NHKのBS(放送衛星)チャンネルで放送されていた、アラン・ドロンとチャールズ・ブロンソン共演の「さらば友よ」をHD録画していたを、昨日、視聴した。
実は私は、この映画のDVDを持っているのだがそれでも録画した。それほど好きな映画だ。

良い映画には、名台詞も付きものだ。
「なぜお前がここにいるんだ」と、ブロンソン演じる詐欺師のプロップ。
「俺はここにいない。俺は幻だ」と、ドロン演じる医者のバラン。
彼がなぜ幻なのかは、次のようなわけだ。

バランは学生時代からの親友モーツァルトを、戦地で敵と間違えて撃ち殺した。
モーツァルトは恋人イザベルを救うために犯罪を行うはずだった。それを知ったバランは、イザベルに、モーツァルトを知らないふりをして身代わりで犯罪に手を貸した。
いるべきはモーツァルトだった。だから、バランは「俺は幻だ」と言ったのだ。
バランとプロップは、お互い、殺したいほど嫌悪していたはずだが、極限状態の中で、バランは、モーツァルトを殺した経緯をプロップに話す。全てに万能だったモーツァルトに心から憧れていたことも。
プロップは言う。
「敵と見方は区別が付きにくい。根っこは同じようなものだからな」
まさに、プロップとバランがそうなった。
映画を見る者は、本物の男の友情を見ることになる。そして、安物の友情、偽物の友情にはヘドが出るようになるはずだ。
本物の親友は敵でもあるのだ。

ところで、ドロンもブロンソンも素晴らしい肉体美だ。
この映画の時、ドロンは32歳だが、ブロンソンは46歳。
ブロンソンは素晴らしい筋肉美で、俗に言うマッチョマン(マッチョは、「オスの」というスペイン語マチョが変化したもの)だ。ドロンはやや細身だが、やはり逞しい。しかし、2人とも、ボディビルで作ったような無駄な筋肉は付けていない。そして、共に腹部が見事に引き締まっていた。
映画の中で、3日の間、飲まず喰わずの中、殴り合い、鉄の板でコンクリートの壁を延々と叩き壊すというハードな状況になるが、それをリアルに見せるために、撮影時には絶食していたとも考えられる。
見ている側も飢餓感を感じるほどだから、おそらく、間違いない。
そういえば、高倉健さんが、「幸福の黄色いハンカチ」で、長い服役後、ビールを狂おしいまでに美味そうに飲み、ラーメンの前で身震いせんばかりの演技のために、2日間絶食で挑んだという話がある。私は、一昨年、それを知ると、すぐにDVDを買って観たが、さすがに鬼気迫る演技だった。
餓えた男は美しい。
私が、ある日突然、1日1食で、かつ、超少食になれたのも、潜在意識の中に、「さらば友よ」の印象があったからだ。その後、「幸福の黄色いハンカチ」を観たので、楽に継続できた。
みなさんも、これらの映像を見て、リアル・ビューティーを目指していただきたい。本物の美しさは、飢餓でしか決して実現しない。







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