人間は、心を締める鍵を、何か1つ持っていなければならない。
中村天風のように、常に肛門を引き締めているとか、岡田虎二郎や黒住宗忠のように、常に下腹に力を込めているとかでも良い。
法然は、いかなる時でも念仏を絶やしてはならないと教えた。
人それぞれ、向いているものがあると思うが、基本的には、どれでも、やる限りは、必ず効果がある。

ところで、私は、高校生の時、クラスに、良い男なのだが、なぜかいつもツキのない、残念なやつがいたのをよく覚えている。
背は高くなかったが、顔は良いし、身体つきも逞しいのに、何をやっても本当に駄目なのだ。
それは、彼が無能なのではなく、とにかくいつもタイミングが悪く、実力を発揮できないという感じだった。
ところがある日、彼の近くに座っていて思ったのだが、彼は呼吸がせわしない・・・つまり、短くて浅く、呼吸音が大きいことに気が付いた。
すると、私に閃きが起こり、できるだけ音を立てない微かな呼吸を心がけてみると、すぐに気分が落ち着くだけでなく、何をやっても不思議なほど円滑に進むことに驚いた。
そして、気をつけて見てみると、調子が良くて明るい顔をしている者は皆、呼吸が静かで、逆に、ロクな目に遭わないヤツを観察すると、やはり、皆、呼吸が荒かった。

ところが、残念なことに、私は、長くそのことを忘れていたのだ。
だが、少し前から、また観察をしているのだが、上り調子にある、気力が充実している者は、皆、深くゆったりとした呼吸をしている。
そして、ちょっと異常な、頭のおかしいような者を見つけると、私は寄って行って興味深く観察するのだが、やはり、短く乱暴な息をしている。
ロクデナシやツキに見放されたヤツに、呼吸の穏かな者は絶対にいないが、呼吸がゆったりとして静かな愚か者というのも、決してあり得ないのである。

高度な宇宙人のような呼吸をするためには、呼吸は鼻でしなければならず、少なくとも、吸う時は鼻でなければならない。
そして、ゆっくりと吐くことで、空気の分子にくっついている不可思議な粒子(気とか幽子とか言うこともある)が体内に残り、それが細胞を活性化させ、若返らせるようだ。さらに、気、あるいは、幽子が多くなると、驚くべき力を発揮するようになる。
静かな部屋で、長時間、微かな呼吸をすると、霊界に入り込んでしまうことがあり、確かに、こんなことを勧めていた有名な霊能力もいた。
しかし、心が不安定な者や心が弱い者が、そんなことをやれば、低級霊にとり付かれる危険がある。
それよりも、常に、静かな呼吸をするように心がければ、不安や恐怖がなくなり、勇気が出てくるし、気力が充実するので、何でもやってやろうという気になるだろう。
能力も高くなり、ツキも出てくるので、何をやっても嬉しい結果になる。
少なくとも、呼吸が荒いより静かな方が、健康だし、気分は落ち着くので、何のデメリットもない。
そして、確かに、身体の細胞が活性化し、私は、少々走ろうが(普通の人から見れば風のように走れる)、全く呼吸が乱れない。
その他にも、色々楽しいことが起こっているが、それはまた別の機会に述べようと思う。









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