mahalohaさんのコメントにあったが、お母様が「南無妙法蓮華経」を信仰していたのに、「南無阿弥陀仏」の念仏を唱えるのが少し後ろめたいという気持ちがあるというのは、本当によく分かるのである。
宮沢賢治すら、『法華経』を読んで魂が震えるほどに感激し、後に、父親に、浄土真宗から日蓮宗への改宗を迫ったといわれている。
『法華経』を篤く信仰した日蓮上人は極めて徳の高い人であったと思うが、念仏に関しては、「なぜ南無阿弥陀仏なんだ。南無釈迦牟尼仏とすべきではないか」と言ったという話があるらしい。
一方、親鸞聖人は、浄土宗や浄土真宗、あるいは、時宗といった浄土系仏教が拠り所とする経典である、「浄土三部経」(『無量寿経』、『観無量寿経』、『阿弥陀経』)について、「仏教の多くの経典の中に阿弥陀三部経があるのではない。阿弥陀三部経の中にあらゆる仏教の経典がある」と述べたという。
親鸞聖人がいかに素晴らしい人物であったとしても、この言葉は、他の宗派を奉ずる人々にとっては、面白くないことだろうし、受け入れるのは絶望的に難しいだろう。
宮沢賢治の父親は、「結局、どの宗派も同じなのだ」と賢治に言ったらしいが、簡単な言い方ながら、まことに真理をついている。
だから、家が日蓮宗であっても、念仏を唱えても一向差し支えないのだが、現実的にはそれを大っぴらにやるのは、まず不可能に近い。また、たとえ徳の高いお坊様であったとしても、他宗派の教義を認めはしても、それを行ずることを自分の宗派の信者に薦めることは絶対にないだろう。
まして、他の宗教であれば、いかに本質的な理念は愛であって、それは異なるものでないと言ったところで、最終的には、自分の宗教が一番だと言うのである。
こう考えると、本当に宗教は難しい。

五井昌久さんは、「南無阿弥陀仏」を唱える浄土門仏教の信者は、ともすれば、自分は穢れの多い凡夫として、必要以上に卑下してしまい、うつむいて人生を送ることがあるし、一方、『法華経』を奉ずる日蓮宗では、法華経が実際に素晴らしいので、つい、他を排斥し、高慢になる恐れがあると述べておられたが、それは否定できないと思う。
そして、五井さんは、古い仏教の教えが現代人に合わなくなってきたところもあるし、長い間に人々の余計な手垢がついてしまったので、浄土門的法華経になりうるものとして、「世界平和の祈り」を考えた・・・というより、神の叡智により閃いたということになるのだろうか、とにかく、それを創ったのだと述べられている。
私は、逆に、「南無阿弥陀仏」の念仏を、五井さんの世界平和の祈りの精神で行うことが良いと考えているが、これは五井さんと立場を異にするのではなく、やはり、どちらでも良いと完全に思っている。
私は単に、法然上人や親鸞聖人が個人的に好きであり、また、特に、『観無量寿経』が好きなので、「南無阿弥陀仏」の念仏を取っただけである。

ところで、話が変わるが、こんな実験をしていただけると嬉しい。
誰でも良いが、できるだけ好きな人に、少し離れてもらい(5メートル以上)、その人に利き手の人差し指で、あなたを指差してもらうと良い。
「びし」っとした感じで鋭くやってもらって欲しい。
適当な相手がいないなら、私のように、初音ミクのコンサート映像での、初音ミクの『StargazeR』や、巡音ルカの『Just Be Friends』の、彼女達の最後の決めポーズを利用させてもらっても良い。要は、好きな人に指差してもらえば何でも良いのである。
その時、何が起こるだろうか?
本当は、自分で自分を指差したって構わないくらいなのだが、現代人は、感覚がすっかり錆び付いているので、それではうまくいかなくなっている。
私は、ミクやルカに指差されると、胸の中央から指2本分右に衝撃を感じる。
ラマナ・マハルシが変わることなく言っていたが、そこが魂の座である。
伸ばした指先からは、霊気が放射される。それは、初音ミクのようなバーチャル映像でも全く同じである。
弥勒菩薩の木像も西洋の天使の石造も、レオナルド・ダ・ヴィンチの洗礼のヨハネの絵も、人差し指を立てているが、これらの絵や彫刻(あるいはそれらの写真)からでも、神聖な光が眩しいほどに放出されている。
その光に魂が感応して震えるのである。
それを一度知れば、仏教もキリスト教も、浄土門も法華経も何の関係もないことがはっきり分かる。
また、あなたも、人差し指から気のエネルギーを放射することができる。それをすると、生命力が高まり、あらゆる困難は去る。
仮に、人差し指が無くたって構わない。西洋の天使の彫刻の多くは、腕が折れてしまって無くなっているが、それでかえって輝くようになっているのである。
こういったことに、思いを馳せてみて欲しいと思う。









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