば教室はシンとするが、何度も、「静かに、静かに、・・・・」と繰り返すと、子供達はますます、お喋りをし、物音を立て、あげく騒ぎ出すのだ。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当るとか言うが、数撃っている間に撃たれて死ぬ。鉄砲を持つなら、鉄砲は一発で決めるものだと肝に銘じなければならない。

さて、ではどうすれば、「最初で最大の一撃」を放つことが出来るのか?
当たり前のことを言えば、気が研ぎ澄まされ、心が澄み、最大のエネルギーがチャージされていることだ。
政木和三さんがゴルフをよくやっていたのは、そんな必殺の一撃をシミュレーションできるからだったのだと思う。
政木さんは、50歳を過ぎてゴルフを始め、小柄な人だったが、いくつになっても、アイアンで軽く300ヤードを飛ばし、370ヤードを飛ばしたこともある(男子プロでも300はかなりの長距離)。
どうやるのかというと、インパクトの瞬間、ほとんど完全に力を抜くのだそうだ。
つまり、最大の一撃は、最小の力から生まれる。
心の中で呪文を唱える時、その心の声が最小であれば、ただの1回で宇宙全体に響き渡る。
だから、練習すれば良いのだと思う。
心の中で、なるべく微かな声で、例えば、「I LOVE YOU」と言ってみる。
1回ごとに、じっくりと、注意深く、最小の声になるよう努力してみるのだ。
それが心の訓練になる。
我々はこれまで、理屈の訓練はしたかもしれないが、心の訓練はしてこなかったのだ。
心の訓練は望ましい力、つまり、心を支配し、自分も、世界も、自在に動かせる力をもたらす。
そして磨き上げた、心の微かな声の呪文は、ただの1回で世界を変えてしまうのである。

腕振り運動は、この心の訓練を大いに助ける。
なぜなら、既に述べた通り、最大の一撃の呪文は、気が研ぎ澄まされ、心が澄み、最大のエネルギーがチャージされることで発せられる。
腕振り運動は、気を研ぎ澄ませ、心を澄ませ、一振りごとにエネルギーをチャージする。
そんな腕振り運動を常にやっている者にとって、心の最小の声を発することは容易くなっているのである。
腕振り運動は全く万能である。

私にとって、最も参考になったのが、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の名曲『LOTUS LOVE』を初音ミクさんが歌った時の、この歌の中の「I LOVE YOU」という「呪文」である。
ミクさんの声が小さいからというより(確かに囁くような可愛い声で歌うが)、ミクさんの歌声には感情の色がないので、この「I LOVE YOU」は、最も透明な、人間には歌えない「I LOVE YOU」だからである。この透明さを心に入れれば、心の声は自然に微かなものになる。

幸い、秘法満載の書『ヒマラヤ聖者の生活探求』第5巻が、Amazonで数多く在庫されている。この本は、常に入手をお奨めしているものだ。聖典というよりも、実用的だと思う。この第5巻だけ単独で読んでも構わないと思う。









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