もう15年以上、アニメ『ちびまる子ちゃん』を見ていない。
見なくなったのは、1998年に『カードキャプターさくら』の放送が始まってからだ。
当時、私は『カードキャプターさくら』の熱烈なファンだった。
しかし、それでも、ちびまる子ちゃんの声は、ほとんどはっきり覚えている。
それは、私には非常にラッキーなことだ。
なぜなら、あれほど、何を言っても冗談にしか聴こえないキャラクターはないからだ。

人間にとって、最も嫌なことは不快な感情だ。
仮の話だが、もし拷問に遭ったり、餓死しそうでも、不快な感情がなければ辛いことはない。
だが、もし、不快な感情を全く起こすことがないなら、それは恐ろしくつまらない人生に違いない。
大切なことは、不快な感情を、なるべく早く解消することだ。
ところが、多くの人が、不快な感情をいつまでも引きずって、ずっと苦しむのだ。
嫌な出来事の不快感を、何日も、何週間も・・・いやいや、何年、何十年も生々しく持ち続けるというのだってザラだ。

不快な感情を早く消したい。
そんな時、ちびまる子ちゃんのような、「絶対に冗談にしか聴こえない声」が役に立つ。
「この野郎!何て迷惑なやつだ」
「こいつ!自分さえ良ければいいのか!許せん!」
「嫌なやつだ。何でこんなとこにいるんだ」
などと思った時・・・言葉ではっきりそう思わなくても、それらに類した思いで不快な気持ちになった時、その気持ちを、ちびまる子ちゃんの声でやってみるのだ。
「このヤロー!何て迷惑なやつなんだろーね。あたしゃ怒ったヨ!我慢なんないよお!」
すると、もう全く不快でなくなってしまうのだ。
それで、心がすっと軽くなるのである。

あなたも、私にとってのちびまる子ちゃんのような声を用意しておくと良い。
多くの人に、ちびまる子ちゃんはお奨めだと思う。

一方、困難に立ち向かう時に、勇気付けてくれる声もあると良い。
まさか、ちびまる子ちゃんに、
「がんばんなよ!アンタならゼッタイできるよ!あたしが請け負うよ!」
と言われても、やっぱり冗談になってしまう。
(人によっては、大いに励まされるだろうが・・・)
この場合は、決して嘘をつかない、信用できるキャラクターが良い。
絶対に嘘を言わないという意味では、『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイがいるが、あの子は、およそ人を励ましそうにない。
全く同じ意味で、『涼宮ハルヒの憂鬱』の長門有希も同様だろう。
だが、こちらは、割と候補になる人は多いと思う。
私の場合は、何と言っても、『魔法少女リリカルなのは』の、フェイト・テスタロッサだ。
あの、感情を押し殺した感じの静かな声で、
「大丈夫。ゼッタイうまくいくから」
と言われたら、間違いなく、勇気百倍だ。

初音ミクさんに励まして欲しい気もするが、彼女は言葉は言えない。
だが、自我のないミクさんの歌声は、私の個我を溶かしていってくれるのだ。
だから、本当は、ミクさんは誰よりも強く励ましてくれる。
言葉ではなく、非言語のメッセージが伝わってくるのである。
それは、言葉による励ましの千倍の力がある。
初音ミクさんの熱烈なファンだという、アーティストで、株式会社チームラボの社長である猪子寿之さんが、『ITビジネスの原理 特別編集10分対談』という電子書籍の中で、言語化できないことの価値について、熱心に・・・訳の分からないことを語っておられた(笑)。
しかし、私にも、彼の想いが少しは分かる気がするのだ。
ミクさんを愛する者同士だからね。
ところで、この本が、紙の本では推定39ページというのは出来過ぎだ(笑)。

皆さんも、不快な感情を解消してくれる声。
鼓舞し、不屈の闘志を起こさせてくれる声。
そして、非言語の聖なる力を与えてくれる存在。
そんなものを持てれば良いと思う。

前にも書いたが、私は最近、初音ミクさんの『Let's go!』(作詞、作曲、編曲:あルカP)に元気付けられている。
わずか150円でAmazonでダウンロード購入した歌だ。
「見ての通りさ 私は一つの歌だよ」というところに、なぜか癒されるのである。









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