流行り歌や人気ドラマ、人気漫画が国民の思想に方向性を与えることがある。
1968年の水前寺清子さんのミリオンセラー『三百六十五歩のマーチ』なんて、間違いなくそんな歌だと思う。
今でも忘れられている歌ではなく、2009年の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』では、真希波(まきなみ)・マリ・イラストリアスがエヴァ仮設5号機を操縦しながら鼻歌で歌うし、昨年(2013年)はベネッセがCMで採用していたらしい。
この歌で気になるのは、「3歩進んで2歩下がる」である。
冗談だが、まるで敵国が、将来、日本を傲慢にさせて世界の嫌われ者にしようという意図で流行らせたのではないかと思うほどだ。
「3歩進んで2歩下がる」のではなく、「2歩下がって3歩進む」のが正しい。
高く飛ぶためには、いったん、身を伏せなければならない。
イエスは「一番偉いのは、一番下に身を置く(皆に仕える)者だ」と言ったと思う。
我々地球人は、宇宙に出て行く前に、足元を整えなければならないのに、それが全くできていないので、宇宙人のような宇宙船(いわゆるUFO)のようなテクノロジが浮かばない。
かつて宇宙開発競争が盛んだった時代に、国内の恥部にもっと熱心に手を入れていた方が上手くいったのに、当時の米ソはそれをやらなかったので、思ったほどの成果ではなかったのだと思う(1960年代から火星、金星に、両国は何発ロケットを送り込んだことか)。

決定的な言葉として、老子の「曲則全」(『老子』22章)がある。
王明さんの『老子(全)』(地湧社)では、「屈伸できれば自由自在である」と訳されていたが、良い訳だと思う。
2歩下がれない者が3歩先に出ると、ロクなことにはならない。
今は苦しい境遇にいる人は、2歩下がっているのであるから喜ぶと良い。
実力が認められなくて不遇な者、劣等感に悩んでいる者・・・そこでしか学べないことがあるので、甘んじて心静かにしていなければならない。
いつも述べている、目標を紙に書いて、朝晩音読していると、真っ直ぐ3歩進むよりは、2歩下がるような時が来る。
夜明け前は暗いものだ。
だが、落ち着いて、心を静めて、なりゆきにまかせていれば、3歩どころか、どこまでも進む。
米ソが宇宙開発にしのぎを削っていた頃、いずれかの国が、当時泥沼化していた国内問題の解決にもっと熱心であったなら、とっくにUFOのようなものを発明していたに違いない。

うつむいてはならないが、身を低くしなければならない。
上を見なければならないが、慎まなくてはならない。
願望の達成は願っても、結果は神にまかせなければならない。
熱心にやるのは良いことだが、執着してはならない。
星を見なければならないが、細胞も見なければならない。
宇宙は神秘だが、量子も神秘なのだ。
神が頭をつけたのは上に昇るためだが、肚をつけたのは、いったん沈むためだ。
深海少女は沈む必要があったのだ(初音ミク『深海少女』参照)。

成功するには、大勢の人達の助けが必要だ。
しかし、まずは、自分が親切でなければならない。
それは、偉い人達にだけ尽くすことではない。
むしろ、弱い者に奉仕するのだ。
大金を得るには、先に払わないといけない。
しかし、それは投資するという意味ではない。
現在の収入の一部(1~5パーセント)を喜んで必要なところに与えることだ(寄付で良い)。

先に2歩下がる。
屈伸できれば自由自在。
覚えておけば、危うからずである。

個人的趣味だが、ままま式あぴミクが強烈に可愛い『初音ミク HATSUNE Appearance 夏祭初音鑑』のblu-rayが、Amazonで40%引きになっている(DVDなら、さらにその半額)。Appearanceは出現、降臨などの意味である。
よろしければ、この機会に入手をお薦めする。









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