批評家、思想家の東浩紀氏が著書の中で、
「東大に入りたければ、東大進学率が一番高い高校に入れば良い。どの参考書を買えば良いか、どの予備校に行けば良いといった東大に入るために必要なノウハウが揃っていて効率が良いからだ」
といったようなことを書かれていた。
また、ある東大出身の人気女性タレントが昔、東大受験はテクニックに過ぎないということを言っていたと思う。
つまり、東大入学者は必ずしも優秀な訳ではないということだ。
ただ、この2人は、東大以前に本当に頭が良いようで、あまり真に受けてはならないが、ある程度は、東大に入るのに有効なノウハウはあるというのは確かと思う。
実は、先日、そのノウハウの一端を自分で体験した。
一流大学受験専門のトップレベルの国語の予備校教師に、講師向けの受験ノウハウを短時間だが教わったのだ。

受験に限らず、高校の国語の授業でも同じであるが、文豪の小説や、著名な評論家や批評家の文章の読解を勉強したり、試験したりする。
例えば、アメリカやイギリス、中国などの文化が入って来て、それによって、短期、長期に日本がどんな影響を受けたかという問題があるとする。
それは社会学の問題であり、それが歴史学に適度に取り入れられて歴史上の定説となるが、それが確定であることはまずない。後に見方が変わることもあるし、それまで知られなかった別の重要な出来事が明らかになって定説が崩れることもある。
それを国語で問うのは変なことであるが、定説を前提にしているとすれば、国語の問題として成立する。
だが、国語の問題は、その一説でしかない定説を決定論として解かなければならない。
早い話、予備校では、文章の読解テクニックを習得すれば良いと言っているのであり、決して考えてはならない。
実際、受験生が、「これはおかしい」、「この解答が全てではない」と考えていたら、教師に咎められ、従うよう強制される。
考える者は受験で成功しない。
その時教わった読解テクニックは、確かに受験においては有効かもしれないが、受験以外には何の役にも立たず、むしろ、そのような習癖を身に付けたら、人間として終わりであるということを確認しただけだった。
尚、こう言うと、何でも好きに考えれば良いのだという誤解・・・と言うより、放埓(勝手気まま)に走る口実にしたがる連中も多いことを付け加えておく。
考え方は、天地自然の理に適ったものでなければならない。
私は、受験テクニックは天地自然の理から大きく逸脱するのだと言っているだけである。

私は高校時代、若者らしく、権威に平伏すのは嫌いだが、それよりも、ものの考え方を強制されるのが我慢ならず、受験勉強は徹底して拒否した。
ところが、どういう訳か一応の進学校に入ってしまっていた。
時々書いているが、夏休みの宿題は全くやらず、授業を聞いたこともないので試験の成績が良いはずもなく、公立高校に行くとしたら(世間で言う)不良生徒の溜まり場の高校にしか行けなかったので、見栄で私立の進学校に入ったのだったと思う。
親、教師はもちろん、世間では、進学校の生徒は受験に励んでいるのが当然と見なす。
冗談ではない。こちとら、殺されたって受験なんぞしないという気持ちであった。
私がニートになったきっかけはそこであった。

ところで、今の成績の良い受験生だって、中には、私のような想いで、権威に屈したり、思想を強制されることに嫌悪感を感じながらやっている人も、割といると思う。
彼らは精神を捻じ曲げられて、おかしくなっており、おそらく、その後の回復は難しい。
たまたま受験について取り上げたが、受験と関わらなかった人も、世間や学校に関わった限りは同じことなのだ。
皆、学校時代に精神の大切なものを傷付けられ、ことによれば破壊されてしまっている。
ソフトウェアの不具合なら回復の見込みもあるが、ほとんどハードウェア的な被害に及んでいる場合もあり、それは修復が極めて困難だ(不可能ではないと思う)。
だが、魂のレベルで治療すれば心身は生き返ると思う。
それは、医学の治療のように、お客様である患者になって、医者のなすがままになっていれば良いのではない。
(医者の治療でも、多くの場合、治癒ではなく悪化に向かうかもしれない。私は医療には一切関わらないと決めている)
手助けができる者もいるかもしれないが、自分で自分を癒すしかないのである。
(その過程で、ユニークな思想を持つこともあり、それが世間で受けることもあると思うが、実用にしようとすると大怪我をしたり、人様に大迷惑をかける。その事例は容易に見られると思う)
理想の人間を目指す前に、当たり前のレベルに戻さなければならない。
一足飛びにキリストにはなれないし、もし、キリストになる方法があったとしても、悪魔の同類には効果がないばかりか有害でもあるだろう。









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