ゴールデンウィーク明けで、今日から仕事や学校という人が多いと思う。
かと思えば、世間ではゴールデンウィークだが、その間ずっと働いていたという人も決して少なくはない。
私もかつて、ゴールデンウィーク中・・・というか、前の年の12月から、ゴールデンウィークを越え、5月末近くまで1日の休みもなく、朝7時半から夜12時過ぎまで働いたことがある。
ただし、会社自体は、世間並の休みがあり、単に私が勝手にそうしていたのである。
そして、私は、休日出勤や残業の手当を一切申請せず、実際、もらわなかった。
結局、過労と思うが、倒れたので、私の、そんな「狂気の時代」は終了した。
労働法的には違法であったが、私の仕事振りを知っていた善良な上司が、会社に私の昇格申請を行い、実際、収益も上がっていたが、学歴がなかったのと、会社が指定した通信講座を行っていなかったという理由で(労働法違反という理由もあったかもしれない)、申請は却下された。その2つ(学歴と通信講座受講)を満たしている者なら、成果がなくても私よりずっと早く昇格していた。
それについては私は当然と思っていたし、別に何とも思わなかった。伝統ある上場企業って、そんなものだろ。
それよりも、面白い経験をしたことで満足している。
ところで、世の中には、私のように好きで休まないのと違い、休めないという人は、特に昔はかなり多かったらしい。
嫌なのに、強制的に働かされるのは、心身にとって危険であり、実際、度が過ぎると過労死に至った例もある。
私だって、命令されて休まず働かされたら、もっと早く倒れるか病気になったに違いない。

昨日、珍しくテレビを見ていたら、帰省中の人達のインタビューの場面があったが、「十分休みましたので、明日からしっかり仕事したいと思います」といったことを言うところばかりを放送するのは、一種のステマ(ステルスマーケティング=宣伝と気付かせない宣伝)ではないかとも思う。
この場合、何の宣伝かというと、「労働」の宣伝だ。
労働は尊く、あらゆることに優先して熱意を注ぐべしという、国家による労働の宣伝だ。
かつては、戦争に一生懸命になるのが尊いというステマが国家によって実際に行われていたと言って間違ってはいないと思う。

インドの聖者ラマナ・マハルシ(マハリシともいう)は、「自分が仕事をしていると思ってはならない。たとえば、財務長官は責任を持って仕事をしているように見えるが、彼は何もしていない」と言った。
私が少し前に言った、夢遊病状態で仕事をしているようなものである。
誰かがマハルシに、「仕事に注意を払わずに、それをちゃんと遂行できるでしょうか?」と尋ねたが、マハルシは「自分が仕事をしているという自覚を持って仕事をしなければならないという法はない。仕事は自動的に進んでいくのだ」と答えている。
マハリシ・マヘーシュ・ヨーギは、「深い意識である純粋意識に馴染んでいる人にとっては、海底に馴染んでいる者が水の表面での活動が易しいのと同様、日常の仕事は子供の遊びのようにあまりに簡単なので、自動的に進んでいくのだ」と言った。
人間は、眠りの状態では、深い意識の中にいる。
だから、夢遊病者が驚異的な能力を発揮するのであり、また、筋トレなどは一切しないが力を抜く方法を知っている武術家が超人的に強いのである。
眠っているふりをするだけでも効果的である。
そのためには、力が抜けていなければならない。
何よりも、肩から力を抜かなければならない。
そのためには、人差し指の力を抜けば良いのである。これは、武術の世界では知られていることである。
そして、人差し指から力を抜くには、京都府京都市太秦の広隆寺霊宝殿の弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしいぞう)のように、親指と薬指で輪を作り、人差し指を自然に伸ばすのが最良である。
★広隆寺霊宝殿 弥勒菩薩半跏思惟像(写真)
そして、史上最高の「アルカイク・スマイル」(至福の微笑み)と言われることもある、この弥勒菩薩のように微笑むのだ。
微笑めば、余計な力が抜け、魔法の力を発揮するのである。
辛い世の中かもしれないが、力を抜き、悠々と過ごしていただければと思う。
ところで、私は、山尾三省さんの『ラマナ・マハリシの教え』(めるくまーる)は、ボロボロの本を読んでいる(背から離れてしまったページも多い)。どれほど粗悪な本でも構わないので、入手して読んで欲しいと思っている。









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