私は、「格安」、「キャンペーン」、あるいは、「無料」とあったら、最初から全て相手にしないことにしている。
私も販売には散々関わったが、お客様のためにやるキャンペーンや無料というものを見たことは、ただの一度もない。
仮にそれで、本当に安くなることがあるとしても、それは、元々が不要なものなのだ。本当に必要なものは、割引しないのである。
不要なばかりか、害になるものだから格安にするのだろう。

学習塾の話をする。
夏になると、多くの学習塾が、さかんに、「格安講座」「1講座1000円」といったチラシを配る。
1000円の講座はサクラの役で、もっと高い講座に勧誘する目的もあるのかもしれない。
しかし、それよりも、塾なんか無くても、近所のお兄さんやお姉さんがタダで教えてあげるが一番なのだ。そもそも、学校の中で、上級生が下級生に教えるような形を作るべきなのである。年齢の違う子供達の交流は、彼らにとっても素晴らしい影響があることは絶対に間違いがない。
それが、子供達は、学校に長時間拘束されている上、クラブ活動、宿題、塾やお稽古事、予習・復習で忙しくて、したくても、年下の子供達に教えてやってる暇がない。いったいなぜ、そんなに子供達を学校に関わらせるのだろうと疑問に思わないといけない。

今でもあるかどうかは知らないが、大学生がボランティアで子供達に勉強を教えるという活動をするところがあった。
大学生達は、お金はもらえないが、それとは比較にならないほどのことが学べることを、そんな活動をした経験者は知っているのである。
もちろん、大学生ともなれば、可能な限り、学費は自分で払うことが好ましい。しかし、そういった活動にも時間を割くことは一生の宝になる。そもそも、そんなことをやっている時間もないという大学生など、ほとんどいないはずだ。
こういったことは、本当は地域の中で自然に行われるべきことなのだ。だが、子供達があまりに学校に拘束され、地域や大人達と関わることが出来ないのが問題なのである。子供達は、立派な大人と関わらないといけない。教師というのは、大人の中でも、あまり関わらない方が良い連中ではないかと私は思っている。

昔、アメリカでこんな話があった。
ある母親が、中学生の娘が、夜によく外出するのに気付き、どこに行っているのか尋ねると、娘が言うには、数学の宿題が出来なくて困っていた時、近所に数学の偉い先生がいると聞いたことがあるのを思い出し、ためしに、その先生の家に行って、数学の宿題を手伝ってもらえないかと頼んでみたら、喜んで教えてくれたのだが、その教え方が学校の先生よりずっと分り易いし、いつでも来ていいと言うので、宿題が出来ない時はその先生のところに行っているのだという。
そして、その先生の名を聞いて、母親は卒倒しかけた。当時、アメリカに亡命していた、アルベルト・アインシュタイン博士であった。
すぐに母親はアインシュタイン博士のところに謝罪に行ったが、アインシュタインは「いえ、私の方が多く教わっていたのです」と答えたという。

子供や学生の学力が低下しているということで、授業時間や学習内容の増大をするらしいが、どう考えても馬鹿げた話だ。
本当の問題は、あまりにも多くのことを学習させるので、ほとんどの生徒がその半分以上を理解も記憶もしないというだけのことなのだ。ほとんど何も学べないという子も少なくは無い。
大学生の多くが、小学校の算数が解らないのだ。学校自体に意味が無いのである。学校の授業というのは、子供のためではなく、教師の雇用のためと、様々な学力比較調査のためにあるようなものであろう。
この私は、中学2年生の時、授業には一切参加しない決意をした。そして、自分が必要と思うものだけを、学習参考書で独学することとした。それで、数学と理科だけをやり、英語に関しては、基礎的な内容の習得だけに努めた。他の勉強は一切しなかった。夏休みの宿題も一切やらず、提出しなかった。それで、かなり嫌な目や恐ろしい目に遭ったが、負けなかったという訳だ。定期考査などは、試験範囲すら知らず(日程も)、当然、成績は最悪だったのだろう(自分の成績も意図的に見なかった)。それで、学費の安い公立の高校に入れず、少し出来た数学と、日本人ならそこそこ出来る国語、そして、最低限の英語で私立の高校に入ったが、無用に学費がかかったことは、今でも心の傷になっている。
ただし、勉強に関しては、それ以降、私に何の不都合もなかった。私のやったことは、あまり頭が良いとは言えない部類の中学生だった私が1人で考えてやったことで、あまり上手いやり方ではなかったかもしれないが、別に問題は無いと思っている。今にして思えば、斎藤一人さんや、内海康満さんのように、全く必要が無いとして、高校入学を自主的にやめても良かったと思うが、当時の私にはそれは出来ない状況だった。







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