古代マヤ暦の最終日にあたるとされる2012年12月22日に「世界は滅びなかった」というニュースをよく目にする。
だが、世界はちゃんと滅びた。
これまでの世界は終焉し、新しい世界になった。
そして、人々はみんな、ロボットにすり替わってしまった。
人々は、見かけはこれまでと変わらない。
相変わらず、駅でのろのろ歩きながらスマートフォンを眺め、タバコを吸いながら歩き、電車の中で悪臭を撒き散らしながらものを食べているだろう。
12月22日が過ぎると、「世界は滅びなかった」と言って、つまらん噂に惑わされなかった自分は賢くて理性的だと自慢したり、お祭り騒ぎをするのがロボット達のプログラムであるらしい。
だが、ロボットのやることだ。
あなたは煩わされてはならない。嫌悪してはならない。彼らはただ、プログラムされたままに動いているのだ。
彼らの僅かに残っていた魂は、物質世界に取り込まれ、それはそれで幸福に過ごしている。

あなたの取る道は2つに1つ。
1つは、ロボット達に魂を吹き込み、新しい世界を育てるか。
もう1つは、あなたもロボットになるかだ。

タイトルは忘れたが、竹宮恵子さんの昔の漫画で、未来の世界を描いたものがあった。
『少女の魔女があなたの心臓を食べる歌』というのは、そのタイトルだったか、その頃、制作・販売された、その漫画をテーマにした歌なのかもしれない。
こんなお話だったと思う。
ある青年は、人々が皆、本当は生きていないことを見抜いていた。
彼は絶望し、苦しみながら生きていた。学校は毎年落第していた。同じ学校を、弟は数年も前に主席で卒業していた。
青年は、雨の最初の一滴に当たることだけを生き甲斐にしていた。
それが出来たら、幸せになれると聞いたことがあったからだ。しかし、それはなかなか叶わない。おそらく、一生無理だろう。
だがある日、彼は、街中で、1人の少女を見かける。
彼女は生きていた。彼はそう感じた。そして、夢中で少女を追う。
しかし、なんてことはない。
少女は魔女で、まだ本当に生きている人間の心臓を食べるのだ。
彼もまた、死んでしまったのだ。

あなたは、この青年のようであってはならない。
ただ嘆き、悲観し、幸福が訪れるのを待っていてはならない。
だが、自分が世界を変えることが出来るなどと傲慢になってもならない。
あなたは、心から沈黙し、静かでなければならないのだ。
それによって、内側からエネルギーを汲み出し、揺るぎない勇気を持ち、全てを等しく見られるようにならなければならない。

アルベール・カミュの短編小説『異邦人』も、言ってみれば、世間の人々というロボットにうんざりし、ただ吐き気は感じるが、自分の道を持たない青年のお話だ。
彼は最後には、悟りのようなものを感じた。それは、読者である我々に大切なものを指摘はしたが、彼にとっては遅過ぎた。
ゴーリキーの『二十六人の男と一人の少女』や、ホフマンの『砂男』、イェイツの『まだらの鳥』などの天才達の作品からも、それを感じるのだ。
しかし、これらの作品の主人公達は、みんな弱い。弱過ぎる。誰もこの世に勝てない。
だが、イエスは、『私はこの世に勝ったのだ』と言ったのだ。
イエスは、「貧しい者、悲しむ者、虐げられる者は幸い」と言った。そんな人間達は神の側に居り、まだロボットでないからだ。
だが、皆、力がなく、自分もロボットになってしまった。
イエスは力を得るには、断食と祈りが必要だと言ったが、それは分かり易く言うと、必要以上に食べないことと、沈黙を守ることだ。
ところが、断食と言ったら、絶食という荒行紛いのことだと思ったり、下らないことを頭の中でべらべら喋ることを祈りと言うようになってしまった。
断食とは、必要な食事を決まった時間に食べる以外は食を断つことであり、祈りとは、精神活動を制限し、沈黙して心を静寂に保つことだ。
だが、沈黙しても、眠ってはいけない。意識は覚醒していなければならないのだ。
イエスは、「祈っておれ」と言ったのに、眠ってしまったヨハネやペテロを見て、「これだけの間も起きていられないのか」と嘆いたのだ。
だが、昨日、我々には力が与えられた。
心を静かに保つ力。沈黙を守れる力だ。
苦しければ、初めの音と最後の音を使った呪文を唱えることだ。
即ち、「あうん(阿吽)」「アジマリカン」「アーメン」だ。
「アン」だけでも良いが、アンアンと繰り返してはならない。丁寧に唱えなければならないからだ。声に出さなくても、心で唱えると良い。
言ってみれば、アンパンマンとかアインシュタインなんてのは素晴らしい言葉だ。
アンパンマンは、著者やなせたかしさんの正義の姿を示したものだ。そして、我が国の歴史に残るほどの人気を得たのは、その名前が影響している。
また、アインシュタインを古代の賢者だと感じている人が多いのは、彼の思想や特別な業績のせいもあるが、その名前のためでもあるのだ。
アセンション自体も、上昇、昇天を表す美しい英単語である。
このあたりのお話は、機会があれば追々話そう。









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