人間は、ゼネラリストであることが望ましいのかもしれない。
ゼネラリストとは、スペシャリストに対する言葉で、スペシャリストをまとめたり、使ったりする立場で働く人のことを言うのだと思う。

しかし、誰もが本当のゼネラリストになれると思っているのなら、それは妄想というものだ。
そもそも、何かのスペシャリストでなければゼネラリストにはなれないし、その上で、直観力と優れた人間性を持ち、チームを機能させるリーダーの資質が必要だ。
私にはまず無理だし、事実上、ほとんどの日本人には向いていないと思う。

いずれにしても、まずはスペシャリストにならなければいけない。
つまり、何かの特技、専門知識、専門技能を持たなければならない。
どんな分野でも、プロと言えるスペシャリストになるには、少なくとも5年、普通、10年以上かかる。

スペシャリストになるためには、没頭が必要だ。
他の一切のことを忘れて、それさえやっていれば心が安定するような状態がなければならない。
それが、ずっとであることが望ましいが、それは難しいとしても、起きている時間の半分は、自分の専門が心を占めているようでないと、プロにはなれないだろうと思う。

では、どんな分野のスペシャリストになれば良いのかと言えば、私のようなコンピュータープログラミングの専門家もいれば、薬の専門家、医学の専門家、機械の専門家、絵の専門家、服のデザインの専門家、ナイフ作りの専門家・・・など、案外に多くのものがある。
そして、一般には専門とみなされないようなことも、本気でやれば、スペシャリストとしてプロになれ、極めればエキスパートとして広く力を及ぼせる。

最近、英語のスペシャリストという面白い人を見た。
英語なんて、英語圏の人達の誰もが普通に使っているのに、それを専門にするというのもおかしな気がするが、英語を普段あまり使わない国・・・特に日本では充分にありえることだ。
その英語のスペシャリストは、留学も、海外渡航の経験もないのに、まず、徹底した「読む英語」から始め、長い時間をかけて英語を高度に学び、研究し、英語で考え、英語を理解し、高度なエキスパートと認められ、尊敬され、誰に許可されるのでもなしに権威ある話し方ができるのである。
実績も確かにあるが、そんなものは過去のものであり、70を過ぎた現在でも、英語の超スペシャリストとして活躍し、さらに、向上を目指しているのである。
そんな人はアクが強く、反発したくなる一面もあるが、本当はみんなそんなふうになりたいのだろう。

私は、良かったら、ExcelとVBAのスペシャリストになると良いとよく勧めるのだ。
多くの人にとって、すぐに役に立つ技能だし、本当にそれができるようになれば、素晴らしい力になり、あなたを押し上げ、適用範囲は広く、もちろん、収入も上がる。
日本国内では、使える場所という点では、英語などよりはるかに恵まれていると思うし、習得にさしたるお金はかからない。
どのプログラミング言語も、さしたる違いはない。
その中で、Excelという優れたソフトの機能を自在に操ることができ、今の仕事や研究にすぐに役に立ち、給料を上げることにつなげやすいVBAの習得を勧めたいと思うのである。
そして、プログラミングは思考能力に直結するので、即座に頭が良くなり(だから真の教育者が教育に活かしている)、しかも、これからの世界を理解するためには、極めて有利な技能なのである。









↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
  
このエントリーをはてなブックマークに追加   
人気ランキング参加中です 人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ