ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
コンピューターシステム開発技術者、サイコパスのKayのブログ

2011年01月

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。
[2016/11/21]滅多にはありませんが、あまりにレベルが低いコメントは公開しません。
[2011/06/08]迷惑コメントが多くあったため、やむなく、コメントを承認後公開することとしました。

月曜のエール

学校や会社に行くのがどうしても嫌なら、明日、やめれば良い。今日は、最後の日として行っておこう。

こんな実話がある。
ある夫婦の家に、妻の両親が来ていた。もう仕事はしていない両親で、度々、そうやって娘の家に来て、しばらく滞在するのだった。それは、妻にも、その両親にも楽しいことだった。
今回の滞在も、特にいつまでという予定もなく、少しの間居るつもりだったのだろう。
しかし、夕食の時、主人は、妻の両親に、「明日、お帰り下さい」と言った。
楽しい晩餐は、一瞬でお通夜になった。妻は涙ぐんで台所に駆け込んだ。
旦那様が重んじられていた時代のことである。妻に逆らう術はない。

翌日、妻の両親が荷物をまとめていたら、主人が、「どうなされたのですか?」と尋ねる。
妻の両親は怪訝な顔で、「あなたが、明日帰れと言ったので、用意しているのです」と答えた。
主人は、「だから、明日、お帰り下さい」と言った。
妻の両親は、そのまま、亡くなるまで、20年以上、そこに居た。

1日の時間というのは、うまく出来ている(本当は、「うまく作られている」と言うのが正しい)。
どんな辛いことも、1日なら耐えられる。
今日1日くらいは、おやつを食べるのを我慢できるはずだ。
いくら大好きでも、大盛りのカレーライスを食べるのを、1日くらいはやめたっていいだろう。
1日くらいは、肉を食べずにいることができるはずだ。

明日なんて日はない。昨日なんて日もない。過去や未来なんて幻想に過ぎない。永遠の今があるだけだ。
過去の記憶や、未来の想像には色が無い。もし、色があって生き生きとしているなら、それは記憶や想像ではなく、今なのだ。
夢の中で、あなたが王様だとしても、王子であった過去が本当にあった訳ではない。あるように思うのは記憶のトリックだ。夢も現実も、何も違いはしない。
科学の世界にも「世界5分前仮説」なんてのがあって、世界は本当は5分前に出来たのかもしれないと考えられているが、それを否定することは出来ない。事実、5分前どころか、世界はいつも出来立てなのだから。
ありもしない昨日を悔やみ、ありもしない明日を心配することはない。それは滑稽と言うものだ。
まだ幻想を抱いていても、「今日だけ」と思ってやっていると、その今日は良くなってくる。状況は変わってくる。
今に生きている者は世界を支配する力を得る。
至高者である、真の自己は今にしかいない。真の自己が、瞬間瞬間に今の現実を創っているのだ。
あなたが今に生きるなら、至高者と溶け合う。至高者の方がはるかに大きいので、あなたが溶け込むのだが、至高者の知恵と力の中にあるのだがら、何でも分かるし、何でも出来る。
だから、繰り返すと、今に生きている者は世界を支配する力を得る。







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このまま終わりたくない

「このまま終わりたくない」
誰でも、人生の中で必ずそう思う。
それは、人生に失望した時のはずだ。

「パピヨン」という映画で、絶海の孤島にある刑務所に、終身刑で送られたパピヨンという男は、独房の中でゴキブリを捕まえて食べてまで、生への執念を捨てない。
彼は冤罪であったが、夢の中で裁判官に有罪を言い渡される。彼が「俺は無実だ。殺してない」と言うと、裁判官は、「その罪ではない。お前は、人が犯しうる、最も恐ろしい罪を犯したことで裁かれる」と言う。その、人が犯しうる最も恐ろしい罪とは、人生を無駄にすることだった。パピヨンはうな垂れて自分の罪を認めた。
「パピヨン」は実話に基く映画で、映画には、彼の本当の妻が出演している。パピヨンは、「このまま終わらなかった」のだ。

3年間アメリカのベストセラー最上位にあり、300万部を出版した「積極的考え方の力」(1952)の中で、全てを失ったと信じている52歳の男に、著者ノーマン・ピールは、彼にはまだ、いくらかのもの(家族、健康、信仰、自由の国アメリカに住んでいること等)が残っていることを指摘し、男は勇気を取り戻し、再出発を誓う。彼だって、やはり本当は、「このまま終わりたくない」と思っていたのだろう。

「バルディッシュ、お前も、このまま終わりたくないよね」
幼い頃から共にあった、ポールウェポン(長い棒の先端に刃物が付いた武器)の形をした魔法の道具を抱きしめ、涙を流しながらフェイトが言う。
フェイトは、唯一の生きる支えだった母親に捨てられた9歳の少女だった。
バルディッシュは傷付いていたが、短く、しかし、毅然と、「イエス・サー」と答える。
~アニメ「魔法少女リリカルなのは」(12話:宿命が閉じるときなの)より~

では、どうやれば、新しい自分を始めることができるのか?
夏目志郎という著名なセールスマンは「祈った」と言う。彼が34歳の時だった。
これまでの人生の失敗の責任は自分にある。しかし、これからの責任はあなたが負うべきだと神に訴えた。すると、翌日、不思議なことが起こり、彼は新しい人生を始めることになる。
ノーマン・ピールも「なぜ、神の力を求めないのか」と言う。

だが、祈るって意味をほとんどの人が知らない。
祈るってのは、取り込まれるってことだ。
社会で成功することを祈ったら、社会に取り込まれる。社会の部品になるってことだ。
お金持ちになることを祈ったら、叶うかどうかには関係なく、経済の一部分として取り込まれる。
受験合格を祈ったら、合否に関わらず、学歴制度に取り込まれる。別に、それが良いかどうかの問題ではない。

上の夏目志郎さんは、神の責任を祈ったのだ。だが、具体的なことは何も言っていない。
神に「責任取ってよ」なんて、なんて怠慢、生意気、身の程知らずと思うかも知れないが、夏目さんはキリスト教の牧師のお手伝いのボランティアを1年やって、神というものを多少は分かっていたのだ。
そして、神に求めたのは責任だけだ。
つまり、ここが重要なのだが、結果は全て神に任せた。それは、命を神の手に預けたってことなのだ。
どう転んでも文句を言う気は無い。いい思いをさせろなんて言ってない。

事情はいくらか想像が付くかもしれないが、女の子が男に「責任取ってよ!」と言ったら、男はこう言えば良い。
「分かったよ。だけど、お前が働いて俺の面倒を見ろよ。俺は寝て暮らすからな」
そう言われて怒るなら、最初から言わないことだ。

だが、心配無用だ。いや、心配してはならない。
神の責任とは、あなたに代わって心配することだ。あなたが心配したって、何の役にも立たない。
そして、神は万能だ。適切な配慮をしてくれる。
駅のホームでも電車の中でも、どこでも食べている者は病気にして、食べられないようにしてくれる。
人ごみで携帯を見ながら歩いている者は階段から転落させて脚を折り、歩けなくしてくれる。
恨んだり、妬んだりする気持ちを消そうと努力する者は、無敵にしてくれる(結果、恨んだり、妬んだりする必要はなくなる)。

パピヨンは、ココナッツが入った袋と共に海に飛び込み、後の責任は神に取らせた。
言い換えれば、神の意志に身を任せた。
そして、神は、彼を偉大な作家にしたのだ。







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小指と人差し指の秘法

禅という、達磨さんの仏教には、色々、奇妙なお話も多い。
その中に、小坊主の人差し指を切り落としたという和尚さんのお話がある。もちろん、作り話であるので安心して欲しい。

あるお寺に、どんな質問をされても、人差し指を1本立てるだけという和尚さんがいた。
それを見ていた小坊主さんが真似したら、和尚さんは、この小坊主の人差し指を切り落とした。
そして、和尚さんは、小坊主さんに人差し指を立てて見せた。すると、小坊主さんは悟った。
和尚さんは、臨終の間際、師匠様に教わった1本指の禅を、一生かかっても使い切れなかったと感謝して死んだ。

これは、有名な禅の公案(問題)の1つで、いろんな人がいろんな難しい解釈を出している。私もそれらを読んだが、どれもさっぱり憶えていない。
私は、和尚さんは、単に、「肩の力を抜け」「腹に力を入れろ」と言っただけだと確信している。
それだけのために、小坊主さんの指を切り落とすのかというと、それは考え過ぎというものだ。これは、あくまで、これは公案(試験問題)である。

剣道や剣術も同じと思うが、ナイフの戦闘術では、ナイフを握った手の人差し指は開いている。もちろん、フェンシングでもそうだろう。
多分、レーサーが、車のハンドルやシフトレバーを操作する時も同じはずだ。
武道では、人差し指は、「師匠預けの指」と言って、使ってはいけないことになっている。それがあらゆることの極意なのだ。
そして、力を入れるのは小指だ。小指に力を入れると、人差し指は開く。
小指は小さいながら非常に大切で、小指を怪我すると、ライターの火も付け難い。

小指に力を入れると、腹に力が入る。
人差し指に力を入れると、肩に力が入る。
およそあらゆることの極意は、肩の力を抜き、腹に力を入れることだ。

私は、あの禅の公案に出てくる和尚さんは、この極めて重要なことを教えたのだと思っている。
それは、人生最大の極意の1つであり、一生使えるもので、一生かかっても使い切れないほどのものだ。

短い木刀(短刀)でも使って、小指に力を入れ、人差し指を開くコツを掴んでも良いと思う。
明治、大正の偉大な思想家、教育家の岡田虎二郎は言ったものだ。「金?腹に力がつけば、金はいくらでも出来ます」
金は、単に1つの喩えであり、腹に力を入れる極意を得れば万能であるという意味と思う。







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信じる者は救われる

「信じる者は救われる」というイエスの言葉も、今では笑い話になってしまった。
しかし、その言葉は宇宙最大の真理である。

本当に信じれば、どんな馬鹿げたことでも実現する。
では、純心な子供が、自分は空を飛べると信じて塔の上から飛び降りたらどうなるだろう?
もし彼が、世間の信念より強く、自分が飛べるということを信じるなら飛ぶだろう。
そんな経験をした者が3人ほどいるようだ(内一人は私である)。
一人は、量子物理学者のフレッド・アラン・ウルフだ。
ウルフは、アパートの2階から1階まで、階段を踏むことなく降りられないかなと思ったら、一瞬後にはそうなった。彼は8歳になったばかりだった。
私が3つの時のことだと思うが、私は、2階の窓から見えていた地上の材木の上に乗りたいと思ったら、やはりそこに居た。見ていた者達は、私が窓から落ちたと言うが、私が覚えているのは材木の上に居たということだけで、痛かったということもないし、実際、かすり傷1つなかったようだ。
ウルフは、一種のトランス状態にあったのであろう。
私の場合、もしかしたら窓から落ちただけかもしれないが、全く覚えていないことから、落ちた時に意識を失ったのだろう。見ていた大人達も、驚いて無意識状態になったのかもしれない。
ある主婦が、自分の子供が3階の窓から落下するのを見て、サンダル履きのまま走って救ったのだが、後で学者が計算したら、オリンピック選手より速く走ったことになるようだった。その母親も無意識状態だったのだ。
最後の一人は政木和三さんで、著書に書かれていることだが、屋根の修理をしていて誤って地上に転落したが、身体が浮いて怪我をしなかったという。政木さんの場合は、私やウルフと違い、大人になってからのことだが、政木さんもやはり、一瞬、自意識が消えたのに違いない。

すると、奇跡の鍵は、自意識、つまり、心の消失であることが分かる。
ウルフのように、8つにもなっていれば、十分に世間の信念に侵されていて、完全に純心ということはない。しかし、すっと心が澄み渡る瞬間は大人にだってあり、子供の場合は、もっと多いだろう。たまたまそんな時に起こったことだったのかもしれない。
個人的欲望があれば、自意識は強く、世間の教義や信念に反することを信じることはできない。
奇跡のようなことを起こすには、個人的欲望を捨てることが出来なければならない。

願望には4種類ある。
まず、単なる空想で、例えば、宇宙人に逢えたら面白いだろうなといったもので、英語でwishという。
次に、努力すれば可能だということが分かるような、いわゆる目標で、英語ではhopeだ。
必要なことを望む、つまり、要望といったことは、英語ではwantになる。
そして、強い欲望、すなわち、譲れない願いはdesireという。

映画「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st」で、小学3年生のヒロインであるなのはが、赤い宝石の形状をした、知性を持つ魔法デバイス(装置)に、「私はちゃんとした魔法使いになれる?」と尋ねると、その魔法デバイスは英語で「あなたがそれを望み、努力してくれるなら」と答えるが、その「望む」をdesireと言っていた。
大きな望みは、単に空想(wisj)したり、当たり前に願っても(hope,want)叶わない。
個人的な欲望は強く長く願えない。もしそれが出来るなら、それは個人としての望みではないはずだ。

江戸末期の神道家、黒住宗忠はイエスのような奇跡を数多く起こした神人と言われる。
その宗忠が、よく話していたお話がある。
ある純心な男が、本心から仙人になりたいと思っていたが、騙されて、デタラメな仙人になる方法を教わり、それを信じてしまう。ところが、それをやったところ、本当に仙人になってしまう。
これは、あくまで作り話であると思うが、重要なことは信念であるということを教えているのだろう。

個人的な欲望があるうちは、強い信念を得られない。
しかし、逆に言うなら、個人的欲望を放棄すれば、強い信念を得られる。
「神は自分を助ける者を助ける」と言うが、もっと分かりやすく言うなら、「神は信念を持つ者を助ける」であり、その秘訣はというと、「神は個人的な欲望を持たない者を助ける」ということである。







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林原の破産に思う

岡山県の株式会社林原およびグループ4社が、事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)という、何やら難しいものを申請し、受理されたという。早い話が、借金を返せずに破産したということだろう。
林原には、政木和三さんがご存命の頃、その会社にあった政木さん(肩書きは参与)の研究所に2度ばかり訪問したことがあり、今回の件に驚いている。

林原は株式を公開しない親族経営というところは、例えばサントリーと同じであるが、有名な企業としてはかなり小規模な会社だ。
入社試験は無く、社員はほぼ全員、地元岡山での縁故採用という。
株式を公開しない、そこそこの規模の企業というのは、うまくいっているなら、事業内容そのものに信念を持っている経営者にとっては理想的なものと思う。
何と言っても、投資家の顔色をいちいちうかがわずに済む。
普通、投資家は、「この会社は世のためになるので、自分は儲からなくても、人々のために資金を提供しよう」なんてことは思っていない。あくまで、利益を目的に投資しているのであり、しかも、大半は、すぐに儲かることを期待している。10年、20年といった長い期間で大きな利益になることを目指しているのは、投資家の中でも一流のプロであるが、そんな投資家は多くは無い。極端に言えば、明日の100億より今日の5千万円だ。必然的に投資家は口やかましく、経営者にとって、有り難くはあっても煩わしいものといったところだ。

企業というのは、研究開発型の場合はもちろんだが、どんな業種でも、色々な意味で、研究、実験を行う必要がある。
しかし、投資家に常に収益情報を公開する必要がある株式上場企業(公開企業)の場合、長期間での成果ではなく、常に成果を出すことを求められる。例えば2~3年ごとに新しいヒット商品を次々と出し続けないといけない。しかし、良い商品には、10年、20年の研究が必要なものも少なくない。2~3年で成果を出すことを求められる研究者は、満足な研究が出来ず、やる気を無くしてしまうことが少なくない。超巨大企業なら、資金に余裕があるので、特に優秀な研究者に短期的な成果を期待せず、存分に研究に没頭させるといったところもあるが、それが必ずしも良い成果を得るとは限らない。

良い研究開発には、必ずしもそうではないが、巨額の資金が必要な場合が多く、軍需事業で国家からの資金が得られるのでもない限り、その費用を効率的に集めるための株式会社であり、上場のメリットは圧倒的だ。
林原は、長く、新しいヒット商品がなく、研究開発のために借金をして資金をつぎ込んだが、思うように売れるものが作れなかったということだ。
早く上場して資金を集めれば良かったと思われるかもしれないが、それでは、経営者の信念に従った経営ができないということなのだろう。林原は営利企業であると同時に、人類の幸福のために奉仕するという崇高な理念で運営されていたが、大半の投資家にとって、そんなことはどうでも良く、たとえ、人類のためにならなくても、よく売れて株価が上がることを期待するものだ。
林原は、今はこんな状態だが、すぐに人類を救うような素晴らしい製品が出るのだろうか、それとも、既に企業としての役割は終わっているのだろうか?
あるいは、利益のための投資で事業を行うということ自体が過去のものとなったのかもしれない。
今は、親が子供に、主に教育に関して投資することは、その子の真の幸福や、ひいては人類の幸福のためでなく、自分や子供の物質的利益や見栄のためであることがほとんどで、結果、教育、子供、社会の悲惨の原因となっている。そんな教育投資なら、むしろ無い方が良い。事業も同じではないだろうか?欲望の投資から、人類を幸福にするような事業や製品は生まれてはこないはずだ。







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