今回はちょっと、就職、転職、あるいは、会社生活向上のためのIT専門家アドバイスである。大きな目的や、楽しい人生のためにも、お金も少しは必要である。まあ、気楽に参考にして欲しい。

特技が何にも無いというのは、社会で生きていく武器が無いということだ。
「俺は誰とでもすぐ仲良くなれる。つまり、コミュニケーション能力があるので、技能的なものは不要だ」と言う人もいるが、そんなのはコミュニケーション能力じゃあない。ただ、遊びで仲良くなれるだけだ。そんな能力も悪いものではないと思うが、社会的な武器にはならない。
また、ニートだが、何か有用な技能を持っておきたいという人もいると思う。

向き、不向きもあると思うが、このブログを見れるほどIT機器を扱えるなら、私は一貫して、マイクロソフトのスプレッドシート(表計算ソフト)のExcelか、データベースのAccessをVBAまでマスターすることをお奨めしている。早い話が、VBAというプログラミング言語を覚えなさいと言う訳だ。
VBAとは、Visual Basic for Applicationの略で、VisualBasicという、マイクロソフトのBASIC言語だ。
ただ、古い型(タイプ)のVisualBasic言語と言われ、私のような専門家の間では評価が低いと言われる。その理由は、やはり古いということと、機能が低いということ。そして、簡単なので、プロが使うものではなく、アマチュア向きだということだ。その言わんとすることも分かるが、実はこんなことが言われるのは、この業界特有のちょっとした病気みたいなものが原因だが、それは置いておく。古くて機能が低いというのは、大企業向けとか、銀行・証券システムのような、大規模で、一瞬でも止まったら大変だというシステムを作るには、確かにそうだが、オフィスの業務を合理化したり、中規模程度までの企業の顧客管理や販売管理、マーケティングその他のデータ分析全般を行うには、むしろVBAでも過剰機能というべきで、私など、全機能のおそらく半分も使っていない。最後の簡単ということについては、もしそうならいいことだが、むしろ残念なことにそう簡単とも言えない。簡単と言われる理由は、実は、「俺はもっと難しいことをやれるんだ」と言いたい人が、VBAは簡単過ぎるアマチュア用と言うことが多いだけなんだ。大昔から、この手の人はよくいたものだ。

私がVBAを使うようになったきっかけがちょっと面白いと思う。
私も、もっと本格的と言われる開発ツールで開発していたが、プロトタイプ(試作品)を作る目的でAccessを使ってみた。企業の業務システム等を開発する際、当然、お客様と打ち合わせをして何を作るか決めるのだが、打ち合わせ通りのものが作られることは、まず無いと言ってよい。話し合いとか、紙に書いたものだけでは、お客様もイメージが湧かず、結局のところ、完成間際で、「ここは違う」「ここはこうして欲しい」という要望が沢山出てくる。業界では、「お客様の真の要望は、システム完成後に出てくる」という、笑えない冗談が、冗談ではなくて通説になっているくらいだ。
それで、話し合いは適当にして、大雑把に実際に動くものを素早く作って、お客様に見てもらうのが一番合理的だ。
昔、英国のテレビ局が、大きなシステムを導入する際、ある本格的な開発ツール(開発言語)の採用が決まっていたのだが、まずプロトタイプを、イスラエルで開発されたdbMAGICというツールで作ったそうだ。dbMAGICというのは、現在もあり、別にプロトタイプ開発用では無いのだが、あまり細かいことが出来ないので、本格システム用では無いと言われていた。ところが、この適当に作ったプロトタイプが、ある程度、ちゃんと動き、処理上の不都合もなかったので、そのまま正式採用されたのだった。
私も、そんな話を参考に、Accessでプロトタイプを作ったら、やっぱりそれがそのまま使われるのがほとんどだった。よほど厳しい条件があるのでない限り、それで不都合がある場合など無いからだ。それでもう、最初からAccessで作るようになった。AccessではWebシステムは作れないが、本当にWebにする必要が無いなら、Accessでやった方が良い。開発速度は10倍違うと思うし、ユーザーの使い勝手も10倍良いと思う。
現在は、こんな作り方(プロトタイプ方式)が良いと言われているが、欠点もある。お客様が言ったことがすぐ実現されるので、どんどん贅沢で複雑なシステムになったり、作る方もいい加減にやってしまう傾向があるのだ。一番困るのが、お客様自体が何をしたいのかよく分かっていなかったり、あるいは、お客様の業務があまりに不合理で複雑な場合だ。
だが、ある程度のデータ処理を手早くやるには、ExcelやAccessは非常に便利で優れたものだ。
VBAはすぐ無くなるなんてことをまことしやかに言う者もいるが、Googleがネット上のマイクロソフトOffice(Excel、Accessもこれに含まれる※)互換システムにこれからVBA互換言語を採用することを検討しているし、マイクロソフトOffice互換の無料ソフトであるOpenOfficeにも、VBA互換のOpenOfficeBasicがある(完全互換ではないが)。VBA規模のものは、絶対に必要なのである。無くなることはあり得ないと思う。
※Accessは、マイクロソフトOfficeのプロフェッションル版に含まれる

実は私も、アマチュア気分でAccessで開発をしていることがある。しかし、出来上がったものがよく賞賛されることが多い。簡単な分、心遣いをする余裕があるとか、他にもいろんな理由があるのだ。
Excelで本格的な開発をしている高級なシステムコンサルタントもいる。コンサルタントではあっても、開発の専門家でない者が、コンサルしながら作ってしまえるのはExcelならではと言える。
また、別に開発の専門家にならなくても、オフィスの中でExcelやAccessを本格的に使える人は、良い立場になれることが多い。昔なら、N88BASICという、プロ向きでないと言われたBASIC(これも、本当はそんなことは無かった)に熟練したおかげで、学歴も無いのに大企業で出世できた人もいた(45歳で始めたという)。以下に、そんな人のサイトをご紹介しておく。
N88BASICありがとう







↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
  
このエントリーをはてなブックマークに追加   
人気ランキング参加中です 人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ