男はいつまでも少年だとか、悪く言えばガキだと言われることがよくあると思う。逆に女性は、子供の時から大人びている傾向があると思う。
あるいは、男は夢想的だが、女性は現実的ともよく言われる。
そして、これらのことは、まさに、男性と女性の基本的な性質を見事に表している。
もっと的確な言い方をするなら、「男は熱狂的」「大雑把」で、「女は冷静」「細かい」のである。
職業で言えば、営業や政治は男性的で、事務や技術職は女性的である。
そして、最初に、男はいつまでも少年のようだと述べたように、男性的なほど若く、女性的なほど老ける。
職業で見ても、営業マンや政治家はいつまでも若いが、経理畑、技術畑などという言葉が似合う者は早く老ける傾向がある。

いつまでも若い女性と言ったら聞こえは良いが、そんな女性は男性的で、細かいことが苦手で夢想的、熱狂的なところがあり、結婚でもすると苦労させられる可能性がある。
アイドルのコンサートで熱狂するのは本来は男性である。男性アイドルのコンサートで熱狂する女性は男性的であり、熱狂的で夢想的だが、やはり、俗っぽいことが嫌いで、細かいことが苦手なものである。だが、そんな者達は、男女いずれも若さを保つ傾向は高いと思う。
バイクやスポーツカーを自分で運転したがる女性も、熱狂的で男性的である。
こんな女性がいた。小学6年生くらいの時は、とても大人っぽく女性らしかったが、高校を出るとバイクに夢中になった。そんな時に会って話したところ、実に男性的で、良い意味では明るく元気で開放的、積極的だが、少女の頃の慎ましさが抜け落ち、雰囲気がまるで変わっていることに驚いたことがある。

いつまでも若くありたければ、男性的であれば良い。必ずしも荒々しいという意味ではなく、熱狂的で夢想的であれば、いつまでも若い。
男性だって、若い頃は夢想的で幼い雰囲気すらあったのに、社会に出てしばらくすると、驚くほど老けていたということがよくある。そんな男性は営業マンであることは少なく、技術屋とか経理屋になっているものである。
だが、上にも述べたが、若々しいのは必ずしも良い訳ではない。
「姉さん女房を選べ」というのは昔から言われるが、これは、必ずしも実年齢のことではなく、見かけがやや老けた女性を選ぶ方が良いという経験的な知恵なのである。そんな女性は、細かいことが得意で、俗っぽい分、世間的なことを的確にこなし、夫の方が少々、熱狂的、夢想的であっても、妻が夫を上手く操れるし、家庭を任せて安心できるのである。
逆に、若々しい女性は、とんでもない無駄な買い物をしたり、社会的対応が出来ずに夫は苦労させられるのだ。
江戸末期に生まれた長南年恵(おさなみとしえ)という女性は、43歳で亡くなるまで少女のような姿であったらしい。彼女は、20歳くらいからは何も食べず、霊能者としては凄かった。神仏と話をしたり、病気を治したりも出来た。しかし、無邪気で夢想的で、おそらく、嫁としては務まらなかったのではと思う。

ところで、絵画などでも、イエス・キリストは非常に男性的であるというものは少なく、中性的に感じることが多いと思う。
レオナルド・ダ・ヴィンチの描く『洗礼のヨハネ』などは、その絵のことを知らない人に、これは女性の絵だと言っても疑われないだろう。
ルドルフ・シュタイナーは、男性的、女性的という表現はしなかったが、イエスは、ルシファー的(熱狂的、夢想的)なものと、アーリマン的(唯物的、現実的)なもののバランスを取る役割を持っていたのだと言う。
ジョージ・アダムスキーが、宇宙人の宇宙船の中で、言葉に出来ないほど美しい金星の女性を前にしてすら、恍惚となるほど惹き込まれた神の絵は、18歳くらいの若い人物のようであったが、男性とも女性とも言えなかったという。
人間は、熱狂的、夢想的なところも必要である一方、細かいことをしたり、現実的であることも必要なのである。
いずれか一方に偏ってはいけないのだ。
しかし、人々を見ると、情熱的ではあるが現実的でなかったり、逆に、決して熱狂しないが、あまりに俗っぽくて老人じみた人が多い。
男性的、女性的、あるいは、熱狂的、事務的のいずれが善いとか悪いとか言うのではなく、バランスが大切である。
神秘主義者であっても、時には、細かいこともしなければならない。
宗教を信仰することも、何ら悪いことではなく、必要な時に現実的であれば良いのである。
だが、宗教に熱狂する一方では駄目なのである。
イエスやヨハネもであるが、弥勒菩薩や観世音菩薩などは、女性と見なされることもあるほど女性的であるが、やはり中性的なのである。
それはやはり意味深いことに違いない。









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