人生を豊かにする方法についてお話したい。
お金があっても、豊かな人生を築けない。お金はあまり必要ではない。

現代の多くの人が、昼食に大盛りのカレーライスを、とんでもない勢いでかき込んでいる。
これでは、豊かな人間にはなれない。
本当に空腹な時に、少な目に感じる量を、ゆっくりと味わって食べるのだ。そうすると、食べ物の本当の美味しさが分かり、それがあなたを豊かにするのである。
我々は、小学校で、給食を早く食べるように急き立てられてきた。まるで、早く食べることが立派で、特技や芸ででもあるように言われることすらあったし、逆に、食べるのが遅い者は、さんざん辱められたのである。
しかも、給食は、少なくとも半分の生徒にとっては多過ぎる量だ。
給食の量を、いっそ、半分から三分の一にして、時間をかけてゆっく食べさせるのだ。それで、子供達の心がどれほど豊かになることだろう。

食事だけではない。我々は、ゆっくり丁寧にやることの価値を忘れさせられてしまっている。
何でも早くやることに価値があるように言われ、スピードがあることを誉めそやされ、逆に、遅いと見下される。
だが、実際は、丁寧に正確にやることをしっかり身に付ければ、いつか、精神が加速するようになり、奇跡のような速さでできるようにもなる。しかし、別にそうならなくても良い。大切なことは、心の豊かさだ。

腕立伏せも、でたらめに何十回、何百回やっても駄目で、それではかえって身体をいためたり、神経や筋肉に悪いクセが付いてしまうだろう。
1回1回を、丁寧に、正確に、最も美しい姿勢で、もったいぶるようにやれば、10回でも素晴らしい効果がある。そして、充実感もあり、毎日やる意欲も出てくる。
私も、一昨年までは、腕立伏せを連続で、はあはあ言いながら200回以上毎日やり、右肩を痛めてしまったし、他の部分も歪みが出て、腰などもかなり痛め、気力は無くなっていった。
しかし、あるヨーロッパで活躍するプロサッカー選手が、腹筋運動が好きなのだが、回数は20回だと言うのを聞いた。彼は、毎日やることが大切だと言っていたのだ。
それで、私も、腕立伏せや腹筋運動を、1回1回をしっかり味わうように15回ずつやるようにし、一番好きなヒンズースクワットも、300回から200回、そして、100回と回数を減らしていった。ご存知の方も多いと思うが、トレーニングの量を減らすのは勇気もいるものである。そして、スクワットは、最も良い状態でやれる回数は50回と判断し、夜50回、朝30回を日課にしている。
腕立伏せと腹筋運動は、朝も夜も15回ずつだが、私のやるような形で15回できる者は少ないと思う。
無論、私も、精一杯が15回ではなく、その気になれば、このやり方でも50回くらいはできるが、回数よりも質を高めることを大切にしている。

本を読む時も、乱暴に読み飛ばすのではなく、本当に素晴らしい本を、1文字1文字を愛しむように、丁寧に正確に読むのだ。すると、その作品の本当の良さが分かり、魂を豊かにしてくれるだろう。
猫や女の子を撫でる時だって、ゆっくり丁寧にやれば、可愛がる方も、可愛がられる方も魂からの楽しさや嬉しさを感じるのである。

念仏を唱える時も、回数はいいから、一回一回をゆっくり、丁寧に唱えるのだ。
ある夕暮れのことだ。私はうたた寝していたところを目覚めたのだが、西の窓には夕焼けの赤い色が広がっていた。
そして、丁度、初音ミクが、『イーハトーヴ交響曲』の第5楽章『銀河鉄道の夜』で、「ケンタウルスよ、露を降らせ」と歌った時のような、澄んだ美しい声の、「なあむあみ、だあぶうつ」という念仏が心に響いた。とてもゆっくりとした、敬虔さと愛しみに満ちた、天使のような声だった。









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