世界のあらゆる場所に、魔法の杖のような、多くは長い棒のような形状の神秘なアイテムの伝説があるのをご存知だろう。
それがなぜか考えたことがあるだろうか?
そこにこそ、我々が無限の力を発揮する鍵があるというのに。

我が国の古事記では、杖ではないが、同じ意味を持つ矛(ほこ。槍より幅の広い刃物のついた武器)が、イザナギ、イザナミに与えられる。イザナギ、イザナミは、それで、まだ柔らかかった地上をかき回し、そのしずくから最初の地(島)が生成する。
旧約聖書では、モーセが杖を持ち、数々の奇跡を起こすが、キリスト教では杖を儀式に用いる。
ケルト神話においても、杖は賢者や魔法使いの持つ非常に重要なものである。
中国では、たとえ老人の姿であっても、脚の補助としての杖を必要としない仙人や導師が杖を持つ。我が国の天狗も杖を持つ場合があるが、空すら飛べる仙人や天狗が杖を持つことに、意識的注意を払った者は天才である。

画家の足立幸子さんが言ったように、漫画家というのは直観や閃きの力が大きく、宇宙の英知に通じていることも多い。
武内直子さんの歴史的で世界的な漫画である「美少女戦士セーラームーン」で、セーラームーンは当然、多様な杖を使ったし、武内さん自ら、セーラームーンと同格に扱ったセーラーサターン(武内さんは、セーラーサターンを「メシア」、セーラームーンを「もう1人のメシア」と述べた)は、サイレンス・グレイブという大鎌を持つ。
魔法の杖に秘められたことの核心を表したのが、「魔法少女リリカルなのは」の映画「魔法少女リリカルなのは The Movie 1st」で、テレビシリーズを含め、この映画も、原作者の都築真紀さんが脚本を書いている。都築さんは自らの原作のアニメ全ての脚本を書くのだ。
小学3年生のなのはが持つ魔法のデバイス(矛に近い形状)であるレイジング・ハートは「私だけでは何もできません。私は乗り物のようなもの。乗り手が必要です」と言う。なのはが、「私は良い乗り手になれるかな?」と尋ねると、レイジング・ハートは「あなたがそれを望み、努力してくれるなら」と答え、なのはは、それを誓う。
また、なのはと同じ歳の魔法少女フェイトは、悲劇的な状況の中で、彼女の魔法デバイス(鎌の形状)であるバルディッシュに、「私達の全てはまだ始まってもいない。お前だって、このまま終わりたくはないよね?」と言うと、傷付いたバルディッシュは力を奮い起こし、短く「イエス・サー」と答える。

神秘の杖、矛、鎌の象徴するものは、宇宙の英知と我々の心をつなぐインターフェース(接触面)、つまり、仲介者だ。
イエス自身は杖を持たなかったが、それは、モーセより先に進むためだ。彼は、自らが神との仲介者であると言い、「パンは私の肉、ワインは私の血」として、我々自らの中に、神との仲介者を持てと教えたのだ。
今日では、我々は宇宙意識との仲介者を潜在意識と呼ぶようになった。潜在意識を通じて、我々は宇宙の無限の力と知恵に繋がっている。
レイジング・ハートが言ったように、潜在意識は乗り物であり、我々は良い乗り手になることを望み、努力すべきである。
潜在意識をきれいにしておくことだ。現在の大半の人々の潜在意識は世間の信念や教義で穢れてしまっていて、宇宙の英知と通じることが出来ない。
アダムスキーは、宇宙の英知に従うことで、我々の心はそれと溶け合い、神に似てくると言ったが、潜在意識がゴミで詰まっていてはどうにもならない。
潜在意識のゴミは、学校、大企業の宣伝、国家の下僕であるマスコミに詰め込まれたものだ。世間の慣習を捨て、潜在意識をきれいにし、宇宙の英知とつながらない限り、我々に平安はなく、不安と恐怖によって破滅するだろう。
潜在意識の掃除の仕方で最も簡単なことは、規則正しい生活をすることだ。寝る時間、起きる時間を一定とし、食事を同じ時間に適切な量食べることだ。
その中でも、重要なコツは食を慎むことだ。決して満腹するまで食べて自分を甘やかさなければ、自らの意思で欲望を支配できるようになる。不要な欲望に力を与えないことこそ、潜在意識をクリアにするための最上の切り札である。
反面教師というのは、分かりやすい教訓となり、都合の良いものだ。
起きる時間、寝る時間が一定せず、下らないことでの夜更かしが多く、食事時間も一定せず、大食し、電車の中など、どこででも食べる・・・そんな人間の愚かで醜い様を見れば、上記に述べたことの正しさは嫌でも解ると思う。







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