成金(なりきん)というのは、急速に金持ちになった人のことだが、そのイメージはひどく悪い。
しかし、元々は賞賛の意味だったはずなのだ。
それが、人々のねたみもあるだろうが、やはり、成金の人に問題が多くあったので、印象が悪くなったのだろう。
急に成功した人の多くは、確かにロクなことをしないし、また、ロクなことを言わないものかもしれない。

だが、やはり本当は、成金ほど良いものはない。
あなたは、紙に目標を書き、それを朝晩必ず音読することで成金になるのである。
だが、立派な成金にならなければならない。
せっかく成金になれたのに、馬鹿げた言動で非難され、ことによっては転落してしまう人もいる。
特に現代は、SNS(ソーシャルネットワークサービス)で、揚げ足取りの発言をする者が多く、ただでさえ情報が拡散しやすいSNSなのに、人を貶めるような悪い噂話は、SNSがなかった頃でさえ広まり易かった。
だから、特に現代では、成金はよくよく気をつけないといけないはずなのに、無防備に過ぎる成金が多いように思われる。

バート・レイノルズが無名時代、大俳優のクリント・イーストウッドに、「成功するまで、何をしていたか?」と尋ねると、イーストウッドは、「成功した時の準備をしていた」と答え、その言葉が啓示となり、レイノルズは成功した。
つまらない言動でつまづく成金達は、成功した時の準備を怠っていたのである。
だが、あなたは、そんなことではいけない。
目標を紙に書き、毎日欠かさず声に出して読めば、待ったなしに成金になるのだから、準備の方もピッチを上げないといけない。

人間は、ふりをした通りのものになるのは、紛れもない事実だ。
イーストウッドのように、成功した時のための準備をする者は、最高の成功者のふりをしていることになる。
しかも、それで、成功した時につまづかないようになるのである。
それを一挙に学べたレイノルズほど幸運な者はいないが、あなたも同じくらいの幸運を持っているのである。
そんな幸運なあなたが成功しないはずはない。
それも、成金という、素晴らしい形で成功するのである。
※レイノルズの逸話は、『誰でも小さなことで大切な願いがかなえられる』にある。

成功した時のため、あなたを強力に守ってくれるのは『老子』に書かれていることで、早い話が、「身を慎む」ことである。
徳川家康が、成功の秘訣に「身の程を知れ」と言ったことも同じである。
特に、天下を取るという大成功者には、絶対的に必要なことである。
そして、宇宙は、そんな人を押し上げるのである。
人が天下を選ぶのではなく、天下が人を選ぶのである。
あなたは、今から口を慎み、下らない自慢話や、他人を罵るような言葉を使わないようにすれば、あなたは、優れた成功者のふりをしているのであり、それが、あなたを磐石の成功者にするのである。
Wikipediaからの引用であるが、アリストテレスは『弁論術』で、成金のことを、以下のように述べているらしい。

◆その性格を一言で言えば、幸運に恵まれた愚か者の性格である。
◆良いものをすべて持っている気になっているために、傲岸不遜である。
◆贅沢を見せびらかす。
◆金がすべての評価の基準になっている。
◆自分好みのものに囲まれて生活しているため、他人が別の好みを持っていることを忘れる。
◆自分が官職につくべき人間だと考える。
◆金持ちであることの心得がまだできていないために、金持ちであることにつきものの欠点を古くからの金持ちよりもっと悪い形で持っている。
◆成金が不正行為に手を染めるのは、悪意からではなく、傲慢や抑制力のなさからである。

今からこれを戒めとし、成功の準備とすれば、あなたは急速に成功し・・・つまり、成金になるが、安全なのである。
我々は、アリストテレスに感謝すべきである。









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