願いというものは叶うのだろうかというシンプルな疑問を解き明かそう。
私がいつも書くところによれば、「それが運命なら」ということになるのだが、あなたには自分の運命が分からない。
よって、願いが叶うかどうかは、やはり未知である。
占いによって運命が分かるかというと、私は、おそらく分かるのではないかな思う。
占いというものは、3種類ある。
1つは、その人が持って生まれたもので占うもの。観相(人相や身体の相で占う)や占星術がそうだ。
1つは、偶然に出る札(ふだ)などの様子から鑑定するもので、易やタロットなどがある。
1つは、対話によって鑑定者が運命を感じるというものだ。
どれも有効である。
しかし、分かり易くするために、少し別の話をする。

願望達成術や成功哲学には、市販の本1冊で出来るものもある。「引き寄せの法則」とか、「潜在意識の法則」といったものだ。
一方、もっと「高い」願望達成術や成功哲学もある。百万円を超えるものも珍しくないし、個別指導とセットで数百万円というものもある。
安い(というのも何であるが)ものと高いものの違いは何かというと、高いものは、長い内容のものが体系化されているとは言える。しかし、現実に人間が活用するのは、一部分だけであることを考えると、私はテクニック自体には大差はないと思っている(私は、高いものも試した)。
だが、その両者には、1つ、重要な違いがあるように感じる。
それは、高いものは、成功への情熱を高めることに力を入れていることだ。
安いものは、その点、最初から情熱があることが前提であると言える。
つまり、こういうことだ。
願いを叶えるには、強い情熱が必要であるが、それを得るのが最も難しいということだ。

インドの聖者ニサルガダッタ・マハラジに、どうやれば願いが叶うかと尋ねると、「熱意があれば」と答えた。
また、「願いが叶わないのはなぜか?」という問いには、「長く継続した熱意が無いからだ」と言う。
占いというのも、この一点に尽きるのである。
観相の大家である水野南北は、普段の食事の三分の一を神仏に捧げれば、願いは必ず叶うと述べている。
彼は、膨大な数の鑑定をし、人々の相談に乗っていて、それで、圧倒的な信頼を得ていた。
彼の言うことは決して軽く扱えない。
南北の言う方法で願いが叶う日時は、「小さなもので一年」「中規模で三年」「大きなもので十年」だった。
つまり、こういうことではないか。
それだけの期間、食事を従来の量の三分の二に減らすことが出来るだけの熱意があれば、願いは叶うのである。
三分の一を神仏に捧げるとは言っても、神仏に捧げる分を増やしては意味がなく、あくまで、これまで通りの食事の中から捧げるのでなければならないのだ。

「断ち物」と言って、願いを叶えるために、嗜好品などを断つという方法が、どこの国にもある。
上杉謙信などは、戦に勝つために、生涯、女を抱かないという大変な誓いをしたと云われる。
それだけの熱意、エネルギーがあれば、願いも、ある程度は叶うものだろう。

実際は、願いが叶うかどうかは、そのように運命付けられているかどうかだけの問題である。
金持ちになりたくても、そうなる運命でなければ、決して金持ちになれない。
逆に言えば、金持ちになる運命であれば、嫌でも、金持ちになることは避けられない。
しかし、金持ちになる情熱が非常に強いなら、金持ちになる運命である可能性が高いのである。
その人の性格や社会的立場などと同時に社会を分析すれば、その者が金持ちになることが自然かどうかで、さらに正確に予測することもできるだろう。
だが、もっと重要なことを述べれば、個人的な欲望で金持ちになりたい者より、多くの人々のために金持ちになりたい者の方が、それが叶う可能性ははるかに高い。

しかし、強い熱意を持てるかどうかも運命なのだ。
誰だって金持ちになりたい。
しかし、そのための強い情熱を、長きに渡って継続して持てる者は滅多にいない。
まして、多くの人々のために自分が富を得て、世界のために尽くそうと「本当に」思える人は、極めて僅かだ。
何百万円の成功プログラムを使ったところで、運命付けられていない情熱を持つことはない。
そんな高額なプログラムを買うという人は、元々が、熱意を持っているのである。
一方、1冊せいぜい2千円程度の本を次から次に買う者というのは、個人的欲望が強いというに過ぎない場合が多いだろう。
ただ、そんな者でも、1つのことについての熱意が長く続くなら、ある程度の願いが叶う可能性があるかもしれないが、大抵は、情熱を注ぐ対象もふらふら変わるのである。それであるなら、願いが叶う運命には無いと言えるだろう。
尚、かつては高かったかもしれない成功術が今は書籍で買えるものとしては、『ザ・マスター・キー』が圧倒的に良いと思う。ビル・ゲイツが愛読したという話があるが、ゲイツは情熱があったのだ。あなたが、これを長期間愛読できるなら、成功のための情熱があると言えるかもしれない。









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