ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
コンピューターシステム開発技術者、サイコパスのKayのブログ

2011年03月

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
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[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。
[2016/11/21]滅多にはありませんが、あまりにレベルが低いコメントは公開しません。
[2011/06/08]迷惑コメントが多くあったため、やむなく、コメントを承認後公開することとしました。

聖書に見る、災害を免れた人の話

私は、キリスト教徒でもユダヤ教徒でもありませんが、聖書というものは恐るべき知恵の書だと思います。
実際は、聖書は、宗教のためのものではありません。
旧約聖書は、ギリシャ神話や古事記もそうであるように、表面的に読めば、奇想天外、荒唐無稽なお話です。
しかし、これらは、謙虚に敬って読めば、どんなことでも教えてくれる魔法の書です。

以下は、聖書の字義解釈ではありませんので、細かい部分の確認はしていません。
旧約聖書の、最初のお話である「創世記」に、災害から逃れたロトという男のお話があります。ロトは、名高い預言者(神と直接交流する人)であるアブラハムの甥です。
ロトは、ソドムという町に、妻と、2人の娘と住んでいました。
ご存知かもしれませんが、ソドムは、ゴモラの町と同様、あまりに人々の心が堕落したため、神は災害を起こしてこれらの町を滅ぼすことを預言者アブラハムに告げます。
ロトは、ソドムにやって来た2人の天使を見、自分の家に泊まるよう願い出ます。
ロトは、天使達が、神の使いで町を滅ぼすために来たことは知らないと思います。
天使たちは、外で寝るからと断わりますが、熱心なロトの願いで、結局、ロトの家に行き、ロトは天使達を丁重にもてなします。
ところが、町の人達は、ロトの家に大挙して押し寄せ、天使を引き渡すよう要求します。
ロトは懸命に天使達を守り、人々を抑えるために、まだ純潔の乙女である2人の娘を差し出すことまで申し出ます。

ここで、天使とは、高貴な心を示すと感じます。善の心、洗心された心です。それが世間に降りたのだと思います。
その天使である高貴な心を、個人の意識であるロトは大切に思って敬い、守ろうとした訳です。
しかし、人々、つまり、世間は、高貴な心を嫌悪し、これを引き出して潰そうとします。世間は、彼らの教義や信念に合わないものは赦さないのです。
そこでロトは、穢れ無き娘を差し出そうとしますが、それは、自分の生み出した理想です。世間の脅しにより、理想を捨てようとした訳です。ただ、高貴な心は守ろうとしました。

天使達は、ロトの家族や親族を、安全な場所に逃がします。それは、世間から逃れると同時に、神が決定した大災害から逃れるということでもあります。
しかし、既に嫁いだロトの娘の婿達は信じずに同行しません。また、逃げる際に、振り向いてはならないと注意されたのに、振り向いてしまったロトの妻は塩の柱になります。
これは、安全な場所である、心のより深いところに到達するには、世間の考え方や、世間を懐かしむ思いを捨てなければならないことを示します。
逃れた場所で、ロトは、眠っている間に2人の娘と交わり、2人の子を得ます。
これは、表の意識(顕在意識)が眠っている時に、理想を表す娘達が現実を創造したということと思います。
ロトの子孫が繁栄したように、理想の生み出したものは栄え、喜びをもたらします。

現実的な災害や、魂としての人間の滅びから逃れるには、直接には世間の教義や信念を退けなければなりません。
そして、明るい心、強い心の中で、理想を持ち続けなければなりません。
そうすれば、人の知や個人的欲望が消えた時に、つまり、顕在意識が眠っている時に、理想は実を結びます。
つまり、世間を打ち破り、洗心し、不屈の心で理想を持ち続けることが、唯一の災害を免れることであると思います。







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シュートとファイア

昨夜の「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ」で、カズ(三浦知良)がJ選抜唯一のゴールを決め、多くの人を喜ばせましたが、彼ほど愛されるスポーツ選手は少ないと思います。私は、以前から、いかなる状況でも決して悪意(恨み、妬みなど)を持たない彼の精神力は素晴らしいものだと思っていました。
ところで、サッカーで、敵ゴールに向かってボールを蹴ることをシュート(Shoot)と言いますが、ファイア(Fire)とは言わないようですね。
しかし、シュート、ファイアは共に、目標に向けて、弾丸や矢等を撃つ、あるいは、射るという意味があり、英語の映画を見ていても、両方が使われているようです。
ニュアンス(微妙な意味合い。フランス語)としては、なんとなく、シュートが目標を狙うことに重点があり、ファイアは撃つことに重点があるような感じはあります。あるいは、大き目の武器の時は、炎を表すファイアが合っているのだろうかとも思います。しかし、必ずしもそうではないかもしれません。
「魔法少女リリカルなのは」というアニメで、ヒロインである2人の魔導師の少女が、魔力で砲撃を行う際、なのはは「シュート」、フェイトは「ファイア」と言うのを思い出して、そんなことを考えました。

ところで、人生なんて、的に狙いをつけて、それを撃ち抜くようなものではないかと思います。
目標という言葉は、「得たいと願う何か」とか、「達成したい状態」という意味であると同時に、射撃の的という意味ですが、英語のTargetもそれは同じというのは、考えてみれば面白いことで、願望の達成というものは、やはり攻撃的な面があるということなのだと思います。
そして、英語で罪のことをSinと言いますが、この言葉の元々の意味は「的を外す」という意味です。的を外す、つまり、目標を達成しないことが罪なわけです。

願望達成の秘訣は、射撃や弓矢のそれと同じではないかと思います。共に、基本は、的をよく見ることです。目標をよく見ないので、的を外す(罪を犯す)人は多いのです。
ただ、射的の世界は実に深遠で果てが無く、弓道では、その究極においては弓を引かないとされます。世界には見えざる本当の真理があり、射的は、そこに至るための1つの門でもあると思います。
中国の古典「列子」の「湯問篇」に、興味深い弓のお話があります。「列子」は、「老子」「荘子」とならぶ、道教の知恵の書ですが、お伽噺のようで面白いものです。
紀昌(きしょう)という男が、弓の名人を志し、天下一と言われる飛衛(ひえい)の教えを受け、飛衛にひけを取らぬほどになります。しかし、飛衛は、我々の腕は、甘蠅(かんよう)という仙人に比べれば児戯に等しいと言います。それで、紀昌は弟子入りをしようと甘蠅を訪ねますが、甘蠅の技は想像をはるかに超えていて、紀昌は驚愕します。
甘蠅は、紀昌に、「お前は、射の射は知っていても、不射の射は知らぬ」と言います。
長い修行の後、紀昌はついに「不射の射」を得て、家に戻りますが、彼は驚くべき変貌を遂げていたのでした。
紀昌がどんな修行をしたかは述べられていませんが、それは、後の紀昌について書かれたことを見れば分かるような気がします。
尚、この列子のものと大体同じお話が、中島敦の「名人伝」です。ごく短いお話ですが、貴い宝のような名作と思います。
是非、これを読まれ、無敵の「不射の射」を得られてはと思います。







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永遠の青春

ジュリアーノ・ジェンマという、イタリアの映画俳優がいます。現在はもう72歳で、芸術家になったようですが、数多くの西部劇などの名作で主演した大スターでした。
彼の28歳くらいの時の「南から来た用心棒」(原題は「アリゾナ・コルト」)や「怒りの荒野」等を見ると、そのカッコ良さに見入ってしまうほどです。顔そのものは、ハンサムではありますが、アラン・ドロンのような並外れた美男子という訳でもなく、割に普通かもしれませんし、スタイルも抜群ですが、これも、同じくらいの俳優は珍しくないと思います。しかし、彼の表情や、ポーズなどに圧倒的な雰囲気があると感じます。そして、そんな彼の、スポーツで鍛えた軽快な動きを見ていると、何か、「若いっていいな」と思います。日本のアイドルが典型と思いますが、若い美しさを売り物にするスターは多いのですが、ジェンマの輝きは全く特別です。だからこそ、決して恵まれたスタートではなく、学歴もなくて、バーテンダーやセールスマンを経験した後で俳優学校に入ったのですが、下積みの中からチャンスを掴んで成功したのでしょう。
その彼も、今は老人ですから、なおさら、若き日は過ぎゆくものだと感じざるを得ません。

永遠の青春というのは、誰しも憧れるものでしょう。
歳を取れば老人になるというのが常識で、それが自然なことと考えられていますが、稀に、それに従わない人がいるようです。
日本には、長南年恵(おさなみ としえ)という、43歳で亡くなるまで少女のような外見を保ったと言われる女性がいます。明治時代の頃ですから、43歳は老人と言って良いと思います。
書かれてから120年以上経った今も世界中で読み継がれ、ヘンリー・フォード(フォード自動車創業者である大事業家)が、自分の成功の要因と言っていた、ラルフ・ウォルドー・トラインの“In Tune with the Infinite”(邦訳『人生の扉を開く「万能の鍵」』)には、80歳でありながら、25歳以上に見えない女性の話があります。
彼女達の特徴は、長南年恵は、ほとんど食事をしなかったことで、トラインの著書の女性は、徹底した楽天家であったことです。確かに、少食と楽天主義は若さの秘訣と言えると思います。

アメリカの採鉱家ベアード.T.スポールディングが10名の調査隊と共に極東地域を訪れた時の手記である「ヒマラヤ聖者の生活探求」では、百歳をはるかに超えながら、30~50歳くらいの姿の男性の聖者が数多く登場し、その母親の女性が20歳くらいの大変に美しい姿をしていたりします。また、400歳でありながら、18歳は超えないと思われた、やはり非常に美しい女性の話もあります。そして、そういったヒマラヤの聖者達は、人間は誰でも、自分達のようにいられると言っています。
ジョージ・アダムスキーは、地球的には、やはり百歳をはるかに超え、数百歳の場合もありながら、男性では概ね30歳くらい、女性では20歳くらいの姿で、非常に美しい数多くの宇宙人達に逢ったと言います。しかし、宇宙人達は、やはり、地球人類も同じようでいることができると言ったようです。それはアダムスキーの著作などで詳しく見ることができますが、それを笑い飛ばす人が多いかもしれません。しかし、彼の本に書かれた哲学の素晴らしさを見ると、彼が全くのデタラメを書いたとは思えないというのが私の感想です。

いずれにせよ、従来のままの人類でいる限り、時代と共に多少は寿命が伸びていくのかもしれませんが、大昔から百歳位まで生きた人は少ないながらおり、根本的にはそう変わらないものと思います。
しかし、何か大きな変動により、人類に根本的な変化が訪れるかもしれません。そんな時がすでに来ているように感じます。







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原発と原爆は、どちらがより恐ろしいか?

原発と原爆のどちらがより危ないかご存知だろうか?
もちろん、両者の目的は異なり、本来はおかしな比較なのだが、この状況なので許して欲しい。

今の状況では、食物や土壌を汚染した時の放射性物質の危険性について興味があるはずだから、そこにポイントを置こう。
この場合、放射性物質の中でも危ないのが、ストロンチウムだ。ストロンチウムは化学的にカルシウムに似ていて、骨に集まりやすいからだ。
ストロンチウムは、白血病、骨髄癌の原因の大きなものだ。原爆のきのこ雲の一部が赤いのは、ストロンチウムの炎色反応と言われる。
そこで、このストロンチウムに関して、原発と原爆の比較をすると、恐ろしいことが分かる。
原水爆実験の大半は1970年代半ばまでに行われているが、そこまでの全世界での実験でバラまかれたストロンチウムの総量は、実に、一基の原子炉が持つものと大差ないのである。
もちろん、原発事故の際、原子炉からまず放出される放射性物質は、今回の原発事故でもお分かりのように、キセノン、クリプトンなどの希ガス(第18族元素)である。
そして、次に流出し易いのが、ガス化しやすいヨウ素やセシウムである。
しかし、水蒸気発生やガス爆発が起こると、ストロンチウムのような、ガス化しない放射性物質だって、空気中に飛び出てしまう。いわゆる、これが「死の灰」だ。

その中でも、さきほど述べた通り、ストロンチウムはカルシウムに、セシウムはカリウムに化学的に似ていて、体内に溜まりやすい。
また、ご存知のように、ヨウ素は甲状腺に集まる。
そして、セシウムやストロンチウムの効果は非常に長く続く(「半減期が長い」という言い方で表すもので、これらの半減期は約30年)。
これで、セシウムやストロンチウムに汚染された土壌の危険性が分かろうというものだ。

では、原発事故は起こりにくいものだろうか?
原発が安全に作られているなんて言われると、分野が違っても私のような技術者はほとんど笑ってしまう。それは、技術者にとっては常識とも言える理由があるからだ。
これについては、自分の言葉できちんとお話したい。

例えば、人間を乗せた宇宙ロケットが数多く飛んだことはご存知と思う。
現在の宇宙ロケットは、かなり安全である。 しかし、その裏で、どれほど多くの事故があり、どれほど多くの犠牲者がいるかご存知か?
しかも、宇宙ロケットの場合は、人間を乗せる前に、無人で、あるいは、動物で、多数の実験を行ったにも関わらずである。犠牲になった動物もいるのだ。
いや、飛行機だって、自動車だって、実際は、今や話題にならないだけで、悲劇を含む膨大な試行錯誤の歴史があるのだ。
ところが、原発は事実上、実験など出来ないのだ。

実に1956年からの作品でありながら、今だ人気の高い漫画作品である、横山光輝さんの「鉄人28号」は、なぜ28号かご存知だろうか?
28号として完成するまでに27回の失敗作があったということだ。本来、漫画であれば、天才科学者がいきなり作ったロボットが活躍するものだが、完成の裏に失敗があることを、その名に示すとは、実に素晴らしいことだと思う。
だが、少し現実的なことを言うと、あれほどの兵器(鉄人は、本来、軍事用に開発された)であれば、280でも多いとは言えず、2800でも不思議は無いと思えるのだ。横山光輝さんが既に亡くなられているので無理なことだが、「鉄人28号」のタイトルは「鉄人2800号」として欲しい気がするのだ。
エジソンは、白熱電球の完成までに、数万という失敗を繰り返したと言われている。
今はガンダムなどが人気があるが、もし、ああいったロボットが出来るなら、それこそ気の遠くなるような数の失敗が悲劇的に起こるのは確実なのだ。ガンダム新作は、「ガンダム28000」ではどうだろう?

ロケットや、その他のものであれば、実験段階で数多く失敗しておく必要がある。失敗して初めて欠陥が分かるのだ。それも、本番規模でやらないと肝心なことが分からないことも多い。ましてや、模擬試験で分かる欠陥など、ほんのわずかだ。
コンピュータソフトウェアには、ベータ版というものがあるのをご存知かもしれない。正式な製品としてリリースする前に、試験目的で無償配布するものだ。数多くのユーザーに実験してもらって、実地に近い形で欠陥を見つける実に合理的な方法である。しかし、それでも欠陥(ソフトウェアの場合、バグ)が数多く残るのが常識だ。
時折、銀行や証券システムで大トラブルが起こるのは、実験(試験稼動)が足りないからだが、あれほどの規模では、実際の稼動に近い実験は不可能だ。それでも稀な事故で済むなら、技術者としては、開発スタッフの優秀さに感動するほどなのだ。
専門家として言うが、どんなコンピュータシステムであれ、欠陥が全く無いなどと言える者は絶対おらず、もしいれば、馬鹿か大嘘つきだ。原発だって、それは全く同じのはずだ。
ロケットの設計者は、決して自分ではそのロケットに(恐くて)乗れない。これは安全でないという意味ではなく、彼らは自分が神でないことを知っているからだ。そして、十分な実験など、予算的、時間的、技術的に不可能だからだ。

原水爆は、地球に大きな損傷を残すほどの膨大な数の実験が繰り返された。そして、それにより、ようやく分かったことが多いのだ。いや、まだ分からないことが多く、本当はもっとやりたいのだろうが、今はもう、そんな暴挙が見過ごされる時代ではない(過去にだって、見過ごされた訳ではないが)。
しかし、原発に関しては、実験などほとんど出来ないのだ。なされたのは、机上か、実際とは甚だしく異なる小さな模擬試験だけだ。
小さな実験などで分かることなど知れているが、本物の規模の実験など、どうしてやれようか?つまり、事実上、実験などしていないし、安全確認などなされていないのである。
安全システムがちゃんと働くなんて保証が出来る者など誰もおらず、実際、働かなかった例が多い。
つまり、原発そのものが、危険な核実験なのだ。
コンピュータシステムのトラブルでは、金の損害は出ても、命は奪われない。しかし、原発では多くの生命が、いや、国1つ、地球1つを危機に陥れる。
もし原発を推進するなら、危険を承知でやるのだと正直に言うべきであろう。







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旧人類の終焉

超人に生まれ変わった人達をどれだけ調べても、1つの例外もない共通事項は、苦しみだ。
言うまでも無く、人は幸福を目指す。これは、我欲ではなく、幸福が人の本性そのものだからだ。分かり難いかもしれないが、人は本来幸福なのである。
人は、自分でどうすることもできない苦しみを味わうことで、初めて至高の力を求める。そして、いずれはそれを得る。それが超人だ。
「悲しむ者は幸せだ」
「求めよ、そうすれば与えられる」
イエスの言葉に嘘はない。
だが、至高の力の存在を信じない者は得られない。つまり、求めない者は得られない。
今、満たされている者は不幸だ。イエスも金持ちが至福に至る難しさを認めていたではないか?彼らは、至高の力に用は無いからだ。しかし、世俗の幸福などいずれ失われ、悲惨を味わうしかないのである。

原発事故により、私は、久々に、平井和正さん原作の、桑田次郎さん(現在は、桑田二郎さん)の漫画作品「デスハンター」を思い出した。
平井さんと桑田さんが初めて組んだ1963年の作品「8マン」は歴史的作品となったが、「デスハンター」は1969年の作品で、今でも新装版で出版されている傑作だ。
デスハンターというのは、国際的な殺し屋集団だ。ただ、利益のために殺すのではなく、デスと呼ばれる宇宙からの侵略者にとりつかれた人間を殺すための、言わば人類防衛組織だ。デスにとりつかれた人間は超人になり、1人で人類を滅ぼしかねないほど極めて危険だ。だから、デスにとりつかれていると疑われる人間は、疑わしいというだけで、躊躇せず殺害する。本当にとりつかれているか、いちいち調べている暇はない。そんな非情な、そして、超一流の殺し屋の集まりである。
そのデスハンターの秘密基地のある孤島の原子炉に事故が発生する。基地は大パニックに陥っていく。
その中で、俊夫という、デスハンターの中でも屈指の殺し屋の青年は、自分の部屋でのんびり過ごしていた。彼にも事故のことは分かっていた。
俊夫は、愛した2人の女が次々とデスにとりつかれ、自分が殺した。その他にも、沢山の人間を、眉一つ動かさずに殺した。彼の心はもう死んでいた。いまさら死など恐くない。
だが、他の殺し屋達は、放射能防護服を奪い合って殺し合う。島から逃げ出すための小さな飛行機も奪い合う中で壊されてしまった。
ところが、原発事故は収まり、俊夫は生き延びてしまう。その事故は、デスが仕組んだものだった。人類最高の切れ者であるデスハンターの司令官シャドウは、おそるべき反撃に出る。島にいるデスを殺すため、島ごと爆破することに決めたのだ。そして、大勢の職員達には何も知らせず、デスハンター隊員のみヘリコプターで脱出しようとする。
しかし、俊夫は島に残る。仲間の若い女性リュシールが、今にも死にそうな重症を負って島に残されたからだった。彼女は、昔の仲間のテロリスト達に拷問され、身体を破壊され、顔の皮まで剥がされていた。
俊夫は、人の心を取り戻しつつあった。
だが、もう死んでいて当たり前のはずのリュシールは、以前と同じ、美しい顔と身体のまま俊夫の前に現れる。彼女はデスにとりつかれていたのだ。
戦慄する俊夫に、デスと融合したリュシールは問う。「本当に邪悪なのは、デスか人間か?」と。
人類を守るためとはいえ、何のためらいもなく人々や仲間すら殺すデスハンターと、その司令官シャドウ。仲間であったリュシールを残酷に殺したテロリスト達。いや、彼らだけではない。人間は果たしてまともなのか?
そして、リュシールを綺麗に修復したデス。デスは、ただ、とりついた人間の心のままに力を発揮するに過ぎない。
俊夫は古い人間としての自分を終わらせる。人もまた、何らかの理由で退化したデスだ。俊夫は、そこに戻るだけだ。
再び巡り合った時、俊夫はシャドウに宣言する。「シャドウ、お前の時代は終わった」と。
シャドウは、いままでの人類の象徴である。シャドウは、俊夫とリュシールに指一本触れることはできない。

311から日本を襲い続ける悲劇の中、我々は、古い自分を終わらせ、新しい自分を始めないといけない。
復興ではなく、新興が必要なのだ。リストラクチャリング(改革)ではなく、リエンジニアリング(再生)だ。
被害を受けた地も、そうでない地も、共に新興するのだ。どこも、なにも、誰のものでもない。
「私と他人」「私のもの」という意識が強い人間は、これまでの古い人類だ。
古い人類はもう限界だ。それを終わらせ、新しい人類を始めない限り、終焉は近い。
なら、我々は被災者に施しをせずにいられようか?それは、自分に与えることに他ならない。
新しい人類は、今はまだ、イエスや「観無量寿経」に書かれた釈迦のような超人に見えるかもしれない。しかし、それが人本来の姿だ。苦しみがあって初めて人はそれを目指す。
被災した地にいないあなたも苦しいに違いない。しかし、被災地ほどでないなら、苦しいことを喜べ。満たされた者は、真に大切なものを求めないからだ。イエスの言う、「天国はあなたのもの」の、あなたとは、苦しむ者のことである。







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