朝も書いたが、天才的な発明家であり、発想法でも知られる中山正和さんの知恵の重要性をますます感じるようになった。

その中で、皆さんに役立ちそうな話をしよう。
引き寄せの法則とか、潜在意識の法則とか言っても、私は、中身としては同じではないかと思う。
願望を潜在意識に上手く引き渡すことが出来ればそれは必ず叶う。しかし、それがなかなかうまくいかなくて困っている人も多いと思う。

中山さんは、潜在意識による願望成就の力は認めていた。そして、科学技術者らしく、その構造をシンプルに説明している。
優れた技術者は、いかに高度なものにもシンプルな構造を見出す。シンプルなものでなければ、不確定要素が多くなり過ぎ、実用にならないからだ。ここらは、私のようなソフトウェア技術者でも非常に大事にすることでもある。

簡単に言うと、命の危機がなければ、潜在意識の力が発揮されない。
経験豊かな人たちは昔からそのことをよく知っていたので、「命懸けでやれ」とか、「死に物狂いでやれ」って言ったのだ。

火事場の馬鹿力というものをご存知と思う。
緊急事態の中で、大の男数人でも動かせないものを、か弱い女性が1人で運んでしまうということが、実際によく知られている。
これは、自分や、あるいは、非常に大事に思う人の生命がかかっている時である。
つまり、生命の危機にあるから、人は大パワーを発揮するのだ。
潜在意識も同じである。そもそも、肉体に潜むスーパーパワーも、潜在意識の力が関係しているのである。

つまり、その願望が達成されなければ命に危機が降りかかるという状況なら、必ず願いは叶う。
いわゆる、退路を断つってやつだ。昔の武将には、船で敵地に乗り込んだ後、乗ってきた船を燃やし、勝たない限り生きることができない状況にしたらしい。それにより、兵士達は、いやが上にも潜在能力を大きく発揮するのである。

中山さんは、願望達成のメカニズムを脳に潜む機能として説明している。
脳は、現実と鮮明なイメージとの区別が付かないことは、脳や精神の研究でも明らかにされている。
そして、脳が現実と認識していながら、その現実感が無いと、命は危機に陥るのである。すると、潜在意識の力は、現実をイメージに適合させようとするのだ。その力は、物質的な範囲を超えているようであり、神秘的ですらある。
ここでは、このように簡単に書いたが、中山さんは、脳をコンピュータに例えた、HBC(ヒューマン・ブレイン・コンピュータ)モデルを考案し、合理的に分りやすく説明している。詳しくは、書籍を当たって欲しい。

就職出来なかったら、餓死して死ぬという状況なら、必ず就職できる。親に食べさせてもらえる者は、その危険がないから、なかなか就職できない。
ジョー・ジラードという伝説の自動車セールスマンは、セールス第1日目に、見事、車を1台売ったのだが、どうやって売ったのか憶えていないと言う。彼は、車の売り方なんか一切知らなかった。だが、彼は妻に言われたのだ。「食べるものを買うお金を頂戴」と。彼は、何が何でも車を売り、コミッション(販売手数料)の前借りをして帰られないと、自分はもちろん、妻や子も何も食べられなかったのだ。
これが生命の力である。

生命に直結するのは食である。よって、食を減らして、生命を危機に追い込めば、潜在能力が発揮される。水野南北が、「食が全て」と言ったのは、このことを直観で知ったのであるが、実際、彼は、長期の断食の末に、伊勢神宮の外宮で天啓を得たのだ。
もっと強力なのは呼吸である。作詞家の阿久悠さんは、願望をイメージする時、本当に息を止めていた。そうやって曲がヒットすることをイメージすると、必ずヒットするのである。

中山正和さんの本で最もお奨めなのは、本日の朝の記事の最後にご紹介した、上側の3冊である。しかし、他の本も素晴らしい。更に別のものも、下記にご紹介する。







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