昨夜の話はとても重要だと思うので、少し方向を変え、より分かり易く、そして、より具体的な実践法を書こうと思う。

人間の能力や性質は、2歳か3歳までに育った環境によって決まり、一生変わらないという話をよく見た。
その中には、オオカミに育てられた子供が、生涯、四つ足で歩き、言葉を覚えなかったからというものもあったが、これは、そもそも、あまりに事例が少なく、また、その子が、その後、どんな環境でどんな教育を受けたかが分からないので、参考にしかならない。
ただ、そんなふうになる場合もある・・・程度に考えた方が良いだろう。
少なくとも、オオカミに育てられた子という特殊な場合はともかく、理性や言葉を、たとえ欠陥があっても、獲得できた場合は、変わることはできる。
たとえば、幼い時に育った環境によって、そうなったであろう悪辣(容赦がなくたちが悪い)な性質を持つ不良学生を、精神科医のミルトン・エリクソンやその娘の高校教師が、一瞬で更生させたという話もある。
まして、本人が変化を望む場合、それが不可能ということはない。

2歳までに構築された精神性は、無意識の中にあるのだから、修正は容易ではないのは確かだろう。
しかし、大人になってからだって、抑圧によって、無意識の中に送り込まれたものは、やはり、無意識の中の性質となって、その者の精神性や思考に大いに影響を与える。
つまり、大人でも、無意識の中身が変わるのである。
それならば、無意識に良い変化を起こすことも可能かもしれない。

無意識の中にある精神性は不活発ではなく、常に活動し、我々の心や身体に影響を与えている。
それは、1つの精神的傾向・・・例えば、ジャガイモが異常に好きとか、大人の男性が少女にしか愛情を感じないとか、様々な形がある。
また、身体的に現れることもあり、例えば、クセだとか、吃音、あるいは、アトピーなどのアレルギーに現れることもあると思う。

子供の頃、鬼や妖怪の姿が見えたり、原因不明の不安感に悩んでいた人が、古事記やギリシャ神話を読むと、それが治ったという話がある。
神話というものは、それが伝わっている民族の人々の、無意識の中の深層部にそのイメージがあるという説がある。
また、世界中の神話には共通する部分も多く、エッセンスとしては同じようなものに違いない。
そして、無意識の治療のセオリーは再体験である。
無意識の中の歪みや傷を作った原因を、何らかの方法(例えば退行催眠術)で再体験すれば、それが消える。
神話を読めば、無意識の深い層にあるものを再体験することになるのだから、それより上の層の無意識に影響を与えるとしても不思議はない。
私も一頃、やたら、古事記やギリシャ神話を読みたがったことがあったが、通常の意識では、それをしたがる理由はなかったのだから、生命体が無意識の修正をさせたのかもしれない。

また、無意識が心に常に送り込んでくる刺激は、無意識の傷や歪みが原因である場合が多い。
頭の中での、絶え間ないおしゃべりは明らかにそうだ。
それを放置すれば、無意識の歪みは強化され、ますます強くなる。
そこで、頭の中でのおしゃべりをやめれば良いが、それは難しいので、呪文を唱えるのである。
呪文を唱える限り、頭の中のおしゃべりは止んでいる。
それを続ければ、やがて頭の中のおしゃべりは消え、無意識の中の傷や歪みは消える。
その呪文は、いつも言うように、「ア」の母音で始まり、「ア」の母音を多く含むものが良い。
最後が「ン」で終わるとか、MやNの音を含むものが効果が高いかもしれない。
「アジマリカン」「アーメン」「あ・うん」「南無阿弥陀仏」「私は誰か」などが良いものである。
また、初音ミクのような自我のない存在の歌声は、歌にもよるだろうが、確実に無意識を癒す。
これは本当に実感している。
そこで、お奨めの音楽も挙げておく。









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