一昨日も書いたが、地球が流刑地で、我々は囚人のようなものだと考えると、全てが合理的に理解でき、そして、我々のなすべきことも分かり、私は大変な平安を覚えた。
ただ、我々は、罰として地球に送られたという訳でもない。そのあたりを説明しよう。
進化し、天国のような世界で暮らしていた我々であったが、その中に、どうしても、個人的欲望を捨てられない者達がいた。他の人より広い住居を望み、良い女や男を見れば情欲に駆られ、必要以上に美味しい食べ物を沢山欲しがるといった人達である。
とはいえ、そんな者達も悪人という訳ではなく、ちゃんと平和に暮らしていた。しかし、より高い進歩を目指す他の人々の深刻な妨げになるし、何より、自分達自身が後ろめたい思いを持っていた。
そこで、そういった我欲の強い者達は、別の星に移ることで、心苦しさをあまり感じることなく、ある程度は利己的に好きなことをやる自由を得、それによって必然的に味わう苦難を甘受することで学んでいくということに、全ての者が同意した。
我欲が強い連中とはいえ、現在の我々とは比較にならないほど進化していたし、科学を理解していたので、当時の原始的な地球に来てから、あっという間に立派な都市を建設した。しかし、彼らの個人的欲望に対する歯止めは、自分自身の自制心だけであり、しかも、以前いた星のように、近くに優れた手本となる人々がいない。彼らは、より豪華で広い住居を所有するようになり、男なら、好みのタイプの女性を奪い合い、女も同様であった。美食や酒といった肉体を喜ばせるものに耽るようにもなり、肥満したり、病気になる者も多くなった。
時が経つにつれ、争いは多くなっていった。最初は争いの規模が小さく、仲裁も容易であったが、やがてグループで争うことが多くなり、それぞれのグループは仲間を集めてより大きく強くなっていった。争いに高度なテクノロジが利用されるようになると、危険であるので、強制的な取り締まりも必要になり、強大な警察組織も必要になった。
そして、やがて、いくつかの致命的な出来事が重なり、それが大きな災厄を生み、ついに、恐るべき事態に発展し、彼らは滅びた。そして、生き残った人達は、具体的なテクノロジは失ったが、その原理を魔術的秘法として口伝した。現在の科学も、元々は魔術のようなものから発展している。そうして、何度も文明は復興し、そして、何度も滅びた。
その中で、彼らの元々いた星(複数)の仲間達は、決して彼らを見捨てたのではなく、彼らの自由意志を尊重しながらも、密かに支援を続けていた。それは、精神による伝達(テレパシー)のようなものであったり、時には、直接、地球にやってきて、手本を見せつつ道を説いた。釈迦やイエスも、そういった人達である。
そして、地球人類の中にも、元の星(複数)の住人のレベルに達すると、その天国のようなところに帰っていった。イエスの言う天国や、仏教の極楽浄土として例えられたところである。

「パピヨン」という、1973年制作のフランス・アメリカ合作の歴史的な映画がある。主演は、スティーブ・マックイーン、ダスティン・ホフマンで、原作小説は1000万部の大ベストセラーのようだ。
マクイーン演じる銀行強盗パピヨン、ホフマン演じる大詐欺師ドガら、重大犯罪者らは絶海の孤島にある刑務所に送られる。
それは、太古の昔の我々の姿を思い出させる。そして、この映画は、我々の歴史を比喩的に見事に描いている。単に出来事としてだけでなく、むしろ、精神的にだ。
だから、この映画は見た者に、本物の深い感銘を与える。
我々は、パピヨンとドガに分かれる。

この映画の中で、「誘惑に耐えられるかどうかで人格が決まる」というドガの言葉を、パピヨンが、その恐るべき精神力で示す。
高貴な人と、そうでない人の違いを示すこのことが、エマニュエル・スウェーデンボルグと土星人との対話の中に現れている。土星は進歩した星で、我々の中には、そこから来た者もいる。
土星人は、自分が真理に背く危険がある時、「パピヨン」でいう、誘惑に負けそうな時、手に小さなナイフが現れる。精神の力で出現させることが出来るのだ。
そして、真理に背くくらいなら、誘惑に屈するくらいなら、そのナイフで死を選ぶ。
ただし、本当に自殺するのではない。そういった気持ちをナイフに込めるのだ。ただ、これも昔の話である。今の土星人にはほとんど必要ない。日本人の、元々は、腹を切って誠意を示すための切腹は、この記憶から来ている。
私が所有するライナーロック方式(片手で操作できる)のナイフ。
私は、幼い頃からナイフが好きだったのだが、やはり土星にいた頃の記憶の影響だ。地球では、思念の力でナイフを出せない。
そして、何度も書いたが、私は子供の頃、何の手がかりも持たずに、満天の星から土星を見つけ、天体望遠鏡で観測したのである。それも、何の苦労もなく。理屈の上ではあり得ないことである。







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