惑星という言葉の惑(まど)うとは、迷うという意味であるから、変なネーミングである。惑星は、遊星とも言うが、こちらは遊ぶ星だ。本当は惑星は、安定したコースを移動しているのだが、昔の人には不安定で、迷っていたり、遊んでいるように見えたのであろう。
一方、どっしりとした感じがあるのが、太陽などを示す恒星である。こちらは、恒(つね)の星だ。
我々も、惑星ではなく、恒星のようでありたい。

ところで、人間はもちろんだが、生物には恒常性という機能がある。一定の状態を維持する機能で、例えば、気温が上がると汗をかいて体温を下げ、逆に寒くなると脂肪を燃焼して体温を上げる。
しかし、このオートエアコンのような生物の身体(本当は、オートエアコンが生物のようだと言わないといけないのだが)は、盲目的にオートマチックという訳でもないようだ。
例えば、血液中の糖分の濃度が上がると、これを下げようとする。その働きをするのがインスリンというホルモンだ。ところが、頻繁に糖濃度が上がると、なぜか、インスリンが出なくなる。すると、糖濃度も下がらない。こうなったのが糖尿病だ。なぜインスリンが出なくなるのかは、はっきり分からないらしい。単純に考えれば、インスリンの量に限度があるのかもしれないが、私はそうではないと思う。糖分がそんなに多く入ってくるのは不自然なことで、故意に甘いものを多く食べているはずだから、そんなものまで調整はしてやらないということなのだろう。そのために、糖濃度が上がると、気持ち悪くなったり、めまいが起きるなどの体調不良を起こして警告するのだ。
「カードキャプターさくら」というアニメで、奈久留(なくる)という名の女の子(女子高生のふりをしているが、本当は人間ではない)が、ハナ歌で「(甘いお菓子を)気持ち悪くなっても食べちゃう~」と歌う場面があるが、そんなことをしても、何とか持ちこたえることが出来るのは、せいぜいが10代までだが、それでも限度を超えると、若くても糖尿病などの深刻な事態になる。
アントニオ猪木さんは若い頃、西洋人レスラーのパワーに対抗しようと意識的に大食したそうだ。米のご飯をどんぶりで何杯も食べたそうだが、米やパンなんてのは、誤解されていることも多いが、糖分の吸収率が凄く高い。それで、猪木さんは、めまいを起こして倒れたりしたのだが、それでもまだ食べているうちに(むしろ、トレーニングに対して食べ方が足りないと思ったようだ)インスリンが出なくなり、糖尿病になってしまった。糖尿病は基本的に治らないので、猪木さんは50年近く経った今でもインスリン治療を続けているのだ。

インスリンを出す能力同様、胃腸の消化能力も、鍛えて向上するなんてことはないのだが、身体の機能には、そうではないものもある。
たとえば、脳に酸素や栄養を送る頚動脈というのは、血液の二酸化炭素濃度が上がると、脳に酸素を送る機能を高めるが、それが頻繁に起こると、恒常的にその機能が強化されるらしい。それで頭が良くなるのだが、それに着目したトレーニングが、ウイン・ウェンガー(教育心理学博士)が開発したマスキング法で、非常な成果を得たという。
マスキング法とは、簡単に言えば、紙袋を口にあてて呼吸し、二酸化炭素を故意に吸うというものだが、細かい注意も必要だ。
尚、酸素を消費すれば二酸化炭素濃度が上がるのだから、運動全般はその効果があるが、走ることのように、周りに酸素が豊富にある場所では過呼吸になって、肺や心臓に負担がかかる。若いうちは、これら(心肺)の能力の向上で対応出来るが、ある程度の年齢になれば、若い頃から鍛えているのでなければ、心臓や肺が耐えられないし、下手をしたら機能に破綻をきたす。40も過ぎたら走らずに歩くことだ。このような一般論が当てはまらない人もいるだろうが、特別な人間でない限りそうなる。
頚動脈強化には、ウェンガー博士も薦めているが、むしろ素潜り(呼吸装置なしで水に潜る)が良いと思う。酸素を補給せずに運動をするのだが、水の中の運動は、丁度適度なものと思う。実際、素潜りを行う者は知能が発達することが多いという。
もちろん、特に運動しなくても、身体は酸素を消費するので、息を止めているだけでも良い。ウェンガー博士も、その効果を認めている。
ただ、息を止めている時に頭脳が働くのではない。酸素が少なくなっているのだから、逆に働きは悪くなる。ただ、下手な知性が邪魔をしないことで、神秘的知性を発揮することはある。高度な素潜りをする者に神秘体験者が多いのはそんな理由だ。
アインシュタインも、脳の容量は標準だったが、頚動脈が発達していたらしい。
天才と言われる人には水泳好きが多いように思う。知恵の神ヘルメース(英語のマーキュリー)が水星を指すとは面白いことだ。
あまり関係ないが、「美少女戦士セーラームーン」に登場する、セーラーマーキュリーこと水野亜美は、IQ300の天才という設定で、もちろん、水泳が大好きであった。尚、知恵の女神アテーナの別名はトリトゲネイヤで、海の神トリトーンと関係するとも言われる。トリトーンは海王星の衛星で、海王星には、トリトーンの父親のポセイドーン(英語のネプチューン)の名が付く。「セーラームーン」では、セーラーネプチューンこと海王みちるは、芸術面も含めた天才的な超美少女で、こちらも、もちろん水泳好き。亜美とみちるは競泳対決をしたこともあったが、ほぼ互角であった。共に賢く美しい人魚たちだった。







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