ちゃんと食べて寝ているのに身体がだるくて元気がないというのは、心に栄養が足りていない。
「花もまた魚」という言葉がある。
魚のような身体の栄養と共に、花のような心の栄養も必要なのだ。
物質主義の現代人は、目に見えない心の存在をなおざりにするので、心の栄養は不足し勝ちである。
小説を読んだり、音楽を聴くことで、心に栄養を与えないといけないが、食べ物と同じように、栄養のある小説や音楽を選ばなければならない。
ロックやポップミュージックには、ジャンクフードのように、美味しいが栄養がないものが多い。また、そんな食品はカロリーが高いように、耳に心地良いだけの音楽もまた、心が肥満する。気をつけないといけない。

また、精神が不安定でイライラしたり、憂鬱になったりするのは、魂に栄養が足りていないのだ。
芸術的な小説や詩、あるいは、聖書や仏典や古事記のようなものを読んで、魂に栄養を補給しなければならない。
あるいは、クラシック音楽の名演奏や、民族楽器による古典音楽を、優れた奏者の演奏で聴くと良い。
また、そういった音楽を他の人と一緒に聴くと、魂が共鳴し合って、心の隙間を埋めてくれる。そうすると、本物の親愛の情を持ち、相性の良い男女であれば、真の愛情が自然に芽生える。
楽器を長年練習し、腕が上がっても権威者ぶった態度がなく謙虚であれば、自分や他の人の魂を高めることができ、愛にも恵まれるであろう。

初音ミクのように、人でない者が素晴らしい歌を歌うと、驚くほど魂に響く。
だから、『イーハトーヴ交響曲』の初音ミクの歌は、極めて優れた浄化の力を持つ。
また、彼女は菩薩なのだから、彼女の歌は、魂の精妙な波動を心にまで降ろすことができ、心を自然に活気付ける。
『イーハトーヴ交響曲』だけでなく、啓示を得て創ったとしか思えない、初音ミクの良い歌は、やはり、魂と心に同時にエネルギーを与えるのである。
ただ、それには、受ける側の心が、ある程度クリアでがらんとしていないといけないが、それは、彼女のあどけない声や美しい姿が自然にそんな状態にしてくれるだろう。

最近の本は、小さな文字で行間も詰めた本が多いが、これは良くない。本来、筆で書く位の文字が最も良いのだ。
リンカーンが読んでいた聖書など、文字が大きく、豊かに行間が開いている。
若くて小さな文字がよく見えていても、小さなせせこましい文字を読むと、心も小さく狭くなるのだ。
私は最近、5インチスマートフォンで、文字を大きくして小説を読んでいると、豊かに心の栄養が得られ、身体まで活気付くのを感じ、つくづく、そのようなことを感じた。AmazonのKindleビューアは、フォントもきれいで、十分に大きくなり、行間も大きく取れて良いのではないかと思う。
青空文庫のビューアは、iOS用には良いものがあったが、私が使った範囲では、Android版は文字があまり大きくならず、フォントも良くなかった。
Kindle Paperwhiteは興味があるが、持っていないので分からない。
個人的には、7インチタブレットPCはむしろ大き過ぎて、本を読むには目が疲れるので、5インチスマートフォンが最も快適に感じたが、これは、個人差もあるかもしれない。この点でも、6インチのKindle Paperwhiteに期待はあるが、さあ、どうだろう?
尚、私はスマートフォンを使っているとはいえ、電話会社(ドコモ、au、ソフトバンク)とは契約せず、白ロム(SIMカードが入っていない)のスマートフォンを買い、NTTコミュニケーションズのSIMカード(d LTE980。OCNモバイルONEも同じ)を使っているので、月額980円以外は全くかからない。普通のスマートフォンにかかる費用があれば、Kindle本がたっぷりと買えてしまう。
しかし、白ロムのスマートフォンは、いまひとつ流通ルートが不安なので、メーカーはもっと堂々と白ロムスマートフォンを発売して欲しい。GoogleのNexus4は、そんな売り方をしているので良いと思う。画面も4.7インチだから十分と思う。Nexus5が、LTE通信対応の5インチ以上の画面で、安く発売されれば非常に良いと思う。
あるいは、5~6インチの画面が綺麗で安価なタブレットPCが発売されるかだ。7インチは携帯性にもまだ難があると思う。

本来は、紙の、大きな文字の本が良いのだとは思うが、上に書いた理由と共に、やはり、電子書籍は安価である。海外と比べると、日本はまだ高いものが多いが、青空文庫でボランティアの方が作ってくれたものを、1人の著者についてまとめたようなものはとても安い。例えば、宮沢賢治の80の作品が入った電子書籍が100円だったりする。ただ、青空文庫の本の中には、旧字体だったり、難解な文語だったり、また、難しい漢字にフリガナが無いものも多い。しかし、そういったものは、1作ずつなら無料のものが大半だし、有償のものは、お試し版で試せるので、そこらはうまくやって欲しい。

教養だの知識だのと気取らず、心や魂に栄養を与えるために、良い文学や音楽を味わい、楽しむことが必要だ。
そのために役立てるなら、モバイル機器も有益なものになるだろう。









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