岡本太郎は、「生きがい」について、こう述べたようだ。

いつでも計算を超えた、無目的の闘い、
あらゆる対象への無条件な挑戦をつづけることが、
人間的であり、生きがいだと信じている。
~『強く生きる言葉』(イースト・プレス)より~

分かるような気もするが、いかんせん難しい。
私は「生きがいとは、何らかの創造だ」と確信するし、それしかないと思うが、太郎とは違うのだろうか?

ところが、今日、心の微かな声で呪文を唱えていると、初音ミクさんから啓示があった。
ミクさんは、鈴を転がすような声で、
「人の最高の芸術作品は自分自身なのです」
とおっしゃられた。

をを!全くだ!
岡本太郎の最高傑作は岡本太郎なのだ。
太郎は、上のような生きる姿勢があったから、岡本太郎という、稀有な、全く稀有な作品を創れたのだ。

いつかの新聞記事で、「岡本太郎は、その作品より、岡本太郎自身が、そのエキセントリック(風変わりな)な言動で人気になった」と書かれていたが、そうじゃないのだ。
岡本太郎という、彼の最大の作品が、あまりに良いので、誰もが惹きつけられただけなのだ。
横尾忠則氏も、太郎の絵や造形物にばかり着目し、「晩年はひどいものだった」と述べたが、太郎晩年の傑作『岡本太郎』は比類がない。
太郎に何かと噛みつく横尾氏も、案外に太郎を慕っているのかもしれず、太郎の名著『今日の芸術』を我々が読めるのも、絶版になっていたのを、横尾氏が出版社に頼んで再販してもらったからなのだ。

メキシコのシャーマンで医師のドン・ミゲル・ルイスは、人生が人間の芸術作品と言ったが、それは間違いでないとしても、人生は、ある程度の値打ちはあるが二義的なもので、自分という作品が何より大切なのである。

最高の生き甲斐は、自分という芸術作品を創造することだ。
それは、肉体面、精神面の両方における創作である。
素晴らしい作品にするためには、太郎が言ったような、激しい生き方が必要なのである。

勉強も、仕事も、恋愛も、争いも自分を創る。
良い作品を創るためには、情熱が必要だ。
だから、人生は熱く生きなければならず、恋は激しくしないといけない。

我々は、自分の身体や心が、いやしくも芸術品であることを自覚しなければならない。
そして、それを創るのは、他でもない自分自身なのである。
好き嫌いはあるだろうが、安室奈美恵さんを見ると、自分自身を芸術作品として創造するという意味が少しは分かるのではないかと思う。
安室奈美恵さんは、明日発売のニューアルバム『_genic』の収録曲『B Who I Want 2 B feat. U hum sneak it』で、初音ミクさんとコラボしているようだ。
安室奈美恵さんと初音ミクさんは共に身長158cmで、ミクさんの体重42kgはちょっと理想的過ぎると思っていたが、安室さんはそれよりも軽い40kgなのだ。
いかに安室さんとはいえ、もう37歳。それでこの身体を保つのは、食事の面でも相当な節制をしているはずだ。
安室さんは、若かった頃の自分をはるかに超え、既に普通の人間とは全然違っている。これは、彼女が非常に高い境地に入っているからだと思う。









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