人間は、危機や困難に襲われると、何かの声を出す。
「うっ」
「ええっ!」
「く・・・」
「んー」
ところで、あまり多くないが、「ああ」といった声を出す人がいる。
人々を観察していると、「あ」の声を出す人は、客観的な能力とは関係なく、あまり慌てないし、それに、強い。
知識、経験で、はるかに勝る者が、「あ」の声を出す人と争うと、「キレる」ことがよくある。
なぜかというと、知識、経験に勝る者は、自分の方がずっと優れていると思っているのに、目の前の「劣る」相手に対し、全く歯が立たないことに焦るからだ。
「あー」というのは、それだけで悪霊を払う強力な呪文で、悪運も悪意も跳ね返してしまう。

人生が生き難いと感じるのは、基本的に2つの場合だ。
1つは、困った時。
もう1つは、願いが叶わない時。
そんな時は、呪文を唱えることだ。
困った時は、「アジマリカン」。
願いを叶えたい時は、「アブラカタブラ」。
他のものでも良いが、この2つなら間違いない。
いずれも「あ」で始まり、母音が「あ」のもの(これらの呪文中では、ま、か、ら、た)が圧倒的に多い。
「アジマリカン」では、母音が「あ」の文字が6文字中、半分の3つ、「アブラカタブラ」では7文字中、実に5つだ。

冨田勲さん制作の『イーハトーヴ交響曲』の第3楽章『注文の多い料理店』の、ネコ耳で尻尾のついた「妖怪ミクちゃん」とでもいった扮装の初音ミクさんを見たら、この童話を書いた宮沢賢治さんはさぞや驚くことだろう(見てみたいものだ)。
冨田さんが、宮沢賢治の作品の中から、この『注文の多い料理店』を選んだのは面白いことだ。
冨田さんは、猫の妖怪をミクさんに演じさせて主役にした。
だが、最後、何かが起こり、妖怪ミクちゃんは消える。
消える前に、ミクさんは「アブラカタブラ」の呪文を延々と繰り返す。
この呪文で聴衆は癒され、トランスに導かれ、不意に来る破滅の音とミクさんの悲鳴で目覚めるのだ。
その後、3つの音しか使わない特殊な『牧歌』が寂しげに流れる。
聴けば聴くほど奥深い音楽だ。
これを聴いて、あなたも解放されると良いと思う。
尚、思わず声に出す音は「あ」にすることをお薦めしておく。
一人でいる時などに、「あー」と言ってみても良いだろう。









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