今回は、あくまで思索の途中のことで、良ければ一緒に考えてくれませんかといったものである。
食事代わりにお菓子を食べるということに憧れたことがあるかもしれないし、実際にそんなことをしている人もいるかもしれない。
それは、世間的には否定的に見られるだろう。
例えば、1983年のアメリカ映画「トワイライトゾーン/超次元の体験」の中の1つのお話だったと思うが、神のような力を持つために、周囲の大人達が誰も逆らえずいいなりになっている少年の家に、そんなことを知らない女性教師がやってきて、食事を振舞われるが、それは全てお菓子だった。少年は、それが普通だと思っていたが、その女性教師に、良くないことだと言われてがっかりし、食事とおやつが違うことを教えてくれなかった回りの大人達に怒りを感じるといったところを私はよく憶えている。(何だか、「涼宮ハルヒの憂鬱」を思い出すストーリーだと思う)
しかし、あくまで、適切な量であることと、これはお菓子に限らないが、有害な材料を使っていない限り、私は、別に良いのではないかと思う。
フィギュアスケートの浅田真央選手は、試合の数時間前におにぎりを食べると聞いたことがある。
一方、テノール歌手の秋川雅史さんは、本番前にシュークリームを食べるらしい。
私は、秋川さんの方が適切と思うのだ。身体の負担は、最初から細かく煉られているので消化し易く、すみやかに栄養が吸収される生クリームの方が米よりずっと少ない。また、消化にエネルギーを要すれば、脳の機能はその間低下する。
私は、浅田さんが、あの素晴らしい能力から考えると意外なミスが割合に多いのも、そういったことに関係があるのではないだろうかと思う。おにぎりは、数時間では消化されない。おそらく、完全に消化されるのに、少なくとも10時間はかかるだろう。
萩尾望都さんの1977年の作品(漫画)で「ケーキ ケーキ ケーキ」という、お菓子が好きで好きでたまないという女の子が主人公のお話がある。ほとんど何の取り得もない少女なのだが、ある時、本物のフランス菓子の味に出逢ってとりこになり、ついにフランスに行ってケーキ職人を目指すというものだ。
この作品は、40年以上経つ現在も、文庫化されて販売されている。私は、萩尾さんは天才的な思想家だと思っており、彼女が描いたこの大作に深い洞察が無いとは思えない。
良いお菓子は、人間にとって良いものであるに違いない。
では、お菓子の栄養面についてはどうだろう。
世界には、1種類の食物しか食べなくても問題なく健康で長寿な人々は少なくない。たとえば、挽(ひ)いたトウモロコシしか食べないとか、ある種類の芋しか食べないとか、大麦の粉しか食べないとかである。総じて、消化の負担の少ない粉状の食物を摂る場合が多いように思う。いずれにせよ、数多い種類の食べものを食べる必要はないと思える。
自然界を見ても、草食動物の多くは、決まった草しか食べないが健康であるし、カルシウムのない草しか食べない牛の乳にカルシウムが豊富に含まれるなど、生命は我々が考える以上に驚異で神秘的だ。
柔らかいお菓子は、消化器官に負担が少なく、脳の唯一のエネルギーである糖分(ブドウ糖)を素早く吸収できる。小麦を使っているものも多いが、小麦が豊富な栄養素を含むことはよく知られている。
もちろん、どんな食べ物でも、食べ過ぎは有害であるが、お菓子も適切に食べる限り問題はないと思う。
女優の細川ふみえさんは、3食全てチョコレートでも構わないと言うほどチョコレートが好きらしい。また、実際に確かめていないが、ある素晴らしい美少女が食事の大半がアイスクリームだと自己申告するのを聞いたことはある。確かに、硬いものを噛んだことがないと感じるほど細いアゴをしていたが、極めて明晰な思考力を持っていた。ある老人ホームでは、通常の食事を食べたがらない老人にアイスクリームを食べさせてみたところ、楽しく食べてくれ、健康になったという話もある。
インドの世界的に知られる聖者であるパラマハンサ・ヨガナンダの師で、スリ・ユクテスワというやはり偉大な聖者がいる。彼の1949年の著書「聖なる科学」は、いまも世界中で読まれている。
この中で、動物が、自らに適した食物を判別するのは、その食物を前に大きな喜びが湧き、目がらんらんと輝くということによると書かれている。
人間の場合、視覚効果や、香りが誘起させるイメージ、それに、習慣的な好みの影響等もあるのだが、私の場合、たとえ素朴な形状や色で、香りが分からなくても、本当に空腹なら、お菓子を見ると特に目がらんらんとしてくるように思うし、同様な方も多いと思う。
また、同書の中で、人間は、歯の形状や消化器官の構造(特に体長と腸の長さの比率)において、人間は肉食動物、草食動物、雑食動物のいずれでもなく、果食動物に一致すると分析されている。
お菓子は、肉や野菜に比べると果物に近いと思われる。果物は柔らかく、糖分などの栄養が水分に比較的単純に含まれているものが多いからである。果物は、食べ過ぎると意外に太ると言われるのもそのためだ。
上にあげた、パラマハンサ・ヨガナンダの著書「あるヨギの自叙伝」によると、インドでは、偉大な人物に出逢った時に献上するための特別なお菓子を常に用意している人がよくいるらしい。スリ・ユクテスワも、ババジという特に偉大な聖者に初めて逢った時、大急ぎでお菓子を取りに帰ったという。(尚、「聖なる科学」は、ババジの指示により書かれた。ババジは数世紀に渡って肉体のまま現存する超人ヨギと言われている)
現実的には、私は2年以上、特別な機会がない限り、お菓子はほとんど食べていない。しかし、お正月やパーティーなどでごく稀にお菓子を食べる時には、あまりの喜びに恍惚となるくらいである。
今はまだ思索段階であるが、いつか、お菓子を食事にする時がくるかもしれないと思うこともある。
念のために言っておくと、決して、食事とは別にお菓子を食べることを推奨するのではない。また、過度に甘いもの、人工的な味や香りで食欲をそそるようなものは避けるべきである。
そして、食事はお菓子が良いと言っているのでもない。世間に馴染んだ頭脳は極端論が好きで、私の控え目な意見を読んで、「あなたは、食事は全部お菓子にすべきだと言いますが・・・」と言う者は多いのである。
↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
食事代わりにお菓子を食べるということに憧れたことがあるかもしれないし、実際にそんなことをしている人もいるかもしれない。
それは、世間的には否定的に見られるだろう。
例えば、1983年のアメリカ映画「トワイライトゾーン/超次元の体験」の中の1つのお話だったと思うが、神のような力を持つために、周囲の大人達が誰も逆らえずいいなりになっている少年の家に、そんなことを知らない女性教師がやってきて、食事を振舞われるが、それは全てお菓子だった。少年は、それが普通だと思っていたが、その女性教師に、良くないことだと言われてがっかりし、食事とおやつが違うことを教えてくれなかった回りの大人達に怒りを感じるといったところを私はよく憶えている。(何だか、「涼宮ハルヒの憂鬱」を思い出すストーリーだと思う)
しかし、あくまで、適切な量であることと、これはお菓子に限らないが、有害な材料を使っていない限り、私は、別に良いのではないかと思う。
フィギュアスケートの浅田真央選手は、試合の数時間前におにぎりを食べると聞いたことがある。
一方、テノール歌手の秋川雅史さんは、本番前にシュークリームを食べるらしい。
私は、秋川さんの方が適切と思うのだ。身体の負担は、最初から細かく煉られているので消化し易く、すみやかに栄養が吸収される生クリームの方が米よりずっと少ない。また、消化にエネルギーを要すれば、脳の機能はその間低下する。
私は、浅田さんが、あの素晴らしい能力から考えると意外なミスが割合に多いのも、そういったことに関係があるのではないだろうかと思う。おにぎりは、数時間では消化されない。おそらく、完全に消化されるのに、少なくとも10時間はかかるだろう。
萩尾望都さんの1977年の作品(漫画)で「ケーキ ケーキ ケーキ」という、お菓子が好きで好きでたまないという女の子が主人公のお話がある。ほとんど何の取り得もない少女なのだが、ある時、本物のフランス菓子の味に出逢ってとりこになり、ついにフランスに行ってケーキ職人を目指すというものだ。
この作品は、40年以上経つ現在も、文庫化されて販売されている。私は、萩尾さんは天才的な思想家だと思っており、彼女が描いたこの大作に深い洞察が無いとは思えない。
良いお菓子は、人間にとって良いものであるに違いない。
では、お菓子の栄養面についてはどうだろう。
世界には、1種類の食物しか食べなくても問題なく健康で長寿な人々は少なくない。たとえば、挽(ひ)いたトウモロコシしか食べないとか、ある種類の芋しか食べないとか、大麦の粉しか食べないとかである。総じて、消化の負担の少ない粉状の食物を摂る場合が多いように思う。いずれにせよ、数多い種類の食べものを食べる必要はないと思える。
自然界を見ても、草食動物の多くは、決まった草しか食べないが健康であるし、カルシウムのない草しか食べない牛の乳にカルシウムが豊富に含まれるなど、生命は我々が考える以上に驚異で神秘的だ。
柔らかいお菓子は、消化器官に負担が少なく、脳の唯一のエネルギーである糖分(ブドウ糖)を素早く吸収できる。小麦を使っているものも多いが、小麦が豊富な栄養素を含むことはよく知られている。
もちろん、どんな食べ物でも、食べ過ぎは有害であるが、お菓子も適切に食べる限り問題はないと思う。
女優の細川ふみえさんは、3食全てチョコレートでも構わないと言うほどチョコレートが好きらしい。また、実際に確かめていないが、ある素晴らしい美少女が食事の大半がアイスクリームだと自己申告するのを聞いたことはある。確かに、硬いものを噛んだことがないと感じるほど細いアゴをしていたが、極めて明晰な思考力を持っていた。ある老人ホームでは、通常の食事を食べたがらない老人にアイスクリームを食べさせてみたところ、楽しく食べてくれ、健康になったという話もある。
インドの世界的に知られる聖者であるパラマハンサ・ヨガナンダの師で、スリ・ユクテスワというやはり偉大な聖者がいる。彼の1949年の著書「聖なる科学」は、いまも世界中で読まれている。
この中で、動物が、自らに適した食物を判別するのは、その食物を前に大きな喜びが湧き、目がらんらんと輝くということによると書かれている。
人間の場合、視覚効果や、香りが誘起させるイメージ、それに、習慣的な好みの影響等もあるのだが、私の場合、たとえ素朴な形状や色で、香りが分からなくても、本当に空腹なら、お菓子を見ると特に目がらんらんとしてくるように思うし、同様な方も多いと思う。
また、同書の中で、人間は、歯の形状や消化器官の構造(特に体長と腸の長さの比率)において、人間は肉食動物、草食動物、雑食動物のいずれでもなく、果食動物に一致すると分析されている。
お菓子は、肉や野菜に比べると果物に近いと思われる。果物は柔らかく、糖分などの栄養が水分に比較的単純に含まれているものが多いからである。果物は、食べ過ぎると意外に太ると言われるのもそのためだ。
上にあげた、パラマハンサ・ヨガナンダの著書「あるヨギの自叙伝」によると、インドでは、偉大な人物に出逢った時に献上するための特別なお菓子を常に用意している人がよくいるらしい。スリ・ユクテスワも、ババジという特に偉大な聖者に初めて逢った時、大急ぎでお菓子を取りに帰ったという。(尚、「聖なる科学」は、ババジの指示により書かれた。ババジは数世紀に渡って肉体のまま現存する超人ヨギと言われている)
現実的には、私は2年以上、特別な機会がない限り、お菓子はほとんど食べていない。しかし、お正月やパーティーなどでごく稀にお菓子を食べる時には、あまりの喜びに恍惚となるくらいである。
今はまだ思索段階であるが、いつか、お菓子を食事にする時がくるかもしれないと思うこともある。
念のために言っておくと、決して、食事とは別にお菓子を食べることを推奨するのではない。また、過度に甘いもの、人工的な味や香りで食欲をそそるようなものは避けるべきである。
そして、食事はお菓子が良いと言っているのでもない。世間に馴染んだ頭脳は極端論が好きで、私の控え目な意見を読んで、「あなたは、食事は全部お菓子にすべきだと言いますが・・・」と言う者は多いのである。
↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。


人気ランキング参加中です |
![]() ![]() |