最近の、管総理退陣を巡る民主党内、あるいは、民主党と他党のリーダーの様子を見ていて感じるのは、「大人のケンカにはやり方がある」ということだ。

大人のケンカと子供のケンカは何が違うのか?
子供のケンカは、正々堂々である限り、徹底的にやるものだ。
だが、大人のケンカは、相手に必ず逃げ道を作っておいたあげないといけない。逃げ道とは、相手が面子をつぶさない逃げ道だ。だって、大人は面子があるからケンカするんだ。面子の無い大人は決してケンカしない。

鳩山由紀夫さんは、「私は、お坊ちゃんと言われても仕方ない」と、先日、ご自分で本当に言われた。私は、この人は、本当に友愛精神のあるいい人なんだなと思う。
鳩山さんは、管さんに花道を飾らせ、面子を守らせるため、「復興基本法案の成立と平成23年度第2次補正予算案の編成のめどが立つまで」辞任を待つことに同意した。
その上で、鳩山さんは、管総理の辞任の約束となる確認書に、管さんに署名を求めたが、それを管さんは拒否した。それでも、鳩山さんは、友愛精神を発揮し、それを強要しなかった。
このことで小沢さんは怒ったらしいが、それは、大恩人の小沢さんをないがしろにしてきた管さんと小沢さんのケンカだ。
鳩山さんは、管さんに、「小沢・鳩山とのケンカに負けた」として面子を潰さないための逃げ道を残したのだと思う。お坊ちゃんどころでなく、素晴らしい人格者ではないか。

だが、管さんは鳩山さんの思いやりを全部ひっくり返した。
そして、鳩山さんは、管さんをペテン師と非難し、ついに、管さんの逃げ道を断ってしまった。でないと、小沢さんの面子を潰す。
せっかくの鳩山さんの友愛精神を無駄にし、鳩山さんに子供のケンカをさせてしまった管さんだが、管さんだっていろいろあるのだろう。彼だって、自分の好きにできない事情はあるのだ。
アメリカは、管・岡田でなければならず、小沢・鳩山は困るのだ。これまで、アメリカとの難しい関係をしのいでいきた管さんは、やはり立派なもので、8月までの花道も良いと思うのだ。
結局、みんなただのケンカだった。誰も、こと今回のことでは国のことなんて考えていない。だが、誰が責められよう。人のことを非難できよう。私には全くできない。しかし、ケンカが終わったら、ちゃんと仕事しなければならない。政治家は、税金で雇われた国民の下僕であり、決して「先生」ではないのだから。国民も、そこのところは間違えないようにしなければならない。







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