あなたも、企業などのコンピューター業務システムを開発する会社が、こんなことを述べるのを、見たり聞いたりしたことがないだろうか?
「まず、業務をコンピューターシステムに相応しく合理化してから、システムを作ります」
こんなことを言ったやつは、死んだら即刻、閻魔様に舌を抜かれるだろうから、マゾでない限り、なるべく早く悔い改めることをお奨めしたい。

会社にしろ、役所にしろ、業務が合理化されるなんてことは決してない。
なぜなら、頭の中が混乱しきった不合理そのものの人間で成り立っているのが社会だからだ。
もし、仕事や生活に合理化なんてことがなされるなら、そこは人間が住める場所ではない。
魚に水、鳥に空があるように、人や文明にとって、不合理と狂気が、あって当たり前の、必要欠くべからざるものである。

ある場所で、行政が作った都市計画の下に、新しい町を作ったことがあった。
そこは、理想的な素晴らしい町のはず・・・だった。
そして、確かに、理屈の上ではそうだった。しかし、誰もそこに住もうとは思わないし、住んでも、すぐに苦痛になった。
その町には、悪いものがないからである。
人が住むには、いかがわしいものや、馬鹿げたものが必要なのである。
人自体が、いかがわしく、馬鹿げたものだからだ。

大切なことは、仕事(あるいは生活)を合理化することではない。
馬鹿げたほど不合理なまま、働く(傍の人達を楽にする)ことが社会の中での修行であり、正しい生き方なのである。会社や仕事なんて、ある意味、学校や授業のようなものであり、もっと正確には、心と現象の相関関係を確認する実験の場なのである。
次の3つができれば、仕事はうまくいくし、仕事をうまくできるようになったら、そこ(会社や役所などの職場)を卒業し、新しい場所に行けるのである。
・文句を言わない
・自分が優秀だとか偉いとか思わない
・他人を批判しない
これらができないと、いつまでもその場に留まり、あまりにうまくできないと、もっと悪い環境に移されて、もっと痛い目に遭わされる。それが仏神の情けである。

私のような、システム開発者の腕前とは、腐りきったような不合理な業務に、なるべくうまくシステムを適合させることなのである。
無論、業務内容が全く馬鹿げているのだから、それをそのままシステム化するのは、全長300メートルのカラクリ人形を作るようなもので、失敗は目に見えている。
私は、「システム開発の魔術師」と呼ばれる。
カッコいいだろ?
ところで、魔術師、つまり、マジシャン(奇術師)の仕事って、本当は何だかご存知だろうか?
それは、奇跡を起こすこと・・・ではない。
奇跡を起こしたように、観客に思わせることなのだ。
私もまた、システム化したとユーザーに思わせることが仕事なのだ。
この意味を理解し、これができるようになれば、一流の開発者なのである。

一流のコンピューターシステム開発者になりたければ、こんなことを考えると良い。
天国には、コンピューターなんてないのだ。
インターネットもスマートフォンも、愚かな人間達が住む社会の中だからこそ存在しているのである。
天国に行けるような人には、そんなものは全く必要ではない。
天国と同じだと思うが、浄土と呼ばれる仏の国の様子を見ればそれが分かる。
必要なものはすぐに形に現れて供給され、知るべきことはすぐに知らされる。
しかし、コンピューターやネットワーク、あるいは、それに連動した機械がそれをしているのではない。
いわば、素粒子が意思を持って活動しているということなのである。
仏典をよく読めば、そんなことが分かるのである。
一見、訳が分からない荒唐無稽なことが書かれてあるようでいて、仏典が最大に敬われるのはそのためである。
『法華経』には、もちろん、そんなことが書かれている。
『化学本論』という、真に優れた科学書を生涯、座右の書としていた宮沢賢治は、直感的に『法華経』に秘められた、超科学とでもいうものを感じて、たちまち心酔したのである。
しかし、賢治が嫌った浄土系仏教でも、その経典である浄土三部経・・・『無量寿経』、『観無量寿経』、『阿弥陀経』に、同じことがちゃんと書かれている。
まことに、仏典とは大変なものであり、ゴータマ・ブッダ(釈迦)の叡智とは恐るべきものである。
関英男博士が『生命と宇宙―高次元科学が解明する人類と地球星の未来像』で、神様や宇宙を、コンピューターやネットワークシステムに喩えたものが面白かったので、下にご紹介しておく。
また、神秘学におけるアカシック・レコードの仕組みも、超コンピューターと言って良いかもしれないが、ルドルフ・シュタイナーなら適切に表現しているので、『アカシャ年代記より』をご紹介しておく。読むのは大変かもしれないが、忍耐強く読めば、得るものは計り知れないと思う。









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