「内容はどうでもいいから、さっさとやれ」と躾けられた子供に将来はない。可哀想だが、一生駄目である。
現代の母親の実に多くが、子供のやることを落ち着いて見守ったり、何かをじっくり教えるのが面倒で、「もう!なんてグズなの!こうやればいいのよ!」と自分でやってしまったりする。
子供のこんな扱い方ほど、子供を速やかに役立たずにしてしまう方法はない。全く、今の母親は、子供を潰してしまう達人だ。

さて、不幸にもそんな母親に育てられたとしても心配ない。
何事も「じっくり味わってやる」ことに慣れていけば、それだけであなたの能力は百倍化する。
スピードが必要なこともあるかもしれないが、それは決して、せかせかすることじゃあないんだ。
心を静かにし、落ち着けば、自然に速くなる。なぜなら、無心に近付けば、心は無限に加速するので、取り立てて速くやろうとしなくても、勝手に速くなるからだ。

私は、ある世界屈指の格闘選手がジョギングするのを見て、実に感動したことがある。
全く速く走らない。いや、ひどくゆっくりである。
しかし、一歩一歩大地を踏みしめ、その感触をじっくり味わうように、本当に丁寧に走っているのだ。
これが世界一のトレーニングであると思ったものだ。
そして彼は、試合では、得意技のスピードとタイミングで世界一だったのだ。

私が以前やっていた腕立伏せのやり方は間違っていた。
百回も二百回もやろうと、せかせかと、1回1回を味わうことをせずにやっていたからだ。
これでは、強くなるよりは、身体を歪めたり、故障を起こさせることの方が多く、実際、右肩を痛めて、続けられなくなった。
そこで、たとえ10回でも良いから、じっくり味わいながら、美しい形と動きでやるようにしたら、たちまち身体が強くなり、内臓の調子も良くなったのである。

大食する人間というのは、以前の私がそうだったのだが、1つ1つの食べ物をじっくり味わうことをせず、口の中にまだ残っているうちに、次の食べ物をその口に入れるようなことをしているものである。
よく噛むかどうかなど意識しなくても良いから、とにかく、1つの少しの食べ物を、本当にじっくり味わいながら食べるのだ。
そうすれば、無理に数多く噛もうとしなくても、自然に十分に噛むようになる。よく噛むことは大切だが、過ぎて噛む必要もなく、そんなに噛む必要もないのに「百回噛め」などと考えるのは馬鹿なことだ。
じっくり味わってゆっくり食べると、その食べ物の本当の味が分かる。
そして、必要なだけ食べたら満足するのだ。そうしたら、特にダイエットなどしなくても自然に痩せるのである。
しかし、じっくり味わうことをせず、次々に口に放り込んで、慌てて飲み込むような食べ方だと、いくら食べても満足せず、過剰に食べて肥満するのである。

腕振り運動は、この極めて大切な「じっくり味わいながらやる」訓練として最適なものだ。
せっかく腕振り運動をしても、早く回数をこなそうとせかせかやるようなやり方だと効果は少ない。
1回1回、じっくり味わうように腕を振れば、体内の気は活性化し、結果、若返って健康になる。そして、そんな腕振り運動は、やっていても非常に気持ちが良くて楽しく、いつまでもやってしまうものである。
「3百回しかできません」とか言うなら、じっくり味わいながらやらずに、せかせかやっているのだ。
腕振り運動は筋力トレーニングじゃない。体内の気を活性化させる秘法であり、うまくやれるようになれば、何百、何千回でも楽しく続けられるのである。また、そこまでになれば、身体も心も若返り、病気は回復し、心が落ち着いて不安がなくなり、結果、望まずとも、あらゆる状況が好転する。
じっくり味わってやる・・・これこそが、万能の、そして、最高の魔法なのである。

尚、腕振り運動自体については、当ブログ内の下記のリンクを参考にしていただきたい。
エンティティー(生命体、本質、実体)の脅威の力
決して、自分の意志で生きてはならない
腕振り運動は天と調和するための簡単で優れた方法である









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