現代でも造ることが出来ないピラミッドを古代の人々がどうやって造ったのだとか、空からでないと全体を把握できないナスカの地上絵を千年以上昔の人々がどうやって描いたのかといった謎があることはよく知られているが、そういったことは、他にも無数にある。
紀元前の人間の遺骨に、脳外科手術が行われた跡があり、しかも、手術後、かなりの期間、生存していたというものもあった。
岡本太郎は、縄文式土器に驚愕し、現代人には、このようなものは絶対に創れないと断言したが、本来であれば、日本にこそ多くの古代の謎があるのだが、隠されでもしているのか、あまりそれが言われることはない。

そういったものに対しては、超古代文明説や、宇宙人からの援助を受けたといった説もあるが、実際、そんな考え方をすると、一部ではつじつまが合う。
超古代文明といった場合、過去に数万年に渡って進歩した人類が過去に存在し、何らかの理由で滅んだというものが多いように思う。
だが、別に、長い歴史を持つ超古代文明や宇宙人、あるいは、高度な科学を持つ地底人説を持ってくるまでもない。
単に、我々の先祖が、これらの「奇跡」を為したと考えても、少しも不自然ではない。
今の我々に、そういったことが出来なくなったというだけのことである。
老子や荘子では、一貫して、そのようなことが説かれ、荘子には、現代の人間が(それでも、荘子の時代である2300年以上前だが)、退化した理由も述べられている。
そして、現代でも、古代の人々と同様の能力を発揮する人達がいる。彼らは、あまり表立って力を見せることはなく、普通の人達の中に隠れ住んでいるのである。
政木和三さんもそんな力を持っていた人で、1秒で発明の設計をし、人の運命を読み解き、練習したこともないピアノを高度な腕前で弾きこなした。
政木さんは、実は、そんなことは誰にでも出来ると言っておられた(私は、政木さんに直接そう言われた)。
彼自身、子供の時、1分間に2回の腹式呼吸に上達した頃、母親が熱心に読んでいた仏教の経文が分かってしまい、母親にそれを説明したという。
政木さんが言うには、腹式呼吸によって、脳波がシータ波になったからで、鍵はシータ波にあると言う。
それで、政木さんは、脳波を強制的にシータ波にする装置パラメモリを作った(後にアルファシータ、バイオソニックという装置に進化する)が、原理的には今日のヘミシンク音楽と同じである。ただ、政木さんは、パラメモリを使っても、欲望があれば脳波はシータ波にならないと言われたが、無論、ヘミシンク音楽も同じであろう。

電波工学の世界的権威だった関英男博士は、自身はかなり熱心に勉強した人だが、「勉強する必要はなくなる。勉強しなくても、何でも分かるようになる」と明言しておられた。
つまり、人類は、驚異的な能力を持った、古代人のように、再びなれる可能性があるのである。
古代人の能力とは直観だった。
彼らは、現代的な科学を勉強した訳ではないが、高度な直観により、宇宙の秘密を見抜き、高度な原理を知り、それを応用しただけである。
派手なものでなくても、古代の普通の人達が日常で行っていたこと、使っていた道具などに、現代のテクノロジを上回るものはいくらでもあったはずである。
日本人は、自然の背後に潜む英知や神秘を、八百万の神々として崇めたのであり、それは、ギリシャの人々も、ほとんど同様であったと思う。
やはり、ギリシャ、あるいはインドでも同様と思うが、我が国では、これらの英知や、あるいは、英知に至る方法は、言葉の響きとして伝わっている。それが、古代から伝わる神の名である。
我欲を捨て、自らを万物の一部と見なし、自然を崇拝してよく観察すれば、自ずと古代の英知に導かれるだろう。そして、古代の人々が神の名に込めた、その響きの神秘を想えば、我々が宇宙の根源とつながる直観を得ることは、そう難しいことではないと思える。

















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