「正直者は馬鹿を見る」という言葉はよく知られていると思います。「馬鹿を見る」の意味がよく分かりませんが、本当に正直だったら、馬鹿見ようが何見ようが構わないじゃないかと思います。

正直って、案外曖昧な言葉かもしれませんが、正しいということを直(まっすぐ)で強調しているのですから、本当に正しいということです。
そんな良いものであるなら、本当に、後はどうでも良いように思います。

ただ、自分の子供を他の子より有利な立場に置くために、沢山の塾やお稽古事に通わせることが本当に正しいかどうかは疑問です。
また、戦争中は、日本の人達の中に、アメリカ人やイギリス人は殺すべきだと信じていた人達もいましたが、今ではほとんどの人が、それが正しいこととは思っていません。
他にも、不正な手段で法外な利益を上げることはもちろん正しくはないですが、そんな者達に対し、恨みを持つことも本当に正しいことではないように思えます。なぜなら、恨みって、やきもちの裏返しですから。
これらのことが、本当は正しくないということに気付かせるために、痛い目に遭うことを「馬鹿を見る」というなら、「ニセ正直者は馬鹿を見る」という言葉は、なんとも有り難い言葉ではないかと思います。
世間で言う「正直」の大半は、そのような「ニセ正直」であるかもしれませんので、よくよく気を付けないといけません。

ただ、いくら気を付けていても、戦争中に「アメリカ人やイギリス人を殺すのは正しくない」と、なかなか主張できなかったと思います。
「そんなことが正しくないことくらい、お前に言われるまでもない」と怒られそうですが、今の人も戦争中の人と変わらないかもしれません。
未来の、少しは賢くなった人類から見れば、「必要も無い余計なお金を稼ぐことが良いことだ」「空腹でもないのに美味しいものを沢山食べることが良いことだ」「性欲を煽って儲けたり楽しんだりすることは良いことだ」「試験で高い点を取ることは良いことだ」という認識は、戦争中の人々の認識と大差は無いのではと思います。

本当に正しいことをすると得をするでしょうか?「得」とは、提供したサービス以上のお金が手に入るとか、自分に不釣合いな、あるいは、自慢するに足る恋人が出来るとかいう意味でしたら、本当に正直な人が、そんな「とんでもない損」をすることはまずなく、その意味では確実に得をします。本当に正しいこと以上の得はないですし、本当に正しいこと以上に楽しいこともありません。実際に体験出来れば良いのですが、私にはまだ、それが理屈の上でも正しいというくらいのことしか分かりません。ただ。論理的に正しいことは確実という認識はしています。





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