アメリカのオバマ大統領は、大統領になりたての頃は、よく「チェンジ」と言っていた(今も言ってるのかもしれないが)。
本来は、「変化」なんかでなく、「革命」とすべきだが、大統領が「革命」なんて言ったら洒落で済まないから、チェンジにしておいたのだと考えるべきだろう。
他人事ではないが、いろいろな人を見ていると、この人達に必要なのは「変化」ではなく、あくまで「革命」だ。
全ての人が、個人的に、変化なんてものじゃない革命を必要としている。
国や人類にも革命が必要なのであるが、革命とは、政治や武力行為で為されるものではなく、意識の変革から起こるのであり、逆に言えば、意識の変革がなければ、革命だと言ったところで、本当は何も変わらないのだ。

我々は変わらなければならないが、それは変化ではなく、革命でなければならない。
それは、意識の革命である。
変化というのは、表面的なもので、根本はそのままの、上っ面だけの変化・・・善くてせいぜい改善である。
一方、革命、変革とは、全部ぶっ壊して、新しく作り直すことである。

企業の再生にも、リストラクチャリングとリエンジニアリングがある。
リストラというと、従業員整理の意味で使われることが多いが、本来は再構築という意味である。
ただし、リストラクチャリングは、やはり、根本はそのままの改善で、一方、リエンジニアリングは、全部一度壊してから作り直すことだ。
駄目になった企業は、改善なんか考えてもどうにもならない。
社長も役員も、全部入れ替え、何もかも変えないと破滅するだけである。
これは、企業だけでなく、何事もそうだし、我々一人一人についても同じだ。

W.B.イェイツの『Lapis Lazuli(ラピス・ラズリ)』という詩に、こんなパラグラフ(節)がある。

All things fall and are built again
And those that build them again are gay.
全ては崩壊し、作り直される。
そして、再び築く者達は陽気なのだ。

真理というものがあって、それを言葉にするなら、まさにこのようものだろう。
マイケル・ジャクソンの『マン・イン・ザ・ミラー』で、「世界を変えたかったら、まずは、鏡の中の者(自分)から始めるんだ」とあったと思うが、全くその通りだ。
そして、今までの自分を捨て去り、新しく作り直すつもりでなければ、何も変わらないのだ。
『魔法少女リリカルなのは』で、母親に捨てられたフェイトが、バルディッシュ(フェイトの武器で、長い柄に斧が付いた形。フェイトの忠実な僕でもある)に、
「私は・・・私達は、まだ始まってもいない。新しい自分を始めるために、いままでの自分を終らせる」
と言うシーンは、私はいまだ涙なくして見れない。
思い出したからには、私もそのようにしよう。
再び築く者は陽気(Gay)なのである。









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