私は、長いニート生活明けに、フルコミッション(完全歩合制)のセールスマンの仕事についた。その仕事は、10人入ってきて、1ヵ月後に1人残っているかどうかという厳しいものだった。
私は、ジョセフ・マーフィーの本を読んでいたので希望があったので何とか続いていたが、月給は10万円にも全然達しなかった。
そんな時に、中学からの友人が金を借りに来た。交通違反の罰金が払えないのだと言う。私はなけなしの金を貸してやったが、なかなか返してくれない。しかし、私は、別に困らないと思っていた。そうしたら、セールスの仕事で、そんなに売れた訳ではないが、そこそこに売れて収入も上がったので、実際に困らなかった。結局、貸した金は返って来なかったが、もうどうでも良いので忘れてしまった。そうしたら、やがてセールスコンテストで優勝して、貸した金の何十倍もの賞金を得て、困るどころではなかった。

斎藤一人さんという大実業家の一番最初の本『変な人が書いた成功法則』に、こんな話がある。
ある社長さんの弟がニートだった。その社長さんが弟のことを非難することを言った時、斎藤さんは、「弟さんが働かなくて何か困るのですか?」と尋ねた。すると社長さんは、「私だって経営者だ。弟1人くらい、俺が食わしてやれるから困ることはない」と言った。
私は、「シビれるセリフだなあ」と思った。
ところが、そうしたら、その社長さんの弟が働くようになったという。
この社長さんの、その広い心が世界を動かしたということなのだと思う。
斎藤さんは、この本で、人間には困ったことなんて絶対に起こらないのだと述べておられた。
斎藤さんは、中学生の時、英語がさっぱりで、先生に、「これからは国際化時代だ。英語ができないと困るぞ」と叱責されたようだ。
しかし、斎藤さんは、「ちっとも困らなかった」と言う。国内で商売しているのだから、英語を使うことなんてないからだ。
いや、誰よりも英語に縁のあった、元マイクロソフト日本法人社長だった成毛眞さんは、「ほとんどの日本人に英語なんか必要ない。英語が必要な仕事は、できる人がやってくれる」と言う。まあ、西洋人の女性(あるいは男性)が好きなら、出来た方が良いかもしれないが、よく考えたら、出来なければ外国人の美女にマンツーマンで教えてもらえば良いので、困るどころか非常に良いのである。
また、斎藤さんは中卒だが、学歴がなくて困ったこともなく、毎年、日本最高クラスの納税額(日本一にもなった)を納めるようになった。

私は、ある会社で総務社員の嫌がらせを受けていて、出張の手続きなどをしてもらえなかったが、「別に困らないさ」と思った。いざとなれば自腹で払ってやるさと覚悟していた。すると、偉い人が、「おや、東京行くの?丁度良かった、俺、東京行きキャンセルになってさ」と言って、私のような平社員では無理なはずの、グリーン車のチケットと、高級ホテルの予約をそのまま回してくれた。社内規定には合わないが、キャンセル料を払った方が損なので、適当に処理がされたようだ。

斎藤さんが言うように、困ったことなど、絶対に起こらない。このことは忘れてはならない。
だが、斎藤さんは、「一見、困ったことが起こったら、それは、神様の試験だから、クリアできれば高いレベルに進める」という、難しいことを書いていたと思う。
そんなプレッシャー与えちゃいけないなあ・・・
こちとら馬鹿で能無しである。試験をクリアしたことなんかありませんぜ。
今の私なら、念仏を唱えて、阿弥陀如来様に全部任せてしまう。
それで思うような結果になることはないとしても、決して困らず、なるようになる。
そういえば、ITの資格試験を受けていた時も、要領は悪いし馬鹿なので落ちてばっかりだったが、それで困るどころか、掛け値なしに、良いことだらけだった。
何より、面白かったし、スリルもあったし、アクシデントで良い思いまでしたりで、楽しい思い出になった。そして、挙句、会社からは報奨金までいただいて受験費を回収して余りあった。
資格そのものは、高級資格でも何の役にも立たないが、取る過程が面白いのだと分かった。皆さんも、資格を取る時は、そんなものだと思って欲しい。

困ったことなんか絶対に起こらない。
へたれ(弱々しい)な自我が、困ったと思ったら、「南無阿弥陀仏」を何度も唱えて、全知全能の宇宙の王者、阿弥陀如来様に甘えて任せ切ってしまうことだ。
後はただ、何が起こるか、優れた科学者のように冷静に見ていれば良い。あなたは、あっけにとられることになるだろう。人生とは面白いものである。









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