人間の能力はIQ(知能指数)ではないという。
そうなのかもしれないが、では、何が本当の能力であるかというと、EQというものがあるが、EQは定義すらないので、各人が勝手な説明をしている。

人間の能力とは観察力である。
観察力が、人間の全ての能力につながり、人間の全ての能力を活性化させる。
観察力のない人間に優れた人間はいない。
ところが、学校の勉強や試験は、観察力を要しない、むしろ、観察力が高いほど不利になるようなものである。
学校では、観察の価値を否定した鈍重なものを崇めているのである。
これは、最も愚かな宗教と言ってよろしい。

星や植物の観察はもちろん、人間の能力を発達させる。
教えられなくても、心が静かでないと正しい観察ができないということが自然に分かり、観察を続けるうちに、心を静かに保つコツを身に付ける。
心を静かにする能力に優る能力は絶対にない。
我々は、もっと自然を観察しなければならない。
だが、学校や、最近では民間の教育産業が開く科学実験教室では、観察と言いながら、ロックやお笑いのような面白いものを見せて子供を喜ばせるだけだ。
愚かにもほどがある。
実際、子供科学実験教室といった感じのものに参加している子供の様子を見れば、一目で、子供達が間抜けな馬鹿の様相しか呈していないことが分かるはずだ。
観察とは面白いものでも、刺激的なものでも、興奮するものでもない。
心を無にして平静に見なければ観察ではない。
平静でないと観察を誤るし、そもそも、観察対象に影響を与えてしまう。
観察する者の心が影響を与える相手は、何も動物ばかりではない。
星ですらそうなのだ。
インドの詩聖タゴールが、「人が見なければ月は月であり続けない」と言った通りなのである。

ミルトン・エリクソンは、17歳の時、ポリオに感染し、目玉しか動かせなくなったが、その目玉で熱心に家族を観察をして、極限の能力を引き出し、後に、「魔法を使って治している」と言われた驚異的な精神科医になった。
リチャード・バンドラーはエリクソンの手法を研究してNLP(神経言語プログラミング)を開発したらしいが、彼は観察の価値をもっと重視すべきだった。
ソクラテスは、賢い人がいると聞けばすぐに訪ねて熱心に観察し、人間の秘密を解き明かしてしまった。
シャーロック・ホームズや明智小五郎が素晴らしく賢いと感じるのは、これらの著者達が、観察の価値をよく知っていたからだ。
これらの名探偵の観察力が常人の比ではないことはご存知かもしれない。
『神様のメモ帳』のニート探偵の美少女アリスは、神がかり的な知恵で誰も分からない真実を探し当て、その能力は化け物と言われるが、彼女もやはり、観察力を極限まで高めたのだろう。

さあ、これで、あなたが天才になる方法は分かったと思う。









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