こんな問題を見たり、聞いたりしたことがあるかもしれない。

映画館に入って、2時間の長さの映画を見ていたが、10分もすれば、つまらない映画だと分かった。
その時、どう行動するのが合理的か?
A.映画館を出る
B.チケット代が勿体無いから、我慢して観る。

経済学では、これを、埋没費用(サンクコスト)で考える。
埋没費用とは、後で回収することが不可能なコストだ。
上のことで言えば、埋没費用は、
A.チケット代+10分
B.チケット代+120分
となり、Bの方が、110分の埋没費用が多いので、Aを選ぶのが得だということになる。
だが、普通の人は、Bを選びたがる。
それは、チケット代だけが貴重に思えるからで、つまり、時間をコストだと思わない訳だ。
埋没費用の考え方は、確かに有益なことが多い。
人間的な錯覚で、本当は損なことを得だと思ってやるという間違いを避けられる。

もちろん、世の中は複雑なので、経済学通りにはいかないものだ。
観始めて10分後にはつまらない映画と思ったが、見終わったら、案外素晴らしい映画だと思うかもしれない。
あるいは、映画自体は本当につまらなかったが、物凄く可愛い女の子に足を踏まれるようなハプニングがあるかもしれず、それがきっかけで付き合うことになるかもしれない。
また、その映画のチケットは、片思いの彼氏から貰ったものなら、いくら面白くなくても、観るしかないだろう。
そもそも、つまらないからといって10分で映画館を出たその後で、映画を観続けるより無駄なことをしないとも限らない。

ところで、『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』という映画の終わりの方で、イリス(怪獣)の強力な触手が、ガメラの右手を貫き、壁まで突き抜けて固定してしまい、ガメラは身動きできなくなる。
そして、イリスは、彩奈(女子中学生)を体内に納めたまま連れ去ろうとする。
このままでは、彩奈は、イリスに取り込まれてしまう。
するとガメラは、自分の右腕に向けて、口から火炎を放射し、右腕を破壊して自由になって、イリスを追い、イリスの腹を割いて、見事、彩奈を奪還する。
ガメラには、自分の腕1本の値段より、彩奈の値段の方が高かったのだ。
これを、ガメラは、腕1本を埋没費用にして、彩奈を埋没費用にすることを避けたと言えるかもしれないが、ガメラは経済的な計算をした訳ではない。
ただ、そうする意味が、ガメラにとってあったということである。
こういった意味を感じることが大切なのである。
意味を感じることができれば、経済的な埋没費用で考えると損でも、本当は正しいということが分かるのである。

上記のサンクコストの説明はかなり間違いがあります。
翌日の記事『非実力派という実力派』で、簡単に訂正しております。
よく分からないことを、慎重に考えもせずに書いてしまいました。申し訳ありませんでした。(2015/03/06)










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