電車の中で確認できるが、品格のない人間、力のない人間ほど、座った時に、「ずり下がっている」。
つまり、背中が曲がり、尻を前に押しやってしまっている。
品格の無さは顔に表れるが、力の無さは目の輝き、目力(めじから)が無いことからはっきり分かる。

背中が丸まると、肛門の力が抜けてしまう。
尻を投げ出すように座って、肛門を引き締めることはできない。
肛門がゆるんでいると、エネルギーも知力も気品も運も、全部出ていってしまう。

岡田式静坐法では、腰を立て、尻を後ろに突き出すよう教えるらしいが、その座り方なら、自然に肛門も締まる。
ただ、どうせなら、肛門を締めるよう教えれば良かった。
あるいは、虎二郎自身は教えたかもしれないが、それが伝わらなかったのだ。
虎二郎は、自分では本を書かず、それどころか、書いたものは死ぬ前に全部燃やしてしまったのだ。
言葉は誤解を生むからというのが、その理由らしい。
自分の教えが歪んで伝わることを避けたのだろう。
ひょっとしたら、肛門を締めるという肝心要なことが、肛門という言葉に抵抗がある弟子によって抹消されたのかもしれない。

岡田虎二郎は、腹から片時も力を抜くなと教えた。
腹から力が抜けた時に、人間は邪まな思いを抱くと言う。
実際、肛門を締めると、腹に力を入れやすい。
肛門を締め、臍の周りを意識すると、自然に腹に力がこもるが、それで腹に力がついてくる。
虎二郎は、金に困窮している者に、
「腹に力がつけば、金はいくらでもできますよ」
と言った。
これは絶対に信じて良い。
常に肛門に力が入っているのが良いが、中村天風は、とにかく、気がついた時に肛門を締めるよう心がければできるようになると言った。
ただ、天風ですら3年かかったという。
とはいえ、肛門が締まっている時間が長いほど力がつくし、緊急の時はまず肛門を締めれば良い(船が沈没した時など)。

ずり下がって椅子に座っているようだと、絶対に肛門は締まらない。
そんな人間は、一生、力がない。
そんな人間が増えているので、物価は上がっているのに、人々の年収は下がる一方だ。
これは政府や国の責任ではない。
肛門が閉まっている者は、たとえ会社の給料はそこそこでも、どこからでも金が入ってきて、それは止められない。

私は長いニート生活の後、勘違いもあったが、フルコミッション(完全歩合制)セールスという、ひどく過酷な仕事についてしまった。
10人入れば、一月後には確実に9人辞める職場だった(一人も残らない方が多かったかもしれない)。
ところが、普通の人よりはるかに甘っちょろく、根性がない、それまで、ニートで昼間から寝て、ただ飯を食っていた私が1年続き、さらに、転職してより厳しいセールスの会社に入り、新人でセールスコンテストで優勝もした。
これは、ニート中に、たまたま、肛門を締めることの大切さが書かれていた本を読んでいたからだった。
ただ、およそ、本物の教師であれば、肛門を締めることが重要であることを、皆、書いている。
私が最初に読んだのは、『神頼みのテクニック』という何とも即物的なタイトルの本だったが、これが意外に良い本で、肛門を締めることの威力について書いてくれていた。
それ以来、私はいつも言うが(ここでも書いているが)、苦労というものをせず、いつも良い思いをしているのである。
肛門を締めることの絶大な効果について書かれた本を4冊紹介しておく。









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