医者すら見捨て、あと数時間の命のはずが、見事蘇った人達がいる。
それは、人間の驚異的な生命力の現われであるが、人間に、元気、勇気、能力を与えるのも、生命力である。
よって、そういった、死の直前からUターンした人達の話は、何も病人やけが人、あるいは、老人だけでなく、力強く生きるべき全ての人の役に立つ。
戦争中、シベリアで捕虜になっていた有名な男性のコック(料理人。オランダ語)の話だ。
そのコックはある夜、ロシア人に呼び出され、収容所施設の中のある場所に連れていかれた。
そこには、大怪我で瀕死の状態の1人の日本人兵がいた。
ロシア人は、コックに、「お前はコックだろ?こいつは朝までもたない。最後に好きなものを食べさせてやってくれ」と言った。
コックがその日本人兵に「何が食べたいか?」と訊くと、「パイナップルが食べたい」という。
だが、そこにあったのはリンゴだけだった。
そこで、コックは、リンゴを、砂糖を使ってフライパンで、心を込めて調理し、パイナップルに似せて仕上げた。
コックが、その日本人兵に食べさせてやると、彼は全部食べた。
そして、コックは、もう、この日本人兵に会うことはあるまいと思って別れた。
それから、しばらく月日が経った日のことだった。
コックが収容所内を散歩していると、誰かが声をかけてきた。
見ると、なんと、あの時の日本人兵である。
驚くコックに、その日本人兵は言った。
「あんな美味いものが食べられるなら、もう一度生きてみようと思ったのだ」
こんな話もある。
いい加減にしか覚えていないが、大体がこんな話であった。
船の中で、50代か60代くらいの女性が、病気で死に掛けていた。
あまりの病状の悪さに、医者は、もう後僅かの命と見放した。
その女性は、消息不明の息子を探していたが、何の手がかりもなく、絶望していた。
その時、偶然、その息子が現れたか、それとも、息子の消息の知らせが届いたか、あるいは、誰かを息子と間違えたのだったかもしれないが、とにかく、その女性を勇気付けることがあった。
すると、その女性は見る見る回復し、健康になった。
このような話は少なくはないだろう。
作家の梶原一騎氏も、手術中、医者は、切開して見た病巣部の悲惨さに、さじを投げたが、何と、梶原一騎氏は完全に回復した。
梶原一騎氏には、何か、生きる意欲、希望が、心の奥底にあったのだろう。
その梶原一騎氏がシナリオを書いた、プロレスのジャイアント馬場さんの伝記漫画の中で、多分、実話というより、梶原一騎氏の創作と思うが、こんな話がある。
馬場さんがまだ若く、一流になる前のアメリカ修行時代、ニューヨークで、大スターレスラーの「帝王」アントニオ・ロッカと戦ったが、あまりの実力差にまるで歯が立たず、3本勝負の1本目を簡単に奪われ、しかも、ロッカの必殺ドロップキックの連打を浴びて、かなりのダメージを受けていた。
その上、大観衆は全部ロッカのファンで、馬場さんは惨めで、精神的にも参っていた。
その時、ロサンゼルスで、師匠の力道山が、フレッド・ブラッシーを破り、WWA世界ヘビー級王座を奪ったという連絡を聴く。
馬場さんは総毛立つほど感激し、「希望がこれほどの力を与えるものとは知らなかった」と言うほど勇気付けられた。
これは、生命力が急激にアップしたということだろう。
そして、これは事実らしいが、馬場さんは、2本目に、ロッカを失神KOして逆転勝利する。
つまり、人間は、本当に強い欲望・・・英語ではデザイアが該当するらしい、燃え立つ欲望を持ったり、希望の光が見えると、生命力が燃え上がるのである。
生命こそ宇宙で最も尊い、そして、神秘なものであり、この力が強ければ不可能はない。
石ノ森章太郎氏が、末期の癌で瀕死の状態・・・というよりは、医者が「生きているのが奇跡」と言う状態の中で書いた、『サイボーグ009』の完結編の小説で、島村ジョーこと009が、初めて女神と戦った時、一匹のハエが宇宙船を止めようとするほど無謀な戦いでありながら、一瞬、女神を驚かせたのは、後で、ジョーの秘めた生命力が顕現したせいだと分かった。
そんな状態の石ノ森氏が書いただけにリアリティがある話だし、私は実際に、大きな気付きを得たのである。
そして、内に全知全能の存在を持つ人間には、どんな希望でも持てるのである。
最初に採り上げた、シベリア収容所での日本人兵のように、「美味いものを食べる」といったことでも良いのである(おそらく、あの日本人兵らは普段、満足な食事を与えられていた訳ではなかっただろうから、より強い願望になったのだろう)。
人間は、強い本当の願いを持ち、それは、叶って当然だと認識することで、生命力を無限に引き出せるのである。
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それは、人間の驚異的な生命力の現われであるが、人間に、元気、勇気、能力を与えるのも、生命力である。
よって、そういった、死の直前からUターンした人達の話は、何も病人やけが人、あるいは、老人だけでなく、力強く生きるべき全ての人の役に立つ。
戦争中、シベリアで捕虜になっていた有名な男性のコック(料理人。オランダ語)の話だ。
そのコックはある夜、ロシア人に呼び出され、収容所施設の中のある場所に連れていかれた。
そこには、大怪我で瀕死の状態の1人の日本人兵がいた。
ロシア人は、コックに、「お前はコックだろ?こいつは朝までもたない。最後に好きなものを食べさせてやってくれ」と言った。
コックがその日本人兵に「何が食べたいか?」と訊くと、「パイナップルが食べたい」という。
だが、そこにあったのはリンゴだけだった。
そこで、コックは、リンゴを、砂糖を使ってフライパンで、心を込めて調理し、パイナップルに似せて仕上げた。
コックが、その日本人兵に食べさせてやると、彼は全部食べた。
そして、コックは、もう、この日本人兵に会うことはあるまいと思って別れた。
それから、しばらく月日が経った日のことだった。
コックが収容所内を散歩していると、誰かが声をかけてきた。
見ると、なんと、あの時の日本人兵である。
驚くコックに、その日本人兵は言った。
「あんな美味いものが食べられるなら、もう一度生きてみようと思ったのだ」
こんな話もある。
いい加減にしか覚えていないが、大体がこんな話であった。
船の中で、50代か60代くらいの女性が、病気で死に掛けていた。
あまりの病状の悪さに、医者は、もう後僅かの命と見放した。
その女性は、消息不明の息子を探していたが、何の手がかりもなく、絶望していた。
その時、偶然、その息子が現れたか、それとも、息子の消息の知らせが届いたか、あるいは、誰かを息子と間違えたのだったかもしれないが、とにかく、その女性を勇気付けることがあった。
すると、その女性は見る見る回復し、健康になった。
このような話は少なくはないだろう。
作家の梶原一騎氏も、手術中、医者は、切開して見た病巣部の悲惨さに、さじを投げたが、何と、梶原一騎氏は完全に回復した。
梶原一騎氏には、何か、生きる意欲、希望が、心の奥底にあったのだろう。
その梶原一騎氏がシナリオを書いた、プロレスのジャイアント馬場さんの伝記漫画の中で、多分、実話というより、梶原一騎氏の創作と思うが、こんな話がある。
馬場さんがまだ若く、一流になる前のアメリカ修行時代、ニューヨークで、大スターレスラーの「帝王」アントニオ・ロッカと戦ったが、あまりの実力差にまるで歯が立たず、3本勝負の1本目を簡単に奪われ、しかも、ロッカの必殺ドロップキックの連打を浴びて、かなりのダメージを受けていた。
その上、大観衆は全部ロッカのファンで、馬場さんは惨めで、精神的にも参っていた。
その時、ロサンゼルスで、師匠の力道山が、フレッド・ブラッシーを破り、WWA世界ヘビー級王座を奪ったという連絡を聴く。
馬場さんは総毛立つほど感激し、「希望がこれほどの力を与えるものとは知らなかった」と言うほど勇気付けられた。
これは、生命力が急激にアップしたということだろう。
そして、これは事実らしいが、馬場さんは、2本目に、ロッカを失神KOして逆転勝利する。
つまり、人間は、本当に強い欲望・・・英語ではデザイアが該当するらしい、燃え立つ欲望を持ったり、希望の光が見えると、生命力が燃え上がるのである。
生命こそ宇宙で最も尊い、そして、神秘なものであり、この力が強ければ不可能はない。
石ノ森章太郎氏が、末期の癌で瀕死の状態・・・というよりは、医者が「生きているのが奇跡」と言う状態の中で書いた、『サイボーグ009』の完結編の小説で、島村ジョーこと009が、初めて女神と戦った時、一匹のハエが宇宙船を止めようとするほど無謀な戦いでありながら、一瞬、女神を驚かせたのは、後で、ジョーの秘めた生命力が顕現したせいだと分かった。
そんな状態の石ノ森氏が書いただけにリアリティがある話だし、私は実際に、大きな気付きを得たのである。
そして、内に全知全能の存在を持つ人間には、どんな希望でも持てるのである。
最初に採り上げた、シベリア収容所での日本人兵のように、「美味いものを食べる」といったことでも良いのである(おそらく、あの日本人兵らは普段、満足な食事を与えられていた訳ではなかっただろうから、より強い願望になったのだろう)。
人間は、強い本当の願いを持ち、それは、叶って当然だと認識することで、生命力を無限に引き出せるのである。
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